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”鎌倉を驚かしたる余寒あり”(虚子)東京もここ数日、その余寒が続いている。その寒さの中、先週末から大腸ガンの一年目の検査が続いている。今日も朝から絶食、午後から内視鏡の検査を受けた。過去、何回も受けているが、老体にはこたえる。イヤなものだ。
結果は来週判明するが、それを待つ心境は受験生みたいなものだ。一人で通院できるのだが、老妻が心配して付き添ってくれた。普段は駅前からバスで行くのだが、診察時間に会うのがないので、タクシーで出かけた。410円の距離だと思ったら、身障者割引でも800円かかった。410円の距離を過ぎると、メーターがどんどんと上がる、
病院前のバス停の裏に紅梅が咲き誇っていた。(写真)”一本の紅梅を愛で年を経たり”(青邨)青邨がどんな心境で一句されたのか解らないが、余寒に身をこじらせ、一人、老妻に添われたわが心境である。