「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

二階総務会長の発言と安倍内閣の支持率低下

2015-03-13 06:16:39 | Weblog
自民党の二階俊博総務会長が日本の国益に反する発言をし続けている。二階氏は先日都内で行われた講演の中で「”従軍慰安婦”問題は解決していない。日本にも”言い分”はあると思うが、メルケル独首相がいうように”ちゃんとやらなければならない”」と、まるでどこの国籍の人間だか解からない発言をしている。”言い分”とは何なのか。”従軍慰安婦”は存在しないし、戦前の両国間の問題は、すでに日韓基本条約締結のさい解結づみなのを、この人はご存知ないのだろうか。

二階氏は先頃安倍総理の親書を携え韓国を訪問,朴槿恵大統領と会談、首脳会談実現への”露払い”をしてきた、と自慢しているそうだ。そして、今度は3000人の関係者を引き連れて中国を訪問、中国の首脳と話し合うと豪語している。今回も安倍総理は親書を託するのであろうか。僕にはまるで2009年当時の民主党の幹事長、小沢一郎氏が”一族郎党”を引き連れて、”土下座外交”をしたときの事が思い出される。

安倍内閣の支持率がマスコミの世論調査だと下降気味である。これは民主党の”重箱のスミをつっついた”様な「政治とカネ」の追及や女性政務官のスキャンダルもあるが、僕には党の総務会長という要職にある、数重なる二階氏の発言を黙って許している、安倍総理(自民党総裁)の政治姿勢にあると思われる。日本の新聞は、あまり大きく扱わないが、中国の政府系英字紙「チャイナ.デリー」は二階訪中のニュースを一面トップに掲載しているという。

政治家を辞めた鳩山由紀夫元総理のクリミヤ訪問とは事情が違う。安倍総理の二階氏に対する"黙認”が、安倍総理の指導力低下、党内不一致につながり支持率低下になっているのだ。