例のアタッシュケースにはFT-100Mが入っています。大きさも丁度いい。
このセットの欠点と言えば、FT-100Mの受信時の電流。
FT-817の何倍もの消費電流です。
その分いろいろ性能もいいのでしょうが、車用なので節電設計はされていません。
送信は50W出したいともなればそれなりを覚悟するのですが、受信に1A以上常時流れると長時間運用にはかなり厳しく、電池運用が出来る無線機としては大食いと言われているFT-817ですら、ものすごくエコ設計に見えてしまいます。
受信はFT817、送信はFT100なんてことをやれば重くなってしまうだけ。
FT-817にリニアアンプが最も消費電流を節約できる手段かもしれません。
ところがFT817対応のリニアアンプ、結構高いんですよね・・・。
50Wのこだわりは、聞こえても届かないストレスの解消、いつまでも呼び続けられない移動運用の事情によるものです。車の横に居ながら降りたらわざわざ弱くなるのも意味がありませんし。山頂移動なら1Wでもいいんです。割り切れますので。7MHzでも交信数を伸ばすなら50Wないと厳しいからです。CWなら5Wでもいけるんですが・・・。
消費電流を諦めて、消費電流が少なくて(と言ってもFT-100並)、比較的新しい、IF-DSP機能の入った無線機となると、IC7200が美味しい無線機に見えてきます。なんでも最近実売価格が値下がりしたとか・・・。144や430は出れませんし、FMモードが無いので知らずに買うとショックを受けますが承知で買うなら大丈夫。IF-DSP機がこの値段というのは驚異的なお買い得価格です。
ICOMのリグは、この機種からUSB端子にオーディオインターフェース機能がついています。高級機7700にはCI-Ⅴ機能(リグコントロール)までしか付いていませんでした。7200は最新の7600、7410、9100と同様、CI-Ⅴとオーディオインターフェースが使えます。
これは何を意味しているのかというと、パソコンとUSBケーブル一本つなぐだけでリグのコントロールと音声のやり取りが出来る、つまりデジタルモード各種の通信が出来るということなんです。もちろんリグコントロールソフトのみやハムログ連動、CQマシーン、CWのキーイングなども出来てしまいます。
これはすごく大きなメリット。
受信時の消費電流がこれまでと大差ないのなら城山湖運用はこのリグを主役に・・・ナローフィルターも要らないし。もしこのリグのAMの変調がステキだったら最高・・・
なんて思い始めてしまいました。もし手に入れたら移動運用専門で車に積みっぱなしかな・・・。妄想段階です。