テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

フェスタに足りない、それは?

2008-05-31 23:02:20 | その他
 小雨の中、車が道を占拠……しているのではありません。

「ふァ? じゃァ、なにしてるのでスかッ、ネーさ?」

 《エコカーフェスタ》が開催中なんですよ、テディちゃ。
 各メーカーさんのエコカーと、エコカー関連用品のテントが
 いつもは車両進入禁止の歩行者専用道路にズラ~リと並びました。
 
「あはッ♪ ちきゅうゥにィ、やさしィッてことォでスねッ♪
 ぴッかぴかァのォ、くるまがァ、いッぱァいィ~でスッ♪」

 ネーさが欲しいのは、セグウェイ!

「……ネーさ、せぐうぇいィはァ、ここにはァ、ないみたいィでスゥ~」

 うーん、そうね。
 セグウェイは寒い雨の日にはちょっと似合わないかも~。

「……ネーさ、わかッてないィでスゥ……」
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ココロは名作少年漫画♪

2008-05-31 13:54:57 | ブックス
「あちょッ! てやァ~ッ!」

 ……何をやってるの、テディちゃ? ダンスですか?

「むきゃッ! ちがうでスよッ、ネーさ! しょうりィんけんぽゥでスッ!」

 どう見ても下手ぴぃなダンスか、カンフーの真似事ね。
 テディちゃ、少林は功夫(カンフー)とは違うらしいわよ?

「えッ、そォなのォ??」

 詳しくはこの御本でお勉強いたしましょう。はい、本日の一冊は、こちらです!



               ―― 小説 少林少女 ――


 
 著者は本宮ことはさん、’08年4月に発行されました。
 原案は映画『少林少女』(脚本は十川誠志さん&十川梨香さん)です。

「ふむふむゥ。
 えいがのォ、おはなしをォ、しょうせつにィ、したのでスねッ」

 そうなんです。
 今春公開された映画『少林少女』のノベライズ作品、なんですが、
 この物語について、ズバリ一言で表現を試みるならば……

  少年ジャンプ。

「ふァ~??」

 スポーツ、友情、そして闘い。
 これはもう、週刊少年ジャンプの路線そのものでしょう。
 いえ、ジャンプに限らず、名作少年漫画の条件であるとも言えますね。
 『あしたのジョー』しかり、『巨人の星』しかり、
 『ドラゴンボール』、また『スラムダンク』しかり。
 では、この御本のヒーロー/ヒロインが挑戦するスポーツは――

 主人公・凛ちゃんは19歳にして少林寺拳法の達人。
 少林寺での三千日修行を終え、日本に帰ってきたばかりです。
 広く普及させるんだ、少林を!と熱意に燃えていましたが、
 なかなか上手くいきません……。
 そんなとき、知り合ったスポーツ特待生・ミンミンが約束してくれました。

    少林拳、やってもイイよ。
    代わりにラクロスやってくれるなら。

 凛ちゃん、大喜びです! いいよ!と即答して……でも、ラクロスって、なに?

「ふきゃッ!」

 飛び込んでみた《チームプレイ》スポーツの世界は、
 しかし、生易しいものではありませんでした。
 チームメイトさんたち、顔は可愛いんだけど練習をサボりがちで上達しません。
 凛ちゃん自身も、自分の大き過ぎるパワーをコントロールできず、
 チームで闘う意義も意味も理解できない……。
 
「えェッ? そんなァ……りんちゃんン、なんだかァ、かわいそゥ……」

 悩みました、凛ちゃん。苦しみもしました。
 そして、這い上がります。
 そう、凛ちゃんは賢い。
 彼女は学び、賢くなったのです。
 少林拳の《心》を意識し始めてから、彼女はぐんぐん成長します。

「おォッ、やッたでスねッ♪」

 そして、さあ、お約束の展開が!
 凛ちゃんを襲う魔の手!
 危険! 危機! 決死の覚悟!
 友人を救うために、凛ちゃんは聖なる功夫衣を身にまとい、決戦に赴きます!

「す、すゥごいィ~、でもォ、こわいィ~……」

 ライトノベルのノリで描かれる爽快な少年漫画(的小説)、
 いかにも!なモノクロイラストもその感を強めています。
 カンフー映画と同じように、明るく、楽しく、一気読みで、どうぞ!

