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寡聞にして知らなかったが、昨年10月から11月にかけて、全国の地下鉄が落書被害にあっている。札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡と全地下鉄にあたり、すべて深夜から早朝にかけて、同じような書体の文字で書きなぐられている。横浜の車両基地の防犯カメラには外人風の男二人が映っていたそうだが、いずれも一人で短時間で出来る犯罪ではなさそうだ。
僕が住んでいる東京山の手の私鉄沿線の線路脇の石塀にも同じ落書きが大書されている(写真)。駅から数百mしか離れていない場所だ。いつごろから、このような落書きが始まったのだろうか。1990年代にイタリアへ観光旅行へ行き,フィレンチェからピサまで乗った列車の車体に、同じような落書があったのを憶えている。その時、日本ではすでに、この落書きが問題になっていたから、すでに20年も昔からである。
不思議なのは、この落書犯が捕まった話をあまり聞いたことがない。こんなに全国に出没しているのに落書現場も目撃されていない。むろん、警察も全力をあげて捜査していると思うが気味が悪い。凶悪犯ではないが、人心に与える影響は大きい。捜査本部を置いて全国的な捜査をしてもよいのではないか。