「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

余寒 一本の紅梅 歳を経にけり

2017-02-14 16:01:28 | 2012・1・1

”鎌倉を驚かしたる余寒あり”(虚子)東京もここ数日、その余寒が続いている。その寒さの中、先週末から大腸ガンの一年目の検査が続いている。今日も朝から絶食、午後から内視鏡の検査を受けた。過去、何回も受けているが、老体にはこたえる。イヤなものだ。

結果は来週判明するが、それを待つ心境は受験生みたいなものだ。一人で通院できるのだが、老妻が心配して付き添ってくれた。普段は駅前からバスで行くのだが、診察時間に会うのがないので、タクシーで出かけた。410円の距離だと思ったら、身障者割引でも800円かかった。410円の距離を過ぎると、メーターがどんどんと上がる、

病院前のバス停の裏に紅梅が咲き誇っていた。(写真)”一本の紅梅を愛で年を経たり”(青邨)青邨がどんな心境で一句されたのか解らないが、余寒に身をこじらせ、一人、老妻に添われたわが心境である。