「あちょッ!なのでスッ!」
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ジャスミン香のマニアチョコ。

2008-05-30 23:18:55 | ショコラ
 冬なの?というくらい寒~い東京は多摩地方から、こんばんは、ネーさです。
 本日もショコラリポートをお送りいたしちゃいましょう♪

「さむいィときにはァ、ここあがいいなァ~、のテディちゃでスッ♪」

 さあ、初めてお目にかかるチョコレート、でございますね。
 こちらは『明治製菓』さんが展開しているチョコブランド、
 『100%Chocolate Cafe』の№.45《ジャスミン》です。
 では、レッツトライ! いただきまーす!
 ……あらっ、まああっ?

「テディちゃもォ、いただくゥで……みひょッ? むふァ~ッ??」

 本当に、ジャスミンです! 
 ジャスミンの香りとジャスミンティーのお味がしています!
 セミスイート系の甘さを抑えたチョコレートと、
 ジャスミンのマリアージュ!
 
 ……しかし、これは、好みが分かれるところ、でしょうか。
 ハーブ? 全然平気!な御方には問題ありませんが、
 ダメなんだようハーブは……という御方にとっては、
 このチョコレートは、つらいかしらねー?

「そォかもォ、なのでスゥ~。もぐもぐッ」

 ハーブティー大好きなネーさは、こういうお味のチョコ、大得意です♪
 美味しいわ~♪
     (ぱくぱく)
 欲をいえば、ミルクチョコベースの別バージョンも作っていただきたいわね。

「ふァい♪ もぐもぐッ」

 以上、今回はショコラ中級者さん向けのレポート、でございました。

「あいことばはァ、いつだッてェ、ちょこッ!」
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夢と感動の?!テディベア写真集。

2008-05-30 13:41:41 | ブラウンくんの、ほん。
 嗚呼!とテディちゃは嘆息するのであった……!

「なんてェ、すごいィんだろうッ!」

 発端は、例によってネーさが見つけ出してきた、とある御本なのだった。
 


 
         ―― ブラウン・ダイアリー ――
               brown diary


 
 著者は奥川純一さん、’02年5月に発行されていたのだと、
 じっくり眺めては感動に打ち震えるテディちゃである。

「すごいィなァ……! かッこいィなァ……!」

 何がテディちゃを斯くも陶然とさせているのか?
 何故にテディちゃは溜め息を連発しているのか?
 他でもない、それは、この御本に掲載された素晴らしい写真が原因なのだった。

 テディベア、『ブラウン』くんの、お写真である!!

「どォしてェ、こんなにィ、かッこいィんだろうッ?」

 写真集に、説明の文章は一行たりとて、無い。
 ただそこに、クマのブラウンくんがいるだけ、である。

 なのに!
 この、写真一葉ごとに息づく《物語》は、何なのだ?
 そしてまた!
 ブラウンくんの豊かな表情は、どうしたことだ!
 一言も喋っておらぬのに、
 愛らしい呟きが今にも耳に聞こえてきそうではないか!

 同じテディ族でありながら、この違いは、いったいなぜ……?!

「き、きッとォ、ネーさのォ、うでがァ、わるいのでス……!」

 ……ネーさの写真技術の未熟さに怒りをぶつけるテディちゃである。

「で、でもォ、それだけじゃァ、ないかもッ?」

 よくよく見遣れば、ブラウンくん、絶妙なバランスではなかろうか。
 頭部の大きさ、胴の形、足の長さ。
 理想的な骨格、否、テディ格であるようだ。
 だからこそ、
 パジャマを着て佇んでいる後ろ姿に、
 ケロリンの黄色い洗い桶に張った湯にとっぷり浸かるその姿に、
 言葉を超えた《何か》を訴える力がある、のだろうか。

「いいなァ、ぶらうんくんン……」

 羨望するテディちゃ、なのだった。

「テディちゃもォ、なりたいィ、ぶらうんくん、みたいィにィ……!」

 ぐぐっと拳を握り締めて天を仰ぐテディちゃ、である。

「テディちゃもォ、なろうッ、ぶらうんくん、みたいィにッ!
 そうだよッ、
 テディちゃもォ、めざそうッ、ぶらうんくんをッ……!!」

 目指そう! テディベア写真界の輝ける星、ブラウンくんを!
 師と慕おう! おしゃまでおしゃれなブラウンくんを!
 いつかテディちゃも、スターベアの仲間入りをするのだ!

