昔から有名なのは3倍高調波が乗るという話。
7MHzに21MHzが乗るのは超有名です。
それについては一工夫しないとうまくいきにくい、対策についても記事にしています。
ご参照ください。
対策は、特に片方のバンドによく効くコイルを入れるのです。
短縮コイルが最も効くのはベース(電流腹)ローディングですが、ベースだとどちらにも効いてしまうので駄目ですが、
電流腹にコイルを入れると短縮率が高いのなら、3倍高調波のほうの電流腹、つまり先端から1/4波長の位置(電流腹)に入れると3倍高調波の方だけ強めに短縮できるわけです。
逆に、3倍高調波のほうの1/2波長の位置に入れるとあまり効かず、1倍のほうにまあまあ効く(ベースよりのセンターローディング)。
いずれもどちらの周波数にも短縮が効くのですが、効きの度合いが違うので加減するとうまく2バンドに持ってこれるわけです。
この方法で
3.5-10
7-21
10-28
14ー50
18-50
で2バンド化が可能です。
ただ、3倍高調波の方は同調してSWRが下がっても指向性、打ち上げ角が1倍とは違うので、少し利得はあるにせよあれ?って時もありますのであしからず。
トラップという方法も有名ですが、トラップ入りのアンテナは広帯域では無くなり、オフバンドが全然聞こえないアンテナになってしまうのが私にはつまらない。
トラップコイルはただの並列共振回路なので、nano-VNAがあれば簡単に作れます。
ひとつのバランにたくさんのモノバンドのエレメントを干渉しにくい角度で張るのが楽ですね。
途中からの分岐もありです。(他のバンドに影響ありですが)