「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍改造内閣 キャッチフレーズだけでなく実行を

2015-10-08 05:52:04 | 2012・1・1
第三次安倍改造内閣が昨日発足した。「1億総活躍」 ”未来へ挑戦”内閣だと総理はいう。第二次安倍内閣が発足したのは平成25年12月だから今年12月で3年、すでに1000日を越えた長期政権である。たしかにアベノミクスの効果は出てきたし、民主党政権時代に比べれば社会は明るくはなってきた。しかし、安倍総理が言うほど、その効果は”津々浦々”には浸透しているとは思えない。

例えばだ。”今こそ地方創生です。主役は地方です(政府広報HP)とうふれこみで石破茂氏が地方創生担当大臣に就任したのは昨年9月で、丸一年経ったが、僕の目には何か具体的な成果が出てきたとは思えない。たまに地方へ出かけても駅前通りの商店街はシャッターを下ろしたまま。放棄田畑が増え、かわりにソーラーパネルの置き場になっている。高速道路からみる林は手入れがされないまま放置されている。

「一億総活躍」担当大臣に加藤勝信官房副長官が任命された。安倍総理は記者会見で「50年後も人口1億を維持,誰もがが一歩前へ踏み出せる社会をつくる」と述べていたが、その具体的な道筋はこれから国民会議を立ち上げ検討するとのこと。国立社会保障会議の将来の日本の人口推定によると、2035年、今から20年後には日本の人口は1億を割り込み9,913万人になるというが、果たして50年先も1億の人口を維持できるのだろうか。

改造内閣の閣僚名簿を見て、改めて顔ぶれの若返りを感じた。戦前生まれは麻生太郎副総理兼財務相(75)と森山裕農林水産相(70)だけである。平均年齢は60.6歳という若さである。これは、僕の子供たちの年齢である。老骨は政治に口をだしてはいけないが、過去に”キャッチフレーズ”倒れした内閣があったことだけ指摘しておく。