「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       鳩山代表の先制ジャブと麻生総理の判定負け

2009-06-18 05:37:29 | Weblog
昨日の麻生総理と鳩山民主党代表との党首討論をテレビで視聴した。結論からいって
鳩山代表の「日本郵政」をめぐる先制ジャブが効いたようで、麻生総理は守勢にたたさ
れたまま終わった印象だった。党首討論はテレビ中継され、国民に公開されている。鳩
山代表が”世論の支持”をバックに、まず「日本郵政」から斬りこんだのは、パンチまでは
行かなくとも有効ジャブだった。

鳩山代表は名前こそ出さなかったが「日本郵政」問題で(世論に反して)間違った方(弟、
鳩山総務相)の首をきったのは、とまでいい、兄弟愛をみせた。これに対して麻生総理は
例によって”政府が民間会社に介入するのはいかなるものか”を繰り返すだけ。茶の間で
みている”正義派”の視聴者の反発を買うだけだった。

「アニメの殿堂」でも麻生総理は失点を重ねた。鳩山代表は、この問題で自民党内に反対
の不調和音があり、足並みが乱れていると、総理の統率不足をついたが、総理は「アニ
メの殿堂」は安倍、福田内閣以来の問題だと答えた。なぜ補正予算に急遽持ち出したかの
ような印象を与えたのかその説明がなかった。

鳩山代表は45分間終止、自分のペースに持ち込み”ハコモノより人の命”論を展開したが、
茶の間ではこれのほうが受ける。麻生総理は得意の数字を”駆使”し、民主党の政策には
予算の裏づけがないと応戦したが、一般国民にはわかりにくい。

画面で判断するかぎり、麻生総理の判定負けである。総理の顔に疲れをみてとった。タオル
を用意したらどうだろうか。