作家の曾野綾子さんが産経新聞のコラム”小さな親切大きななお世話”の中で、異様な風景として電車の座席でのスマホをあげていた。6人がけの座席の全員が皆、スマホいじりに夢中になっていた、その姿だ。曾野さんが若い時には、電車は本を読む場所で、一種の勉学の時間であったのにとも書かれている。勉学であったかどうか別として、僕も通学や通勤時にはよく車中で読書したものだった。
秋の季節である。昔、葉書や手紙による挨拶が日常的だったころ”燈火親しむの侯”とか”秋の夜長の侯”といった常套句がよく使われた。蛍光灯やLEDがなかった時代、白熱灯の電気スタンンドの下で虫の声を聞きながら読書したのが懐かしい。秋の風物詩であった。
今年も10月27日から11月9日までの2週間、恒例の「読書週間」が始まる。今年の標語は”いつだって読書日和”だそうである。読書は「読書週間」の秋だけに限りませんよ、という意味が込められているのかもしれない。文化庁の調査によると、日本人の読書量は年々、減る一方で、最近の調査では、1か月に3冊以上本を読む人は僅か17.9パーセントに過ぎないという。
曾野綾子さんは”今の人は恐ろしく勉強しない。なくてもいいような噂話的な雑事を知ることに貴重な時間を使っている。プロとして通用するような知識はスマホでは得られない場合が多い”とも書かれている。残念ながら僕はスマホを持っておらず、真偽のほどは解からない。しかし、異国のあまり意味のないお祭りに、1週間も前も前から、うつつを抜かし大騒ぎするのは、あまり賢いとは思えない。
秋の季節である。昔、葉書や手紙による挨拶が日常的だったころ”燈火親しむの侯”とか”秋の夜長の侯”といった常套句がよく使われた。蛍光灯やLEDがなかった時代、白熱灯の電気スタンンドの下で虫の声を聞きながら読書したのが懐かしい。秋の風物詩であった。
今年も10月27日から11月9日までの2週間、恒例の「読書週間」が始まる。今年の標語は”いつだって読書日和”だそうである。読書は「読書週間」の秋だけに限りませんよ、という意味が込められているのかもしれない。文化庁の調査によると、日本人の読書量は年々、減る一方で、最近の調査では、1か月に3冊以上本を読む人は僅か17.9パーセントに過ぎないという。
曾野綾子さんは”今の人は恐ろしく勉強しない。なくてもいいような噂話的な雑事を知ることに貴重な時間を使っている。プロとして通用するような知識はスマホでは得られない場合が多い”とも書かれている。残念ながら僕はスマホを持っておらず、真偽のほどは解からない。しかし、異国のあまり意味のないお祭りに、1週間も前も前から、うつつを抜かし大騒ぎするのは、あまり賢いとは思えない。