「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

もう一つ工夫したら”北海道物産展”

2016-04-02 06:03:47 | 2012・1・1
北海道新幹線の開通を記念して首都圏各地のデパートやスーパーで”北海道物産展”が催されているが、申し訳ないが今一つ魅力がない。出品物がマンネリ化していて、わざわざ、そのために足を運ぶ気にならない。そんなとき、娘が隣の駅前のサカナ屋で、チカを買ってきた。チカといっても北海道以外では通じないが、わかさぎに似た小魚でパックの表示には”わかさぎ(チカ)とあった。

昔、札幌に10年ほど住んでいた時、老妻が近くのスーパーで、このチカを買ってきて食べて驚いた。わかさぎと同じで美味なのに価格が安い。東京など首都圏では、わかさぎは天ぷらなどに使い、高級魚として一目おかれていたが、当時札幌では、大衆魚で他魚のエサに使用されるほど値段は安かった。チカとわかさぎは厳密にいえば、腹ビラの移置が違い別サカナのようだが、消費者には関係がない。

首都圏の物産展の呼び物といえば、イクラやホタテやホッキ貝、鮭などを使った高価な弁当。それに馬鈴薯、バターなどの乳製品、そのクッキー、キャンデイなどが多いが、正直いって、飽き飽きしてきた。”北の大地”の北海道は、新鮮な野菜や果物、水産物が最大な魅力である。

チカを久しぶりに食べてみて美味しかった。30年前札幌に勤務していた時代はまだ冷凍流通網が完全でなかったので、首都圏では新鮮な北海道の物産は食べられなかった。が、今は違う。北海道の春はまだ少し先だが、春先、石狩浜で採れた”はまボーフー”の酢味噌和えの味が忘れられない。こういった北海道の新鮮な味が、首都圏でも食べられるよう”物産展”関係者も一工夫してくれれば有り難いのだが。