「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「組市松紋」 ”市松”つて何だっけ  老人の好奇心

2016-04-26 06:24:09 | 2012・1・1
2020年の東京オリンピック.パラリック組織委員会は、昨日、新しいの公式エンブレムに野老朝雄氏の「組市松紋」を選んだ。昨年、一度決定した作品が、模倣ではないかとクレームがつき、改めて一般公募1万4596件の中から最終的に4作品に絞り込み、その中から選ばれたものだ。

この方面のことにつては、まったくの門外漢でうとい僕だが、「組市松紋」と聞いて”市松”つて何だったかなと首をかしげた。80歳半ばまで生きてきており、もちろん”市松模様”の言葉は知っているし、”市松模様”も目に浮かぶ。が、何故”市松”と呼ぶのか恥ずかしながら知らないのだ。早速、「ウイキぺディア」のお世話になったところ、”市松”は江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松の名前からきていて、市松が「高野山心中」の中の小姓役で出た際、はいた袴の模様だとある。もともと、このチェック柄は、正倉院所蔵の織物柄にもあり、”石畳模様”と呼ばれていたそうだ。

”市松人形”も僕の耳の中に残っていた。昭和の初期、日米の親善友好のため、わが国から贈った人形が”市松人形”であった。戦前はどこの家でもあった気がするが、おかっぱ頭の和服を着た女の子の人形である。なぜ、これも”市松人形”というのか「ウイキぺディア」で調べると、これも由来は佐野川市松であり、市松の美貌が由来で、着物の”市松”柄には関係ないようだった。

改めて、ネット時代の便利さ有り難さを知った。昔は”市松”を調べるには、図書館に行き、百科辞典に頼らなければならなかった。”市松”の由来を知って、改めて「組市松紋」のエンブレムを眺めると、その良さが理解できてきた。