「そうだッ!
 いいことォ、おもいついィちゃッたッ!
 ぶらうんくんをォ、たずねてェ、さいん、もらおうッ♪」

 テディちゃ、雄々しく立ち上が――

            (ぽてっ)

「あァいたッ!
 こけちゃッたァ……!
 ひざがァ、すりむけちゃッたよゥ~! うえェェ~んッ!」

 
 …………偉大なるテディへの道は、遠い。
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可愛いクマ用ゆかたは、いずこに?

2008-05-29 23:01:04 | くま
 デパートの浴衣売り場にて、いただきました♪
 そごう百貨店さんの’08版ゆかたカタログです。

「ゆかたッ♪
 きゃッこいィ~! テディちゃもォ、ほしィッ!」

 ……テディちゃが………………? ゆかた……………………?

「むきゃッ!
 なんでスかッ、ネーさッ!
 どォしてェ『…………………』なのでスかッ?!?!」

 だって、テディちゃが着るなら、幼児用甚平でしょ?

「むぴィ~~~~~~ッ!」
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アートにひそむニャンコたち。

2008-05-29 14:01:14 | ブックス
 笑ってしまいました。
 何故って、この御本の副題をご覧下さい――
 《MUSEUM OF MATATABI ART》。
 頭文字をピックアップしてみますと……MOMA。

「ぷふふッ♪でスね、ネーさ」

 内容も、思わずクスクス、なんですよ、テディちゃ。
 さあ、では御紹介いたしましょう! 本日の一冊は、こちらです!



           ―― ニャーンズ・コレクション ――
            NEARNES COLLECTIONS

 

 著者は赤瀬川原平さん、1999年12月に発行されました。
 
 MOMAだけでなくバーンズコレクションまで笑いのネタにされちゃって……
 いえ、しかし、笑ってばかりいてはいけません。

「えッ、そォなのォ?」

 眺めていると、驚かされます。
 ネコって、こんなに昔から人間の歴史に関わってきていたんだっけ?
 すごーい、かもしれない……と。

 著者の赤瀬川さんが、この《マタタビ美術館》のために収集したのは
  『猫が描かれている絵画』。
 画面のどこかに必ず、ネコが描き入れられている絵画、です。
 
 例を挙げますと、藤田嗣治さんのネコ画がよく知られていますね。
 それに、ピカソ、シャガール、バルチュス……。

「ふァいッ!、ゆうめいィ、でスッ!」

 しかし、『古典』に類される絵画の中にも、ニャンズは登場しているんです。
 フィレンツェのサン・マルコ寺院にあるフレスコ画、
 『最後の晩餐』(ドメニコ・ギルランダイオ作/1490年)にも、猫の姿が。
 つまり、『最後の晩餐』の現場に、ネコが、居た?
 
 また、有名な絵画の片隅にも、ニャンズは生息しています。
 『オランピア』(マネ/1863年)の足元近くには、
 背景に溶けこむように黒猫が。
 ボッスの祭壇画(1500年頃)の隅には、ネズミを咥えたネコが一匹。
 そして、表紙になっているシマシマのニャンコちゃんがいるのは
 ウィリアム・ホガースの画(1742年)の中……。
 
 絵画の主題は二の次に、
 赤瀬川さんの目的は、ネコ、猫、ねこ……と、ひたすらネコ画、猫が主役。
 ネコを中心に画を鑑賞いたします。

「にゃんこォ、づくしィ!でスゥ~」
 
 主客転倒したような視点が、ひどく新鮮で、
 軽妙な解説文には、やっぱり、ぷふふ、と笑いを誘われて。
 
 愛猫家さんに、さらには、
 猫を飼っていなくても、猫嫌いの御方でも、アートに興味のある御方は、ぜひ!
 赤瀬川さんの視点をお借りして、
 絵画の前に立ちましょう。
 新しい観方で、画面に描かれた毛糸玉をころっと転がせば、
 ほ~ら、今まで見えなかったものが見えてくる……。

「ふァ~……なんだかァ、つめとぎィ、したくなッたでスゥ」
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白い濃厚ショコラ、も。

