先日ある会合で東チモールのコーヒーについて面白い話を聞いた。東チモールは
21世紀になってインドネシアから離れて独立したが、農業以外にはこれといった
産業もないアジアの最貧国の一つだ。この国で日本のNGO組織「ピースウインズ
ジャパン」(PWJ)が国造りの一助にとコーヒー栽培を援助している。
東チモールのコーヒーは1815年、宗主国のポルトガルがブラジルから持ち込んだ
ものだが、長年にわたって品質改良もせず放置していた。それが結果的にはプラ
スになって無農薬,希少種のコーヒーなのだそうだ。PWJはこれを逆利用して今、
”Fair trade"(正当な値段で買い取る商取引)で日本国内でオンラインショップで販
売(http://pwshop.ocnk.net/)し、売上金の一部を同国の援助にあてている。
この話を聞いた後、たまたま新聞を見たら昔から「モカ」の名前で親しまれてきたエ
チオピア産のコーヒーが残留農薬の問題で輸入が激減し、今年4月の輸入量はほと
んどゼロだったとのこと。このまままではもう日本では「モカ」は飲めなくなりそうだとい
う。エチオピアにとって日本は大の得意先だけに大きな痛手だ。エチオピアの残留農
薬汚染源は運搬用の麻袋にあるらしい。
東チモールもエチオピアも開発途上国。有機栽培、自然農法の時代である。途上国の
農業にも新しい波が押し寄せてきている。
21世紀になってインドネシアから離れて独立したが、農業以外にはこれといった
産業もないアジアの最貧国の一つだ。この国で日本のNGO組織「ピースウインズ
ジャパン」(PWJ)が国造りの一助にとコーヒー栽培を援助している。
東チモールのコーヒーは1815年、宗主国のポルトガルがブラジルから持ち込んだ
ものだが、長年にわたって品質改良もせず放置していた。それが結果的にはプラ
スになって無農薬,希少種のコーヒーなのだそうだ。PWJはこれを逆利用して今、
”Fair trade"(正当な値段で買い取る商取引)で日本国内でオンラインショップで販
売(http://pwshop.ocnk.net/)し、売上金の一部を同国の援助にあてている。
この話を聞いた後、たまたま新聞を見たら昔から「モカ」の名前で親しまれてきたエ
チオピア産のコーヒーが残留農薬の問題で輸入が激減し、今年4月の輸入量はほと
んどゼロだったとのこと。このまままではもう日本では「モカ」は飲めなくなりそうだとい
う。エチオピアにとって日本は大の得意先だけに大きな痛手だ。エチオピアの残留農
薬汚染源は運搬用の麻袋にあるらしい。
東チモールもエチオピアも開発途上国。有機栽培、自然農法の時代である。途上国の
農業にも新しい波が押し寄せてきている。