久々に車に釣り竿を立ててアンテナの一部にして遊んでみました。
お隣の車のアンテナにもつないでみました。Hi
釣り竿は移動運用の友。
どんな使い方があるでしょう。
1 釣り竿ホイップアンテナ
釣り竿にエレメントを絡めたり通したりし、一番下にM型コネクタを取り付けて超ロングなホイップアンテナにするもの。
中間に大きなコイルをつけて7MHz用にしたものなどがハムフェアやネットでも手に入りますね。
Mコネが基台の飾りナットに大きな面積で当たるように工夫されたものが良いです。同軸ケーブル用のコネクタをそのまま使うと取り付けた際に基台のMメスコネクタを回してしまい、基台側が緩んでしまうので。
7MHzの場合、全長が5mもあれば立派な戦力になります。4mでも大差ない。なので4~5mになるように作るといいと思います。
2 釣り竿をマストとして使う
先端のほうは柔らかすぎるのでマストには使えませんが、少し太くなったところなら、極細ワイヤーで作ったバラン無し7MHz用ダイポール(同軸ケーブルも細めで)なら支えられます。
給電部の地上高は4mは確保しましょう。低いとSWRが落ちません。
徒歩で担ぎ上げの移動運用には釣り竿マストは重宝します。
3 釣り竿で延長エレメントを吊る
当局が最も活用している使い方です。
モービルホイップのそばに立てて延長エレメントを吊り、モービルホイップの先端につなぎます。
長さが長くなった分だけ同調周波数が下がりますが、八重洲のATAS-100や120、ダイヤモンドのSD-330などなら電動コイルを縮めてしまえば同調が取れますし、コイルが減って長いエレメントで使えるので俄然強力なアンテナになります。手動コイル式のMP-1とかRHM-8などでも同様です。ものバンドに取り付けても1バンド、2バンド分下のバンドに合わせて長い大きなアンテナに変身することが出来ます。
ちなみに1.8m程度の長さの7MHz用のアンテナに3.5m程ワイヤーを足してコイルで同調を取り直すと、S3がS9になります。交信困難な局と余裕で交信できるようになります。呼んでも呼んでも届かないから嫌だ、という世界から脱却できます。
4 オフセンター給電アンテナを絡める
ワイヤーとBNCコネクタだけで作れる14~50MHz向けのアンテナ。(モノバンドなので各バンドごとに作成)
コイルも不要です。
エレメントに必要なのは全長1/2波長の電線。これを半分に切らず、1:2から2:3くらいの比率に切り分けます。
長い方を釣り竿の先端の方につけて、BNCコネクタの芯へ、短い方をBNCコネクタの本体につなぎ、地面の方に垂らします。
同調の調整は短い方の先端を折り返したり切ったり足したりして調整。
垂らした方はあまり地面に密着させて長く這い回さないことが大切。密着させて這い回すと容量結合が強まり、無限の長さの電線に化けてしまい鏡面効果でオフセンターにならなくなってしまいます。少し宙に浮かせてエレメントみたいに扱うといいでしょう。
こんな簡単なアンテナで余裕で交信が出来ます。
50MHzなら3m程度、28MHzなら5m程度ですから長い釣り竿が手に入れば地面に着けずにアンテナを構築できますし、実際の電流分布の腹は給電している箇所より上(上下のエレメントの全長の真ん中)なので高い位置に立てた1/4λのアンテナと同等なので飛びもいい。
5 電圧給電アンテナに
オフセンターをさらに端に、末端に給電するアンテナ。エンドフェッドと言われます。
電圧腹に高電圧で給電するので電圧給電アンテナとも言います。
ツェップみたいなアンテナなのでツェップライクアンテナとも。
(ツェップはハシゴフィーダーで高電圧になるところで給電だけど、こっちは共振回路で高電圧を作って給電します)
エレメントは1/2波長(つまり4と同じ、ダイポールアンテナの変形)
給電部はコイルとコンデンサーを並列にして作りますが、コンデンサーの耐圧が高くないと駄目なので、同軸ケーブルを切って並列にしたりして作ります。
耐圧の高いバリコンでも出来ます。
50Wとかの出力だと調整中に感電するとかなり危険なので、QRP向きかも。
これも50MHzや28MHzならなんとか市販の釣り竿の長さの範囲に収まりますが、それ以上周波数が低いと難しい。
品川アンテナ、通称GAWANTアンテナでは、ピックアップコイルで短縮化に成功しているようで、このアンテナを応用すれば手頃な長さ3~4mのHF用電圧給電アンテナが作れそうですね。
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