「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

パリのテロ事件と食の国際化

2015-11-17 06:52:13 | 2012・1・1
パリのテロ事件の標的の一つにカンボジア料理店が狙われた。カンボジアはフランスのかっての植民地だが、テロリストが何故標的にしたのか。偶然なのかそれともISの異教徒に対する偏見憎しみなのだろうか。パリには短期間旅行でいったことしかないが、テロの現場をテレビの画面でみると、「SUSI」の看板も目についた。パリでも食の国際化が進んでいるのだろうか。

僕が初めてパリを訪れたのは昭和37年、半世紀近く前だが、当時パリ在住の長い先輩に日本食が食べたいといったところ、パリには日本食のレストランがなく、かわって中国料理店でご馳走してくれた。そのあと、10数年前も老妻と凱旋門近くのホテルに滞在、体験にと日本食レストランを探したがなく、漢字の看板のレストランで食事をしたが、味はベトナム料理であった。

日本では数年前からベトナム料理がブームで、全国的に店がある。東京郊外の僕の友人宅近くにさえある。これにあやかってかカンボジア料理専門店もネットで探すと4軒もある。ベトナムもカンボジアもかってフランスの殖民地(仏印)で、宗主国フランス料理の影響を受けているのが日本人の若い層に好まれるのかもしれない。 

同じフランスの植民地であったシリアやレバノンの料理店もパリにはあるのだろうか。世界中の料理の店があるという東京でもシリア、レバノンの国名を冠したレストランはない。日本人としては比較的、中東アラブ諸国を訪れた(7か国)ことがある僕だが、なぜかその国の食事についての想い出がない。
シリアへも旅したが、ダマスカスで何を食べたのか記憶がない。ISのテロは食文化にも原因があるのだろうか。