「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

なぜ大型連休の沖縄観光は人気薄なのか

2016-04-03 05:32:53 | 2012・1・1
大型連休(GW)を前に沖縄への本土からの観光客予約率が低迷しているとのことだ。地元紙の報道によると、GWのさなかの5月3,4日の沖縄主要ホテルの予約率は5割台で、前年に比べ半分、一方、航空機座席の予約率も7割で、ツアー客を扱う観光業者の中には価格の値下げに踏み切った所もあるというう。

沖縄観光は2015年度(1月―12月)は776万3千人で、前年に比べ70万人増と好調であった。これを支えているのは、やはり全国的な傾向と同じように外国からの観光客、それも中国人、韓国人で、計150万千人とこれは何と前年比68%増とのことだ。これに対して本土からの観光客は726万人で、僅か前年比1.6%増にすぎない。

新聞に普天間飛行場の移転先とされる辺野古の米軍管理下の水域でカヌーで反対運動をしていた芥川賞作家の目取真俊さんが許可なく水域に立ち入ったとして逮捕された、とあった。辺野古移転問題は、現在、政府と沖縄県との間で、裁判で係争中だが、現地では移転反対の人たちが座り込みデモをしている。心情的には反対する人たちの気持ちはよく解かるが、僕には反対を主唱する翁長知事のかたくなな態度が、本土での沖縄のイメージダウンにつらなっているように思えてならない。

このイメージダウンが本土からの観光客の低迷になっていなければよいが。僕は仕事を含めて沖縄へは10数回出かけている。本土とは全く違う気候、風土、文化は最高な観光資源である。残念ながら、基地問題が観光の一つのネックになっているのは事実だが、それがすべてではない。その証拠には外国人観光客の増加である。もう加齢で身体的に無理だが、かって長期滞在したことがある、西表島など立派な観光資源だ。基地とは関係ない。