反政府デモで混乱が続いていたタイで、ついに陸軍が全土に戒厳令を発令した。プラユット司令官はテレビ放送を通じて、これはクーデターではない、治安確保、平和のためにとった非常事態措置だ、と述べている。戒厳令によって予定されていた反政府デモは中止になり、国内には混乱は見られないが、果たして、これで、ここ数年来の政治混乱は治まのだろうか。注目されるのはブミポン国王の動静だ。
タイはクーデターの多発国である。1932年の立憲君主国以来、84年間に失敗を含めると20数回も起きている。僕が新聞社の外信部時代の1960年―70年代にもそうであった。この時代はタイではサリット首相の下、開発は進んだが、一方では政治的に混乱していた。なんどか軍のクーデターが起きているが、いつも大事には至らず、最終的にはブミポン国王の調停で治まった記憶がある。外電がタイのクーデター発生の緊急電を打ってきても、またかと驚かなった。
タイでは憲法上、国王は”何人(なんびと)も侵すことができない”不可侵性を持っている。それに現在のブミポン国王は1946年以来在位が長く国民から信頼され、親しまれている。1982年の軍をバックにしたスチンダー首相と民間政治家チャムロンとの間の争いでは流血衝突まで発生したが、国王の一言で解決している。現在の混乱も昨年12月の国王の86歳の誕生日には、デモは中止されている。
ブミポン国王の動静は伝わってこないが、親日国のタイである。それに経済的な結びつきも強い国である、高齢のブミポン国王だが、事態収拾のため”人肌”脱いで頂きたいものだ。
タイはクーデターの多発国である。1932年の立憲君主国以来、84年間に失敗を含めると20数回も起きている。僕が新聞社の外信部時代の1960年―70年代にもそうであった。この時代はタイではサリット首相の下、開発は進んだが、一方では政治的に混乱していた。なんどか軍のクーデターが起きているが、いつも大事には至らず、最終的にはブミポン国王の調停で治まった記憶がある。外電がタイのクーデター発生の緊急電を打ってきても、またかと驚かなった。
タイでは憲法上、国王は”何人(なんびと)も侵すことができない”不可侵性を持っている。それに現在のブミポン国王は1946年以来在位が長く国民から信頼され、親しまれている。1982年の軍をバックにしたスチンダー首相と民間政治家チャムロンとの間の争いでは流血衝突まで発生したが、国王の一言で解決している。現在の混乱も昨年12月の国王の86歳の誕生日には、デモは中止されている。
ブミポン国王の動静は伝わってこないが、親日国のタイである。それに経済的な結びつきも強い国である、高齢のブミポン国王だが、事態収拾のため”人肌”脱いで頂きたいものだ。