「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「プレ金」は定着するだろうか

2017-02-25 06:20:07 | 2012・1・1
プレミアム.フライデイ{Premium Friday}制度が昨日から始まった。どうして政府の”お偉方”は意味不明の横文字がお好きなのだろうか。あまり長すぎて見出しに困るのか、新聞の中には早くも「プレ金」という略語を使い出した。いよいよ、なんだか庶民には解らなくなった。ネットのお世話になって調べると、プレミアム.フライデイとは、毎月末の金曜日、企業が一斉に午後3時に退社し、週末の余暇を遊興や旅行などに使い、景気を底上げしようという狙いのようである。

バブル時代の1980年代”花金(ハナキン)”という言葉が流行した。”モーレツ時代”の反省から、土曜休みの週5日制になり、サラリ-マンは、週末の金曜日、2日の連休を前に明日の仕事を考えずゆっくり酒を飲めるという意味だった。”花の金曜日”が略さて”花金”と言われた。僕のサリーマン生活の最後の頃だ。

今や年金生活に入って四分の一世紀の超老人となり、プレミアム.フライデイにはまったく無関係だ。景気の底上げに協力したくとも財力も気力もない。しかし、今日の朝刊を見ると、都会では公務員や大手企業のサラリーマンが、陽がまだ高いうちから退社し、飲み屋で乾杯する姿が写真に映っていたりして「プレ金」の効果は出ているようだ。しかし、一方では、週末の金曜日の午後は集金で忙しくて休んでいるどころではないという中小企業の勤人の声もある。

老人のヤッカミかもしれないが、所詮「プレ金」は、大企業中心のアベノミクスの当たらぬ一矢にすぎない。”とらぬ狸の皮算用”で、果たして定着するだろうか。