「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

産經では判らぬアパホテルの「極右文書」の結末

2017-02-02 06:05:09 | 2012・1・1
札幌冬季アジア大会(2月19日―26日)の選手団宿舎の一つに予定されていたアパホテルが、どうやら中韓両国の抗議によって他のホテルに変更になるようだ。理由はアパホテルが室内に「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」を否定する、同ホテル経営者が書いた書籍に対して、両国からイチャモンがつき、結果として組織委員会がこれに応じたからだ。

小ブログは1月27日更新のブログで産経新聞が大きく報じたこの問題を取り上げた。産経は1面に論説委員が書いた”極限御免”の中で、アパホテルに”声援”を送り、数面を使い大きく報道した。この記事の中で、著者の経営者は”日本は押されれば引く”国だと反省し、ホテルは部屋から撤去しないと語っていた。僕も民間のホテルのやることにイチイチ文句をつけるのはおかしいと思い、ブログを書いた。

この問題がその後どうなったのか、2月2日現在、産経は報じないが読売新聞などの報道によると、結局アパホテルはアジア大会組織委員会の勧告を入れる形で書籍を一切部屋から撤去したうえ、中国選手団はすべて他のホテルに移すことになったという。なんのことはない。大山が鳴動しただけだ。産経を見ているだけでは結末がどうなったのか判らない。論説委員の記事は、委員自身の言うように”声援”にすぎなかったのだろうか。無関係と信じたいが、産経の1日付け首都圏版朝刊にはアパホテルの新富町完成の広告が1ページを全面を使って大きく掲載されていた。つまるところはアパホテルの経営戦略にすぎなかったのだ、