「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

国税庁長官はご存知なのか 難行苦行の老人の確定申告 

2015-03-14 09:08:06 | Weblog
”かあさんが夜なべをして・・・”(童謡「かあさんの歌」)作ってくれた確定申告書を持って昨日、老妻と共に渋谷の道玄坂上の「ベルサール渋谷ファースト」という名のおよそ税には無関係なオフィイスに杖を突きながら出かけてきた。昨年までは居住区の税務署で出来たのだが、今年から目黒税務署のほか世田谷、渋谷など六税務署が共同で行うことになった。渋谷駅といえば迷路で老人泣かせ、しかも駅を出て、さらバスを一停留所先まで坂を上ったこの舌をかみそうな貸しビルの二階にある。

国税庁は盛んに確定申告は”E-tax"でと宣伝しているが、後期高齢者のどの程度がPCを操作できるのだろうか。こうして毎日のようにブログを更新している僕でも、他の応用問題となると、頭を抱えて”E-tax"には挑戦できない。

迷路の副都心線渋谷駅を避けて、自宅からバスを乗り継ぎ、場所を聞き、やっと会場に到着したが会場は長蛇の列。手続き完了までに2時間もかかった。狭い通路には、座るイスさえ用意されていない。行列を見ると、十分PCをこなせる若い世代がほとんどである。まだ僕らは杖を突きながらも会場へ行けるが老人ホームに入所したり、”認知症”の高齢者は、どのように対応しているのだろうか。

税金とはいえ、国税局にとっては納税者は”お客さま”だと思う。民間では考えられない”お役所仕事である。たしかに一か所でやれば、仕事は省力でき自分たちには便利かもしれないが、納税者にとっては、たまったものではない。若い現役世代の中には、仕事を休んできている者も見かけた。毎年の年中行事である。老人にとっては難行苦行、何とかならないものだろうか。