「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

五郎丸選手のポーズと真言密教の瞑想

2015-10-24 05:49:28 | 2012・1・1
わが家ではまだ先日のラグビー世界選手権での五郎丸歩選手のゴールキック前のポーズが話題になっている。頑固な老妻は、あのポーズは昔習ったヨガの先生から聞いた真言密教の瞑想法にそっくりだ、と強く主張する。これに対して、僕は子供の頃、転んでケガをしたとき、祖母が唱えた”チチンプンプン”の際の格好と似ていると言い張る。

老人閑話。、どうでもよい話だが、好奇心から調べてみたら真言密教のホームページにの「阿宇観瞑想法の十五ある瞑想法の一つの「被甲護身甲冑印」が五郎丸選手のポーズによく似ている。”内縛は中指を立て合わせ、両人差し指は中指の背で釣の形のように曲げる。但し中指は着けても親指は並べて伸ばす”とある。実際にこのポーズをしたわけではないが、活字の上ではなんとはなく、老妻の言う通りだ。

幕末生まれの祖母が唱えた”チチンプンプン”の際のポーズは忘れてしまったが、wikepediaによると、この呪言は正式には”チチンプンプン”の後に「七里結界」という言葉がつくそうだ。「七里結果界」とは、やはり密教の言葉で”魔障の侵害を防ぐ七里に障害を設けることだという。どうやら、こういった呪言やポーズは密教と関係があるみたいだ。

神や仏への信仰が薄れてきた現代だけに、五郎丸選手のポーズが、逆に何か新鮮さを感じるから不思議だ。人間にはこういった未知なるもの、聖なるものへの期待や恐れがいつの世にもあるのかもしれない。話はそれてしまったが、閑話休題。わが家の”五郎丸”論争は、どうやら真言密教のHPからみて、老妻の主張に歩がありそうである。