「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

皇紀2672年 建国記念日もっと誇りにしてもよいのでは

2017-02-11 05:11:36 | 2012・1・1
今日は「建国記念の日」。戦前まで「紀元節」といい1月1日(元旦)4月29日(天長節)11月3日(明治節)と並んだ国家の四大節で、日本中の各学校で祝典が行われたが、これに参加した世代の日本人も年々少なくなってきた。それにつれて「建国記念の日」とといっても、それを知る日本人は僅か19.3パーセントだという(2015年青年商工会議所調べ)。名前だけの「建国記念の日で」国主催の行事が何もないのだから当然といえば当然だが。

「紀元節」の式典をそのまま復活せよというのではないが、参考までに想い出してみた。式典は昔は各学校にあった天皇の御写真(御真影)を納めた奉安殿から、校長先生が恭しく取り出し、式場まで運んだ。そのあと国旗日の丸が掲揚され、国歌君が代が斉唱された。ついで四大節の歌(「紀元節」では”雲にそびゆる高千穂の”で始まる)が合唱された。70余年前なので順番は忘れてしまったが、そのあと校長先生が「教育勅語」「青少年に賜りたる勅語」を朗読、訓話と続く。式後子供たちにはお祝いの紅白の饅頭が渡された。

建国の神話によると、今年はニギニギノ命が高天原が高千穂の峰に降りられ、その皇孫の神武天皇が即位されてから2672年である。戦前、昭和15年には皇紀2600年を国をあげて祝ったことを想い出す。皇国史観で育った僕らの世代には懐かしい。神話であっても、国の歴史の重みがある。ロシアの建国記念日は1990年6月12日、ソビエト連邦が解体した日で、僅か27年の歴史しかない。それでもソチの五輪では歴史を誇示ししたパノラマがあった。もっと、日本人は2000年悠久の歴史を誇りにしてもよいのではないだろうか。