「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

老人には理解しにくい”マイナンバー..カード”申請手続

2015-11-26 06:48:58 | 2012・1・1
わが家にも”マイナンバー(個人番号)のお知らせと個人番号交付申請の”ご案内”が届いた。早速、硬直した頭を振り絞って老夫婦で書類を読み申請に取り掛かったが、なかなか一読しただけでは理解しにくい。

”マイナンバー”制度については個人秘密が漏洩するのではないかとの懸念があるが、僕はこれにはある程度理解があるつもりである。しかし、郵送されてきた、”ご案内”は”ほとんどが、マイ.ナンバー”制度の利点の説明で、肝心の手続き方法が老人には不親切だ。同封の通知カードに記入して同封の封筒にいれてポストに入れればよいのだが、例えば老人にとっては添付の写真を撮るだけでも一苦労である。証明写真などに縁がない老人は、どこで写真を作成してよいかさえ判らない。

都会では、”ご案内”にある無人の「まちの証明用写真機」で撮る人が多いと思うが、地方には、そんなに「まちの証明用写真機」はないし、あってもその利用方法は、普段使用に馴染んでいない老人には解かりにくい。さらに、老人を困惑させるのは、”ご案内”にある”こんな申請方法も”という記述である。親切なつもりで、スマホでも自宅のパソコンでも「まちの証明写真機」でも申請できると紹介しているが、これはITアレルギーの老人にとっては逆効果である。「まちの証明用写真機」のお世話になろうと思っていた僕は、これを読んで逆に利用するのにためらいを感じた。

超高齢化時代である。日本人の8人に1人は75歳以上の後期高齢者だという。そのほとんどが、スマホもパソコンにも縁がない。お役所は”マイナンバー制度”といった重要文書の”ご案内”には、老人に対しての特別な配慮が必要になってきたのではないだろうか。