2008-05-28 23:04:40 | ショコラ
 ほほほ、またチョコレートです♪ ショコラです♪
 いかがです、テディちゃ? 今回はホワイトチョコなんですよ。

「ふァ~……よくやるでスねェ、ネーさ……」

 え? 何ですか? よく聞こえませんけれど?
 えっへん、さあ、こちらの御品は、といいますと
 『ロッテ』さんの《贅沢濃厚ミルク Rich Milk》。
 ミルクをたっぷりと使用したホワイトチョコレート、なんだそうです。
 では、いただきまーす♪

「あッ、テディちゃもォ、いただくのでスゥ~!」 (←無理やりかぶりつく)

 おお、甘い! そしてとろけるスピードも速いこと!
 
「むはッ、みるきィ~でス!」

 練乳のようなミルク味ですね。
 甘いもの苦手なんだよぉ、という御方には苦しいかもしれません。
 反対に、ビターチョコは好みじゃなくて、という御方にはお奨めのお味です。

「ひやしてェ、たべましょッ♪」

 そうですね。いただく前に冷蔵庫へ。
 美味しさも増しますよ。

「あまいィ~、んまいィ~、もぐもぐッ」

 では、次回のショコラレポートでお会いいたしましょう♪

「ネーさ、まだやるでスかァ……」
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かわゆい電車は関西発。

2008-05-28 13:47:26 | ブックス
 はい、本日の一冊は、

「てつどうがいしゃのほんッ、でスねッ、ネーさ?」

 いいえ、テディちゃ。鉄道会社さんと御縁はありますが、
 鉄道研究書ではございません。
 さあ、御紹介いたしましょう。こちらを、どうぞ!



                ―― 阪急電車 ――


 
 著者は有川浩さん、’08年1月に発行されました。
 この御本はミステリではなく、アクションでもなく、
 従って自衛隊さんや警察官さん、武装図書館員さんも出てまいりません。
 阪急電鉄の一路線である『阪急今津線』を舞台にした連作短編集、なんです。

「はんきゅゥ~?
 テディちゃ、のッたことォ、あッたかなァ?」

 ありますよ。去年京都へ旅行した折に、阪急京都線に乗りましたでしょ。
 
「あッ、そォかァ~♪」

 ですが、阪急今津線が走っているのは、宝塚駅~西宮北口駅。
 停車する駅の数は、宝塚から西宮北口まで含めて、八駅。
 この八つの駅を行き来する人々の、
 劇的だったり、ほろ苦かったり、ほんわかだったりする物語が描かれています。
 駅ごとに、登場人物たちは入れ替わり立ち代り、
 主役を務めたと思ったら脇役に回り、
 脇役だったかと思えば主役に早変わり。

「ふァ~、いそがしィのでスねッ」

 めまぐるしいような展開は、しかし、見事な語りでキリっと引き締まり、
 いっそ心地よい程です。
 大学生さん、OLさん、お孫さんを連れた御婦人に、女子高生さん。
 たった一駅の区間に、彼女や彼の身の上に壮大な?ドラマが!
 
 いえ、あんまり説明するとネタばらしになっちゃいますので、
 詳しくは書けないんですけど……転換場面は、痛快です!

「ふむむッ!
 でんしゃはァ、どらまちッくゥ、でスゥ!」

 阪急沿線、そして関西圏に暮らしている方々は、
 思い入れたっぷりに読めるのだろうなぁと考えると、
 少々羨ましく感じますね。

 今津線を関東の路線に置き換えるとしたら……
 東急電鉄の路線のどれか、でしょうか?
 小田急線や京王線、京急ではなさそうだし?
 JRとも雰囲気が違うようですし……?

「はこねのォ、とざんでんしゃッ!」

 全然違いますっ!
 ――と読後にあれこれ想像するのも楽しい、
 読む喜びを与えてくれる御本でした。
 とりわけても、女子高生さんたちのお喋りシーンは!
 お腹がよじれます! 忘れられません!
 
