「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          「おたまじゃくしは蛙の子」

2009-06-17 05:07:53 | Weblog
おたまじゃくしが空から降ってきた、と話題になっている。最初は石川県七尾市の駐
車場で約100匹が発見され、ついで白山市で30匹が見つかった。この地域限定だと
思っていたら、こんどは静岡県浜松市、広島県三次市でも同じような現象が起きてい
る。原因について竜巻説、鳥説、さては作家、村上春樹の作品「海辺のカフカ」にあや
かったイタズラ説など色々取りざたされているが不明だ。「海辺のカフカ」の中では大量
の魚が空から降ってくるシーンがあるそうだが、僕はまだ読んでいない。

おたまじゃくしというと、僕らの世代は子供のとき歌ったコミカル・ソング「おたまじゃくしと
蛙の子」を想い出す。
          ♯ 「おたまじゃくしと蛙の子」
                     (歌詞 永田哲夫 東辰三)
          おたまじゃくしは蛙の子 なまずの孫ではありませぬ
          それがなにより章子なら やがて手が出る足も出

後年、この歌の元歌が米国の南北戦争当時、北軍が行進曲として歌った「リパブリック
賛歌」(Battle Hymn the Republic)である事を知った。日本では明治時代子供の賛美歌
として歌われていたという説もあるが、少なくと僕の少年時代の昭和10年代にはこのコミ
カル・ソングは歌われていた。

「リパブリック賛歌」ほど日本で替え歌が多いのも珍しい。「おたまじゃくしは蛙の子」の他
「ごんべいの種撒き」「太郎さんの赤ちゃん」「友達賛歌」などなど。首都圏では”まーるい
緑の山手線”で始まる大型電気店のCMソング。プロ野球では米国出身選手の応援歌に
も使われている。


メロディの作曲者は不明だそうだが、おたまじゃくしからゴンベイ、電気店のCMにまで歌わ
れるとはー。北軍兵士がこれを知ったら、空から降ってきたおたまじゃくしみたいな驚くに
違いない。