「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        したたかな中国のCO2削減政策

2009-11-28 05:56:16 | Weblog
中国がCOP15会議(国連気候変化変動枠組み条約国会議)を前に二酸化炭素(CO2)
排出量を2020年までに05年比40-45%削減すると公表した。鳩山総理が7月の国連
会議での数字が25%だから、その上をゆく大変な削減だと思ったが、なんのことはない。
数字のからくりで、実質は現状より数%削減で”国情に基づく自主行動”だそうである。

鳩山総理の25%削減は国内でどう対応して行くのか、一向にみえてこない。民主党得意
の"アドバルーン”にすぎなかったのか。国際的にはウソつき国家のそしりはまぬかれない
が、国家戦略としては仕方がない。現状では25%削減したら国家が沈没してしまう。

円高株安がさらに進み、昨日は14年4か月ぶりに1ドル75円台までになった。鳩山政権発
足時に比べて3か月たらずで約6円も円高である。国内の輸出産業にとっては大打撃で
ある。内需主導による景気回復を旗印にしている鳩山政権はそれでもよいのか。

したたかな中国の外交政策を前にして鳩山内閣のあまちょるい友愛外交で、はたして大丈
夫なのか改めて心配になってきた。国益あっての"友愛”であることを忘れずに。