「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

保険に入れなくなったが、自分の足で歩ける喜び

2017-02-20 07:31:47 | 2012・1・1
朝刊の一面全部使って”85歳まで入院手術があっても申し込める医療保険””85歳まで申し込めて家族に残せる死亡保険”と85歳を強調した保険会社の広告が載っていた。先週86歳の誕生日を迎えた僕は、いつの間にか自分も保険にも入れない高齢になっていたのだと、変なことで老いを実感した。

4年前に置換手術した左膝の、事後点検で今日、杖をつきながらも電車に乗り通院した。自分の足で歩けるのはなんと幸せなことだ。僕が膝に痛みを感じるようになったのは10年前のことだ。それまでは元気で毎朝、ラジオ体操にも参加、万歩計を腰につけて一日5000歩は歩いていた。それがいつか、膝に痛みを感じ整形病院で診察を受けたら半月盤の摩耗からくるものだという。そして、痛み止めの薬を貰い、マッサージを受けて若者まがいの体操をさせられた。しかし、一向に良くならないので1年ほどで通院をやめた。

その後、痛みは次第に強くなり、病院を替え”電気療法”をしたり、スポーツクラブで水中歩行をしたり、整骨院にも通ったが効能がない。ついに4年前、家族の勧めで人工関節を入れることに踏み切った。すでに80歳を超えており、体力的に手術に耐えられるか心配だったが、病院側が事前に総合的にチェックしてくれた。

同じ膝の痛みに悩む知人から、人工関節の効能を尋ねれるが、人によって違うが、85歳を超えても体力があれば、保険と違って手術が可能なのではないだろうか。僕の場合は手術して良かったと思っている。手術しなければ、歩けなくなり寝たきり老人への道を歩んでいたかもしれない。