「ぷひひッ♪ おおわらいィ~だッたでス!」

 総ての本好きさんにお奨め!ですよ! ぜひ!
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手離しません!夏もチョコ♪

2008-05-27 23:06:28 | 美味
 こんばんは。最高気温が25℃を越えても
 チョコ大好き!の看板は下ろさないネーさです。

「こんばんわッ、はちみつひとすじィ!のテディちゃでスゥ」

 本日のおやつタイムは、こちら!
 『COCOA DELI』さんの《ロッキーロードクラスター》で~す♪
 原産国はイギリス、とありますよ。
 テディたちの心の故郷、英国のチョコ菓子なのですね。
 
「わぽッ♪ はりきッてェ~いただくでスッ! はむはむッ♪」

 ネーさもいただきまーす。
 うむ? ミルクチョコの塊の中に、レーズンとヘーゼルナッツ、
 それにこれは……マシュマロ、ですね♪
 三つともミルクチョコレートとは相性の良い素材です。
 こってりしていて、美味しいわ!
 
「はむはむッ♪ ふゥッ、たべごたえェ、ありまスねッ♪」

 一袋の中に、直径4cm程度の小型のチョコが3個入っています。
 1個でも、充分満足出来ちゃうパワフルなミルクチョコ……
 そうね、これは英国人さんが好みそうなお味、かも。
 さあ、日本のチョコ好きさんも、ぜひ!

「テディちゃ、ましゅまろォ、きにいッたのでスゥッ♪」

 少しだけ冷やして召し上がるとよろしいですよ♪ 
   (冷やし過ぎに注意!)
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怪奇ワカメ人間?!の犯罪始末記。

2008-05-27 13:38:18 | ブックス
「そォでスッ! いけませんッ!」

 わっ、驚かさないでちょうだい、テディちゃ。
 何をそんなに怒っているんですか?

「このォ、ごほんのォ、だいめいィ、でスよッ、ネーさ!」

 ははぁ、なるほど。
 本日ご紹介いたしますこちらの、この題名が原因なんですね。


 
              ―― もう誘拐なんてしない ――


 
 著者は東川篤哉さん、’08年1月に発行されました。

「はんざいィ、しちゃだめェ! だめだめェ、なのでスッ!」

 はい、仰るとおり。
 でも、この物語の主人公、樽井翔太郎(たるい・しょうたろう)くん、
 好きこのんで犯罪に手を染めたわけではないんです。
 
 二十歳の大学生、翔太郎くんは軽トラックのタコ焼屋台でアルバイト中。
 今日は門司港までやって来ました。
 お昼の休憩を済ませて、さあ午後も稼ごうか――
 絵理香ちゃんと出会ったのはその時です。

 ひょんな御縁、というよりドタバタの末に、
 翔太郎くん、絵理香ちゃんを下関まで連れてゆくことになり、
 軽トラに乗って行き着いたところは……病院でした。
 ここに絵理香ちゃんの異父妹さんが入院しているというのです。

「うッ……なにわぶしィのォ、よかんがァ、するでスゥ……!」

 そうなんです。
 妹のため、手術費用を作らなくちゃ!の話が、どこをどう転んでか、
 誘拐計画に!
 あたしのパパはお金を持ってるけど、
 異父妹の治療費は出してくれそうにないわ……
 聞かされた翔太郎くん、つい言ってしまいました。

    だったら俺がおまえを誘拐してやろうか?

「むひゃァ、おばかァ、でスゥ~」

 はい、そこもテディちゃの言うとおり。
 おバカなんですわ。
 犯罪計画なんて、上手く進むはずが無いんです。
 
 ヤクザの親分さんである絵理香ちゃんのパパ、
 しっかり者のお姉ちゃんや、子分さんたち、翔太郎くんの先輩も、
 世間知らずな翔太郎くんと絵理香ちゃんの手には負えない存在でした。

「ふふんッ、やッぱりねッ」

 どうします、翔太郎くん?
 こんなこと、やめちゃいますか?
 計画、中止しますか?

「やめたほォがァ、いいでスよゥ~」

 しかし、翔太郎くん、諦めが悪い。
 いえ、鈍感なのか、やはりおバカなのか。
 
 スラップスティック・コメディであり、ミステリでもある犯罪劇の中で
 はたして、武器も待たぬ彼が生き延びる道は何処に?

 ミステリ好きさん、そして映画好きさんにも、お奨めです♪
 珍しく『笑い』が生き、『画になる』活劇ミステリでもありますので、ぜひ!!

「にんげんはァ、ほんとォにィ、むちゃ、するでスねェ……」
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