「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

バック トゥ ザ パスト 1985

2015-10-23 05:41:55 | 2012・1・1
1985年(昭和60年)に米国で制作されたSF映画「バック トゥ ザ フューチュア」の主人公が30年後の未来の世界に戻った日が2015年10月21日だったのにちなんで、東京でも主人公が乗った自動車を復活させるなどのイベントがあった、残念ながら、僕にはこの映画を見たこともないし、当時話題になったというのも知らない。当時54歳、もう未来への関心などいい加減喪失していたのかもしれない。

1985年3月、僕は長年住みなれた東京の山の手から、同じ東京でも郊外の八王子の集合住宅に引っ越しした。バブル景気(1986年―91年)の始る前だったが、その年9月の先進国5か国の「プラザ合意」で、バブルの兆しが見えはじめ、あっという間に購入した住宅が値上がりし始めてきた。八王子は環境は好かったが、満員電車で都心へ通うのが苦痛だった。1990年、バブルの絶頂期に、まったく偶然だったのだが、買ったばかりの住宅を手放し東京へ戻った。

当時、僕はすでにマスコミの仕事を終え、国際関係の仕事に派遣で嘱託として働いていたが、バブルとは一見、関係のないなこんな仕事にも及んでいた気がする。派遣といっても、正規社員と同じように毎日仕事があったが、困ったのは、このころから始まった事務機器の近代化であった。しかし、ワープロやケータイが、今のようにこれほど普及するとは予測できなかった。

1985年の時点でとらえてみれば、バブルもそのあとの崩壊も一般には予測できなかった。馬齢を重ねると30年など、つぃこの間のような気がするが、やはり、歳月の経過の重みを感じる。30年先はこの世にいない老人の感想である。