「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            鳩山代表の日本語

2009-06-23 06:20:57 | Weblog
鳩山由起夫・民主党代表の発言の露出度が多くなってきたが、僕ら年寄りには気に
なることがある。それは代表の使う日本語だ。昨日もテレビの画面をみていたら、自
民党内の”麻生おろし”の動きを牽制して”さもしい”、”目くらまし”といっていた。”さ
もしい”というのは広辞苑によると、「沙門(さもん)のような感じでいやらしい、見苦し
い」という意味。”目くらまし”は、目を眩ます、つまり眩惑、目先だけのことをいって人
をだます意味だ。年寄りでもあまり使わない言葉だ。

前から鳩山代表の日本語が気になるのでメモしていた。”愛のふれあい凛(りん)とし
た国家”連戦連勝、一身を投げ打って総力を結集””大きな日本の大掃除をしよう”ー
これは鳩山氏が民主党の代表に選ばれた時の挨拶の言葉だ。この言葉を聞いて僕
は、戦争中の空々しい大本営の発表を思い出した。団塊世代の代表は大本営発表
など知る由はない。もしかすると全共闘の時代に闘士が使用していた語調かもしれな
い。

もう一つ代表の気になる日本語は”民主党さん””共産党さん”と政党名を擬人化して
呼ぶことだ。民間会社のセールスマンならいざ知らず大政党の代表が公式の場で使う
のはあまりにも幼稚で下品だ。弟の邦夫氏は”知人の知人がアルカイダ”など不用意
な発言があるが、兄の由起夫氏の日本語は空虚で時代がかかっている。これも鳩山家の
血の流れなのだろうかー。