アンテナは電波を出す周波数でベストに調整されているべきですね。
それは正しい。
でも電波を出す周波数より少し違う周波数で、アンテナチューナーでSWRを落とした場合の飛びってどうなんでしょう。
チューナー無し状態の高いSWRの時と同じ程度しか飛ばないのでしょうか。
バンドが違うくらいかけ離れた周波数だと、はい、飛びません、が正解です。
受信しても感度がからっきし低いです。
でもでも、バンド内に同調点がしっかりあるアンテナで、そこからずれてSWRが3~5程度の位置なら、チューナーで1に落とせばアンテナを調整して1にした時とそう差が無いくらいは飛びます。
受信感度もしっかり確保されます。
まずは、3.573MHzに同調を取ったアンテナのスコープ画像です。3.573辺りの感度が高いですね。右のほうが明るくなっています。
アンテナは電動コイルが作動するSD330です。自在に同調点が変えられます。
次に、3.509MHzに同調を取ったアンテナのスコープ画像です。左のほうが感度が高いので明るくなっています。
最後に、3.573MHzで同調をとりつつ、3.507MHz辺りで外付けアンテナチューナーを動作させてSWRを落としたときのスコープ画像です。
右が明るかったのに左が明るく、に変化しました。
本当は1枚目の状態なのにチューナーで2枚目の状態そっくりになりました。
アンテナ自身のSWRが高くても、かなり実用的なアンテナとして動作することがわかると思います。
ちなみに内蔵チューナーではどうなの?という話ですが、SWRが落ちればそれなりに期待できますが、あまり高いとSWRが落とせないことが多いので、外付けチューナーのほうが期待出来ると思います。
チューナーは、アンテナから反射して戻ってきた電流を再びアンテナに戻す、という動作をするそうで、結果殆ど電波になって出ていく、飛びもそこそこ実現されるそうです。戻ってきた電流は熱になるばかりではない、ということです。
というわけで、先日購入した9バンドホイップですが、バンドのど真ん中辺りに同調点を持って来させすれば、外付けアンテナチューナーと併用でいちいち調整し直さなくてもかなり実用になる、ということです。
LDG社のチューナーは安価で汎用性が高いのでおすすめですよ。車にはZ-11Proを積んでます。