「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

テレビ中継までストップさせた民進党の愚

2016-04-09 05:45:00 | 2012・1・1
昨日の朝、衆院TPP特別委員会をテレビ中継で見ていたら、民進党議員が石原伸晃担当大臣の答弁と西川公也委員長(自民党)の議事運営に反発して議場から退場した。中継していたNHKは、最初のうちは”ただ今審議が停まっています。しばらくお待ちください”とテロップを流していたが、そのうち、断りもなしに別番組に切り替えてしまった。国会中継をブログのネタ元にしている僕にとっては迷惑千万だ。

問題の発端は、最初に質問にたった民進党の緒方林太郎議員が、西川委員長が出版予定の著書「TPPの真実」のゲラを片手に、本のネット販売のアマゾンから消えてしまったが、これは政府の圧力があったからではないかと、石原大臣に質問した。これに対して石原大臣は、ゲラについては”知らぬ存ぜぬ”と答弁、これを不服とする緒方議員に対して、西川委員長は質疑の続行を命じた。

民進党は先日来,政府が提出したTPP交渉の資料が、ほとんど黒塗りで情報開示になっていないと批判しているが、そこへきての西川委員長の本の出版である。民進党側によれば、西川委員長はTPP交渉当事者でなければ解からない情報を本の中で記述しており、これは守秘義務違反だというのである。

国民にとってTPP交渉の全容は知りたいし、知る権利もあるが、国と国との交渉事であり、今の段階では”守秘義務”があることは外交に素人の僕にだって判っている。質問者の緒方議員は元外交官僚である。その位は十分承知のことである。

特別委員会は6時間の休憩の後再開されたが、民進党と共産党は審議拒否に転じ委員会に出席していない。いつ正常化するかメドもたっていないそうだ。テレビ中継は、自党の主張を直接国民に知らせるよい機会なのに愚行である。