「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       しらけた鳩山友愛塾塾生募集広告

2009-11-27 05:27:50 | Weblog
”鳩山友愛塾塾生募集”という囲み広告が朝日新聞(11月26日付首都圏社会面)に
載っていた。”さまざまな世界で活躍しる人材を育てたい”のが目的だそうだ。僕はこ
れにケチをつけるつもりはないが、献金疑惑がこれだけ社会を騒がせている時だけに
なんとはなくしらけた気持ちになった。

同じ日の朝日新聞の社説は献金問題について「ずさん」にも限度がある、と批判して
いる。まったくその通りである。偽装献金といわれる原資が母親の資金からの疑いが
出ているのに、ご当人は"自分の知らないところで何かが行われている。真実が見え
ず驚いている”といっているが、驚いているのは国民だ。いくら"恵まれた”家庭の御曹
司とはいえ、浮世離れしている。

行政刷新会議の"事業仕分け”で科学技術予算が廃止、削減対象になったことに対し
ノーベル賞受賞者がそろって異議を唱えた。当然である。鳩山内閣得意の"国民の目
線”からみれば、社会経験未熟の特定の"仕分け人”の判断は、将来へのビジョンが
みられず、このままでは"日本丸"沈没への道である。

鳩山総理の献金疑惑、そして依然としてくすぶり続けている小沢一郎幹事長の政治資金
収支報告書問題。政権与党のトップの二人が、こんな状態では国民は安心して政治をま
かすことはできない。こんな時期に自分個人の友愛塾の塾生募集でもないと思うが。これ
が高齢者だけの杞憂ならよいのだが。