「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          日本の医療費は高すぎる!

2009-11-21 05:19:14 | Weblog
東京都後期高齢者医療広域連合(随分長い名前だ)から今年上半期(1月ー6月)
にわが老夫婦がかかった医療費の総額通知書がそれぞれに届いた。二人の総額
はなんと32万円という大きな額だ。日本の医療費は外国に比べて高すぎるといわ
れるが、確かにこのまま行けばわが国は医療費で破産してしまう。

僕の場合6か月間にかかった医療機関の実日数は10日に過ぎず、薬局へ行った回
数も11回だから後期高齢者の年齢では極端に多いわけではない。それに自己負担
率は3割である。後期高齢者医療保険も月に2万円も支払っている。だからお国へは
そんなに迷惑かけてはいないはずだ。

民主党が政権公約にしていた「後期高齢者医療制度}の廃止は、こんな医療費の現状
では出来ないことは最初から判っていた。案の定2年後だといい、代案も明示できてい
ない。2年経っても高齢者を喜ばせる案はない。抜本的な制度の改革しかない。

来年度予算編成に当たって財務省は医療機関の診療報酬を引き下げる方向だが厚労
省は逆に引き上げを主張している。まさか民主党のお声がかかった中医協の圧力があっ
たとは思いたくはないが。

”現役なみ”とおだてられても後期高齢者にとって3割自己負担は厳しい。1割負担だった
時には、正直いって、たいした病気ではない風邪でも医者にかかり安い(実際は高い)
薬を貰っていた。3割だとそうはいかない。医療機関も経営も大変だろうが、後期高齢者
も我満している。やはり診療報酬引き下げに協力すべきである。