「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

続発する老人施設からの転落死 対策はないのか

2015-10-27 06:52:10 | 2012・1・1
川崎市内の有料老人施設「S,アミュ―幸町」で80代から90代の老人4人が相次いで転落死した。この施設では80代の男性が浴槽で事故死したり、入居中の母親が職員によって暴行されている写真をネットで公開、社会を驚愕させた。その後この事故だか事件だか判らない転落死がどうなったの判らない。川崎市が施設を”監査”したらしいが結論がどうなったのだろうか知らない。

ところが、新聞報道によると、川崎と同じ施設の親会社が経営する千葉県の松戸市と市川市の老人施設で、平成25年9月から昨年11月にかけて86歳の認知症の男性が4階の自室ベランダから転落、高次脳機能障害を持つ80歳の男性は入居間もなくで、やはり自室3階ベランダから転落死した。施設関係者は川崎、松戸、市川との間には関係がないとしているが、だれが見ても不自然である。

高齢者には高層施設は構造的に適していないのだろうか。しかし、一般の高層住宅から老人が転落したケースはあまり聞いたことがない。やはり、この一蓮の事故が続発している老人施設のベランダには構造的な欠陥があるのではないか。横浜の欠陥マンション問題は、愛知県の23件をはじめ全国的な広がりをみせている。同じように、この老人施設を全国的に展開している親会社にも問題があるのではないだろうか。監督官庁の厚労省は、調査する責任がある。