「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            日本人の挨拶の変化

2009-06-15 05:26:44 | Weblog
昨年の暮の事、ある会合で久しぶりに会った日本人と結婚している中国系インドネシア
人の女性から抱擁(hug)の挨拶をされた。もう10年以上も日本におりこちらの習慣にも
なれているのにと戸惑った。ところが、この5月、ドバイへ行き帰国するさい、あちらに住む
日本人夫妻から同じように挨拶された。

抱擁の挨拶など、僕ら世代にとっては外国映画の世界だと思っていたが、若い日本人の
間ではそれほど抵抗なく受け入れられているみたいだ。成田国際空港のロビーなどでは
お互いにほほを寄せて別離の挨拶をしている風景をみるようになった。

昔は握手さえ日本人同士ではあまりしなかったが、最近は日常的になってきた。逆に外国
人から不思議な目で見られた、お互いに頭を繰り返し下げあうお辞儀の挨拶は少なくなって
きた感じがするがどうだろうかー。

挨拶だけではない。例えばテレビのスポーツの国際試合で国歌が流れると、最近は日本人
選手も外国人選手と同じように手を胸に当てている。寡聞にしてこれが国際マナーかどう
かは知らないが、見た目にはよい。

2007年の統計によると、外国人登録数は215万人を越えている。このほかにも不法在住者
もいるので、たしかに僕らの周囲にも外国人が増えてきている。先日、老妻が孫の運動会
の応援に出かけたらクラス対抗の”綱引き”に外国人の子供が二人もいたと驚いて帰って
きた。挨拶の仕方が変わってくるのも無理ないのかも。