「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     英霊もあきれる古賀遺族会会長の宮崎詣で

2009-06-24 13:16:23 | Weblog
自民党の古賀誠選挙対策委員長が昨日、宮崎に東国原英夫知事を訪ね、次の総選挙
に自民党から出馬するよう正式に要請した。これに対し、東国原知事は条件として次期
総裁候補とするならなど条件を提示した。お笑いタレント出身のこと、”おちょこり”と思った
が、会談後の二人の話と表情をみると必ずしもそうでもないみたいだ。

6月23日は「沖縄慰霊の日」である。古賀氏は「日本遺族会」の会長である。まさか、この
日を沖縄県民(民間人)だけの慰霊の日と感違いしているのではあるまい。沖縄戦の戦闘
では島を死守しようと戦った18万8136人の方が戦死している。この中には牛島満第32軍
司令長官以下の軍関係者も含まれている。自民党の選対委員長も要職だが、遺族代表
ならば当然、平和への祈りをこめて沖縄へ巡拝すべきだ。

テレビのコメンテーターの一人がしたり顔でうがった見方をしていた。古賀氏は麻生総理と
一緒に沖縄へ行き摩文仁が丘で参拝するのを嫌って宮崎詣でに切り替えたのだろうという
のだ。まさか、そんなことはあるまいが、東国原知事への出馬要請だけで行ったのならな
世も末である。靖国の200万英霊もあきれていることだろう。

麻生総理の「沖縄慰霊の日」参拝は当然のことだが、参拝する以上、沖縄戦についてすこし
勉強されたほうがよい。沖縄戦の日本の将官には大田実「大将」はいない。大田実氏は
沖縄海軍根拠地隊の司令官で少将であった。

       読み違えた「かんぽの宿」の庶民性

2009-06-24 05:08:03 | Weblog
自民党の議員さんたちは「かんぽの宿」を利用したことがないのかもしれない。
「かんぽの宿」といえば、僕ら庶民にとって安い宿の代名詞みたいなもの。僕も
旧友たちとの親睦会などで各地の「かんぽの宿」のお世話になったことがある。
豪華さはないが、「簡保」のおかげで安く泊まれるという意識があった。

麻生総理は筋書き通り?西川善文・郵政社長の”続投”を認めた。民間会社の
人事に政府は介入すべきではないという理由だが、僕ら庶民にとっては鳩山前
総務相の{かんぽの宿」の不正売買に端を発した”正義”の主張が強烈だっただ
けに西川社長の”続投”には首をかしげる。それも懲罰なのかもしらない。自身
が課した社長報酬30%3か月返上も、庶民の”正義感”を逆なでする。高給取り
のくせに馬鹿にするな、ということだ。

郵政会社が”叩き売り”した「かんぽの宿」は、その後どうなったのか、郵便局の
窓口からパンフレットが見えなくなった。安くなった宿があるという話も聞いたこと
がない。高くなった宿があるとすれば問題だ。もともと、この問題には僕ら庶民の
知らない裏の裏があるようにみえてならない。

産経新聞とFNNの最近の合同調査によると、西川社長の続投には75%が反対して
いる。鳩山氏の後を受けた佐藤総務相も”(西川続投)で世論が鎮まるとは思えな
い”と他人事みたいなことをいっている。残念ながら麻生内閣は末期症状である。