「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          閑古鳥が鳴く大相撲の不人気

2009-11-19 05:57:13 | Weblog
昨日大相撲の相撲中継を見ていたら玉の海梅吉の銅像が生まれ故郷の長崎県大村市
に出来たことを伝えていた。双葉山の69連勝の頃、怪力関脇といわれた名力士だ。戦後
も長い間、独特の精神論をまじえてた相撲解説で人気があった人である。僕は子供だった
頃、よくこの人のメンコを買ってきて遊んだものだった。

ところがである。テレビ画面に流れてきたのは、玉の海梅吉ではなく、戦後大鵬時代に活躍
した第51代横綱、玉の海正洋の土俵だった。悲劇の横綱で、中耳炎をこじらして28歳の若さ
で早逝している。すぐ誤りと判り、画面をストップして謝罪しているが、軽率である。相撲は日
本の国技であり、伝統のスポーツである。相撲の楽しみの一つは過去の名力士の想い出を
語ることでもある。

大相撲がつまらなくなって久しい。今場所も初日からテレビ棧敷でみているが、大入満員の垂
れ幕が下がった日は一日もない。それどころか、中入り後の館内も空席が目立ち閑古鳥が鳴
いている。先日も相撲の解説者が、土俵の解説ではなくて、いかにしてお客を呼び込むかの自
説を披露していた。

たしかに相撲は面白くなくなった。横綱二人が外国人で、五人もいる大関も二人までが外国人。
それも毎場所そのうちの一人が負けこしている始末。ご当地力士の応援も良いが、度がすぎて
いる。変にショッキリまがいの仕切り態度も、オールドファンには気になるところだ。九州場所に
は暴力団取締りのために警察官が常駐しているとのこと。まさか不入りの原因がこんなところに
あるとは思いたくはないのだがー。