「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

天皇陛下の靖国神社ご親拝復活を!

2016-04-23 06:34:07 | 2012・1・1
靖国神社の春の例大祭が今日(23日)まで開催されているが、東京に住んでいてもほとんど話題にならない。新聞の片隅に安倍総理が「真榊」を奉納したとか”みんなで靖国神社を参拝する会”の超党派議員が行列して参拝したとか、これに対して例によって近隣諸国から歴史認識で文句をつけてきた、とか掲載されているにすぎない。

昭和32年に発売された、島倉千代子が歌った「東京だよおっかさん」(作詞野村利夫 作曲舩村徹)の二番の歌詞に「やさしかった兄さんが田舎の話をききたいと 桜の下でさぞかし待つだろ おっかさんあれがあれが九段坂 逢ったら泣くでしょ兄さんも」―というのがある。僕はこの歌詞を聞くと、戦中、靖国神社の臨時大祭に天皇がお召しになるのを待つため、戦死されたご遺族が九段坂に座って待たれる風景が目に浮かんでくる。

戦前、靖国神社の例大祭は、春は4月30日、秋は10月23日で、東京の公立学校は授業がなかった。僕ら銃後の小国民は靖国神社に詣で境内の屋台や、オートバイの曲芸といった見世物を見るのが楽しみであった。この例大祭のほかにも、戦争が激しくなると、戦死者が増え、臨時大祭が催され、そのつど天皇陛下がご親拝された。

昭和天皇が最後に靖国神社をご親拝されたのは昭和51年で、今年で40年間もご親拝されていない。一般的には連合軍の国際裁判で戦犯として獄死された方々が、靖国神社にに合祀るされたことに対して、昭和天皇がが反対されたからだとされている。しかし、合祀が決定したのは53年であり、何か当時の政治情勢に影響されたような気がしてならない。

総理大臣の真榊奉納ではなくて、政治家は本来の天皇陛下ご親拝を復活すべき、その環境づくりに努力すべきである。