「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

冬季アジア大会と「ゆめぴりか」

2017-02-21 06:34:48 | 2012・1・1
冬季アジア大会が今、北海道の札幌と釧路で開催中だ。日本勢は早くも女子スピードスケートで小平奈緒選手と高木美帆選手が「金」「銀」を独占すなど幸先のよいスタートを切っている。この活躍から僕は45年前の札幌五輪時のことを想い出した。1972年2月、僕は東京から転勤したばかりで、札幌の町は五輪讃歌「虹と雪のバラード」が流れ、笠谷、金野、青地三選手の70メートル.ジャンプ優勝「金」「銀」「銅」独占で湧いた。

その五輪時から約10年、僕は札幌に居住したが、新鮮なサカナ、肉、野菜、それより何よりもも汚染されていない空気に恵まれた生活(当時東京は大気汚染が問題になっていた)を送れたが、一つ、困ったのは毎日食べるお米のまずさであった。安サラリーマンであり、わが家では東京と同じようにスーパーから安い「標準米」を購入したがその不味さである。当時あった食管法で各地ごとに「標準米」が定められており、北海道では不味い道産米が「標準米」であった。

アジア大会に触発されたわけではないが、昨日、老妻がスーパーから5キロ入りの「ゆめぴりか」を買ってきた。北海道での体験から帰京後も道産米は、すすんで食べなかったが、噂にたがわず美味しいこと。40年前食べた「標準米」とは雲泥の差だ。歳月の流れをを感じる。「世界」と「アジア」との違いはあるが、45年前の五輪ではメダル獲得数は”日の丸飛行隊”の3個にすぎなかった。それでも日本中がアジアで初めての冬季五輪に沸いた。