「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         鳩山邦夫氏の正義感と自民党の崩壊

2009-06-14 05:11:35 | Weblog
郵政社長人事をめぐる政府の混乱はまさに”子供のケンカ”(岡田克也・民主党幹事長)
のようで見苦しい。しいて軍配を上げるとすれば、やはり鳩山邦夫氏へだろう。理由は
簡単である。”国民感情からすれば、鳩山氏の主張の方がストーンと胸に落ちる”(伊吹
文明・自民党元幹事長)からだ。

鳩山邦夫氏は辞表提出後、東京谷中のご先祖の墓参りをした後、胸をはり”私の主張
の正しさは歴史が証明する”と言い切った。鳩山氏は記者会見で(自分の)”正さ”と"正
義”という言葉を9度も繰り返した、と新聞に書いてあった。鳩山氏は征韓論で政府を離
れた西郷隆盛の例をあげ、自分も”潔く”内閣を離れるとも語った。

この”潔さに僕はさすが鳩山氏のご先祖は”さむらい”のことだけあると思った。邦夫氏の
曽祖父は美作(岡山県)勝山藩の江戸屋敷で生まれている。でももしかすると、彼の正義
感は、三代続いた江戸っ子の正義感かも知れない。三代続いた江戸っ子の僕にも共感す
るものがある。

麻生総理の論理はわからない。”政府と郵政公社との間に混乱がありような印象を与えた
のは遺憾である”-何のことだかわからない。それに自民党の郵政派の幹部がいう”民間
会社の問題に口だすな”という論理もわからない。鳩山氏がいう”カンポの宿”売却問題の
不正を見抜けなかったトップを続投させるなという主張のほうがわかりいい。

「”鳩山圧勝”自民大敗”の衝撃」「鳩山辞任”自民の崩壊が始まる」-今週発売中の週刊誌
の見出しである。今の自民党には起死回生の一手はないようだ。