先日のAMコンテスト、大失態でお詫びの話になってしまいましたが、本当に話題にしたかったのは変調のことだったんです。
当局のAM波の変調はいかがだったでしょうか。
リグはIC7600です。
まず本体の設定
AM TX TONE(Bass) -2
AM TX TONE(Treble) +5
マイクの音声は後ろのACCから入れています。
マイクはベリンガーのC-1というとても安価なスタジオ用コンデンサーマイクです。(Rodeのマイクが欲しい・・・)
このマイクはファンタム電源を加えないと音が拾えません。なので電源供給出来るマイクアンプ等が必要です。
これには dbx社の ProVocal というデジタルボーカルプロセッサーなる機械を使っています。
いろんな機能があるので、軽くイコライザ、ディエッサー、ほ~んの少しディレイ(聞いても分からない程度)をかけています。
ディエッサーで、私がしゃべるまでは部屋のノイズを拾いにくくしているのですが、逆にしゃべるとバックノイズも同時にレベルが上がるので、使いようによっては汚い声に聞こえます。なのでこれも控えめに。
次にベリンガーの DEQ-2496 を通して、思いっきりイコライザーをかけて、それからリミッターもかけています。
ここで音質がほぼ決定します。いくつか設定をメモリーしています。
全くのフラット、高音と低温をぐんと引き上げ、中音を下げたHi-Fi仕様、高音を強調したもの、中音強調で高音、低音を下げた無線機っぽい音、アスタティックのシルバーイーグルみたいな音などをセットしてあります。
さらにZOOM社のRFX-2200、マルチバンドコンプレッサーをかけて音をまとめています。マルチバンドコンプレッサーは大好きな機械で、高音、中音、低音それぞれ別々にコンプレッサーが動作し、そのレベルを独自に調節できるものです。これだけでイコライザー的な効果も狙えますが、どちらかというとコンプレッサー効果で音がギュッとまとまって押しが強くなる効果があります。マルチバンドの利点は大きな低音がマイクに入った時、高音も一緒にレベルが抑えられてしまうようなことが無いのが利点です。
コンテストの交信中、変調音のことを数局さんに言われました。コンテストの高速交信中にわざわざお言葉をいただけたということは、かなり効果が出ているのかなぁ、なんて喜んでいました。
当局も、いい変調だな、と思われる局長さんには「音がいいですねぇ」とか「深い変調でFBです」とか言ってました。
すると「RJX601なんですよ~」というお返事が多かったです。さすがAM/FM機、違います。
やはりSSB機のAM、低電力変調はイマイチです。その中でどんだけ工夫するか。FT817もサービスメニューから設定を変えると少々深く出来ますね。
AMはいい音を響かすのも大きな楽しみの一つです。Hi