「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ユネスコ分担金の凍結を! 「南京虐殺」の記憶遺産認定

2015-10-10 06:29:48 | 2012・1・1
早朝のNHKラジオの深夜便を聞いていたら”朗報です”と前置きしてユネスコが戦後のシベリア引揚に絡む「舞鶴への生還」文書とと京都東寺の百合記録が「記憶遺産」(Memory of the world) に登録されたと伝えた。しかし、今朝起きて新聞を見たら一面トップ記事で”「南京大虐殺」記憶遺産へ”(産経新聞10日付け首都圏版)という大きな活字が躍り、関連記事が三面に渡っている。NHKが何故「朗報」だけを伝え、「南京虐殺」を無視したのであろうか。”クサイ、問題性あるニュースは蓋をしろという報道姿勢にあるのだろうか。

「南京虐殺}については、日中間で歴史認識が真っ向から違っている。中国では一般市民まで巻き込んで30万人以上が虐殺されたとしているが、日本では当時(昭和12年)作戦に従事した兵士は、そんな大虐殺があったことを否定している。第一、中国側が”虐殺”を問題にし出したのは、1970年代になってからである。現在、南京には虐殺事件を記念した博物館があるが、展示物の中には明らかにニセものがあるという。

中国が「南京虐殺」をユネスコの記憶遺産として登録した狙いは、国際機関のユネスコから”お墨つけ”を受け、対日攻撃の材料にしたい意向なのだろう。日本政府は、あらかじめ、中国のこういった動きを知り、新規登録を審査する委員会に反対を働きかけていたようだが、正式には反論すり機会はなかった。

国際政治をカネで云々する気持ちはないが、ユネスコの拠金分担金は日本は10.83パーセントで米国の22パーセントに次いで2位、中国は6位で6.14パーセントだという。対抗措置として、分担金の一時的な凍結ぐらいしてはどうか。なそれよりも僕が問題にしたいのは、「記憶遺産」制度そのもだ。昭和20年3月10日の東京大空襲をはじめとする米国の無差別都市空襲こそ「記憶遺産」に値すると思うのだが。