「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

”ずくなし”(元気なし)老人の旅

2015-10-03 17:54:10 | 2012・1・1
旧友(86)がすっかり老けこんでしまったのに驚いた。3年前あった時は元気で、集まりの後、僕を自分の車に乗せてホテルまで送ってくれた。ところが、今回会うと、杖をついてる。話を聞くと、息子さんの勧めで免許証を返還したのだという。その後、健康のために散歩をし始めたら,庭で転倒して右足を骨折、1か月入院していたとのことだ。今は要介護3の認定を受け、週に4回デーサービスを受けているという。

老妻の実兄も昭和4年生まれで旧友と同じ年だが、彼も急においてしまった感じだ。腰を痛めて趣味の社交ダンスが出来なくなったのが原因らしい、やはい介護3の認定を受け週に2回、車の送迎でデーサービスを受けている。義兄は義姉に先立たれ、独り暮らしをしている。日常生活には支障はないが、多少、老妻に言わせると、認知症気味ではないかという。

他人事ではない。今回の1泊旅行は、僕らにとって、やはり老いを実感した旅だった。。ホテル代をけっちって安宿に泊まったところ、部屋がバリア―だらけで危ない。バスタブは深くて、人工関節の僕にはまたげない。甥が僕ら夫婦を季節のきのこ料理に招待してくれたが、お座敷で僕には座れない。信州方言で、元気のないのを”ずくなし”というが、すっかり”ズクなし”老人になってしまったものだ。