アマチュア無線局 JO1KVS

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旧スプ機を保証認定で増設する おさらい

2020年04月05日 00時00分00秒 | アマチュア無線

旧スプリアス機については現在工事設計書に載っていても、そのままでは令和4年の秋に使えなくなります。
それを救済する措置として、旧スプリアス時代の無線機でも新スプリアス基準を満たしている機種に限って引き続き更新していけるようスプリアス保証という制度が出来ました。
手続きは一つ必要でしたが、古い設備が全滅しなくても済んだのは助かりましたね。
でも私、せっかくこの手続きしたのにうっかり失効していまい。すべての努力が泡となってしまったのです。

次の手はあるのか無いのか。無かったらもう古い無線機は使えません。
手はありました。
普通に保証認定で増設(開局)すればよいのです。

保証認定ではスプリアス保証出来る機種も保証してくれます。

ポイントその1 申請の方法は簡略化無し
昔のままの方法です。技適ナンバーを書くだけでかなりの部分を略することが出来るという恩恵はありません。
こつこつと必要な項目を埋めていかなければなりません。
HF~430に出られるオールバンド、オールモード機でさらにパソコンでFT8などやろうとすれば結構な労力です。
送信機ごと、一台一台、全部入力です。

ポイントその2 添付書類が必要
送信機毎に送信機系統図が必要です。
ノーマルのままでも必要ですし、附属装置があればそれも盛り込みます。
必ず書かないといけないのが、機種名があれば機種名、旧技適番号かJARL登録番号、終段の名称です。
この送信機系統図が保証の肝で、番号があるものはその資料、自作機ならば終段の性能、フィルターの有無で保証審査されるようです。
10台保証を受けるなら10枚必要です。

ポイントその3 電子申請のシステムは使うけど送信はしない
電子申請のシステムで申請書を作りますが、まだ申請しないで保存。送信してはいけません。(総通から「保証が必要です。取り下げてください。」という通知が届いてしまう)
その保存したファイルで保証手続きを進めていきます。
何度か補正したりしながらTSSとやりとりし、問題が無くなったところで最終バージョンをこちらに保存。
数日後保証書がメールで届くので、電子申請のシステムに最終バージョンを読み込みさらに保証書を添付して完全バージョンにして、それを初めて「送信」します。

青い送信ボタンは保証を受けるまで押さないこと!

 

では添付書類、画像で補足します。

電子申請で入力した、届出内容の画面です。たくさんのモードを手入力した成果です。

嫌というほど打ち込むのですが、これでもまだ1台分です。
13台分徹夜で打ち込みました。

 

送信機系統図です。
今回の申請では第1,13~25送信機、全14台分徹夜で書き上げました。Hi
今思えば周波数帯ごとの終段の名前、数、電圧、出力も盛り込んだ方が良かったかも。

新スプ対応の技適機です。+附属装置+リニアアンプです。リニアアンプのために保証を受けています。
リニアを使おう、という目的の無い方はまだこの申請はしない方がいいです。(パソコン追加だけなら後日もっと楽な方法が始まりますので)

 

旧スプ技適機の例です。

 

旧JARL登録機の例です。(昔々、JARL保証っていうのがあったんですよ)

 

旧技適機にパソコンをつないだ例です。
増設で保証が必要だったので一緒に盛り込みました。
(新技適機にパソコンをつなぐ場合、マイク端子等につなぐのなら保証不要です)
RTTYをFSKでも運用したいのでRTTY端子への接続も盛り込んでいます。

 

メーカーによる50W措置改造を受けた機種の例です。パソコンもつないでいます。
IC7400はなぜか50W機が発売されませんでした。
なかなか良いリグでダイヤルのフライホイールが効いていて、IC7610よりも気持ちよく回ります。
もう一台、FT847も50W改造機で申請しました。新発売当時は50W機が無くてメーカー改造で使いました。
FT847の100W機はスプリアス保証が受けられないようですが、50W機は通るので申請しました。
機種名だけで可否は判断できませんね。

 

KX3の例です。海外製のリグなので保証を受けなければ使えない無線機です。
海外製のリグは最初の一台の保証を受けるのは苦労するでしょうが、前例があればなんとかなります。
これにはリニアもパソコンもつながっています。
KX3は以前、リグ内蔵のRTTYやPSKがAFSK方式では、と指摘されたことがありましたが、外部から何も入れていないのでFSKだろう、ということで今回FSK方式と書かせていただきました(リグのモードもRTTYやPSK)。パソコンから運用する場合はAFSK方式になります。(リグはDATAモード)

メーカーさんの系統図は右から左に流れるのでわざわざ書き起こしました。
話題になる分周率の一覧も盛り込んであります。
(このデータはこれから申請しようとお考えの方には提供しますのでご一報ください)

 

他にTR-1902というFBな50MHz帯AM3mWトランシーバーを申請しました。この図は作者の方のホームページから起こさせていただきました。
私にはわからない部分もあり、なにか指摘されたらどうしようと思いながら申請しました。

 

附属装置の諸元表です。実際に使うものに絞りました。(今後はモード追加の変更の必要は無くなる方向なので、一旦出しておけばOKです。)

1.9MHz帯でのRTTYは帯域を狭めたものでないと駄目で、普通のRTTYでは送信できないのでやめました。
F1Bモードを書いていないのはそのせいです。

 

というわけで無事復帰が果たせそうです。

ん?これで保証料4000円、変更申請無料。
スプリアス保証受けるより、無線機の取替申請を保証認定で行ったほうが安いってことかな。

コメント
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