「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「TPP国会」 か「地震国会」か

2016-04-19 07:16:21 | 2012・1・1
熊本を中心に余震がまだ頻発しているさ中に国会衆院TTP特別委員会が再開された。野党がいうように果たして、この時期に審議するのが妥当かどうかだが、昨日、テレビで審議を見ていると、野党の質疑もTPP より、地震に集中していた。それでも、審議が停まっていた国会が再開できたのはよい。

2011年3月11日、東日本大震災が起きた時、国会は参院決算委員会が開会中で、菅直人総理の在日韓国人からの政治献金問題が審議されていたが、震災発生と同時に国会は中断され、総理のこの問題もどこかへ、すっとんでしまった。

熊本大地震発生から4日目、南阿蘇町では9人の行方不明者の捜索が続いているが、東日本大震災の時は、規模や津波もあって同一視はできないが、発生4日目では、まだ南三陸町では1万人の安否が気遣われていた。当時の小ブログの見出しを紹介すると”後手後手の政府の対策””しっかりしてくれ無政府状態””司令塔のない救援活動”といった状況であった。

民進党の議員が安倍総理が、予定していた熊本被災地への訪問を中止した問題をとらえて質問していたが、東日本大震災の際の菅総理(当時)の地震直後の福島第一原発視察が、指揮系統を混乱させた問題には言及していなかった。こういうのを「藪蛇」といのでは、なかろうか。「TPP委員会」である。地震対策は政府に一任し、ここはTPP問題に集中すべきではないだろうか。国民が期待しているのは、政治が前に進むことである。