「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

大腸ガンの再発  再手術への挑戦

2015-11-27 06:17:15 | 2012・1・1
ショックである。大腸ガンの再発を宣告されてしまった。昨年11月、腹腔手術で患部を摘出し病院の指示に従い定期検査を受けていたが、1年後の内視鏡検査の結果、前回摘出した患部の結合部分にガンが再発していた。主治医によると、ステージⅡであった僕のようなガンの再発率は13パーセントほどだそうだ。運が悪いとしか言えないが、80歳半ばの老人には心身ともこたえる。

再発を宣告されて、僕は正直言って、すでに老体であり、がんの進度も遅いと聞いているので、主治医に再手術を断った。しかし、主治医の説得もあり老妻と話し合いで結局、手術へ再挑戦することにした。その決断の裏には一昨年94歳で亡くなった「アンパンマン」の生みの親、漫画家やなせ.たかしさんのいきざまが参考になった。やませ.たかしさんは60歳後半から腎臓結石、白内障、膵臓炎、腸閉そくなどわずらい、なんと膀胱がんは10回も手術している。これに対して、僕はまだ4回にすぎない!?

がん再発を親友(薬剤師)に告げると、出来るのなら再手術を勧めた。そして最近NHKのテレビで放送した作家の瀬戸内寂聴さんの生き様を描いたドキュメンタリー番組の話をした。僕はこの番組をみていないが、一昨年がんにかかり、1年間闘病生活をした瀬戸内さんがリハビリで見事回復し、新しい作品を発表するまでのドキュメンタリーだそうだ。

幸い、僕は体力はあるほうで現在常用薬はいっさい服用していない。12月いっぱい再手術を受けるための事前検査を行い、手術に耐えられるならば、明年1月入院することになるが、やなせ.たかしさんの生前の言葉”死ぬときは死ぬのだ。笑いながら死にたい”というのが今の心境である。