「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

            マスク持参は今やエチケット

2009-11-23 05:44:12 | Weblog
来春の大學受験の息子を持つ次女が昨日,塾の説明会からぷんぷんに怒って帰宅
した。参加者の母親の一人が、後の席でマスクをせず大きな咳きをしていて話を聴くど
ころではなかったという。こんなに新型インフルエンザが流行し騒がれているのにまだ
こういった無頓着なエチケットをわきまえない人がいるのだという。しかも受験生の家
族はそれでなくとも健康に留意しているのにだというわけだ。

先日、国民生活センターがウイルス・カットを謳ったマスク15銘柄について遮断率を調
査したところ、うち12銘柄が95%以下で、6銘柄は80%にも満たなかった。その主な理
由は顔とマスクの間に出来る隙間が微粒子が入ってくるのが原因とのことだ。消費者
庁でも調査に乗り出すらしい。

潔癖好きな日本人らしい調査である。僕は決してこれにケチをつけるつもりはないが、ま
ったくマスクもつけずに、人前で咳きをされるよりは、たとえ"欠陥商品”であってもずっと
ましである。

一昨日、ある会合で長期海外旅行から帰った若い方の報告を聞いたが、欧米では相変ら
ずマスクの着用者は少ないという。僕も今年の5月、新型インフルが”豚インフル”と呼ばれ
ていた初期の頃ドバイへ旅行したが、マスク姿は一人もいなかった。

日本人のマスク好きは、たんに衛生的な配慮だけではない。他人に迷惑をかけてはという
道徳的な暖かい気配りがあるからだと思う。インフルエンザが一段落するまでは、人ごみに
行くさいはマスクの携帯はエチケットであると思う。