テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2016!新春特別企画♪《テディオゲネス・クラブの冒険》その5のオマケ編

2016-01-03 21:15:28 | 2016!新春特別企画♪
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴーにゅゥーやッ!」
「がるる!ぐる!!」(←訳:虎です!賀正!!)
「ユキノジョンです!迎春なり!」

 こんにちは、ネーさです。
 皆さま、2016年の年初もまた、おフザケ企画に付き合ってくださり、
 まことにありがとうございます♪

「そゥでス!
 ことしもォ、こきつかわれェましたでス!」
「ぐぅるがるるる!」(←訳:じゃあここらで!)
「ギャラをもらおう!

  

「あはァ♪ これはァ~♪」
「がぅるるーるる!」(←訳:チョコレートだ!)

  

「よぅし! わしらも!」
「いただこうぞ!」

  

「いわざるくんも、めしあがれ!」
「!♪!♪~!」

  

 今年の初売りで、私ネーさが入手しましたのは、
 『横濱フランセ』さんの福袋です。
 かわいいお菓子があれやこれやと入っていましたよ♪
 チョコレートはね、『メリーチョコ』さんで
 年末に買ったものなんですが……あれっ?

「ぱくぱくっ!」
「ぐるぐる!」(←訳:さくさく!)
「もぐぐもぐ!」
「かりかりッ!」

 ……かりかり、って何かしらん?
 御煎餅をかじっているような音ですけれども?

「ふァいッ!
 これはァ、かきのたねッ、でス!
 いわざるくんのォだいこうぶつゥ、なのでスよゥ!」

 な、なるほど、
 《テディオゲネス・クラブ》で
 いわざるくんを捕まえるために使ったお菓子は、
 カキノタネだったんですか?
 果物っていうのは、柿のこと?
 なぜまたカキノタネや柿を……あ?
 もしかすると《さるかに合戦》のカキノタネ??

「ふァいッ!
 むかしばなしはァ、ちえのォほうこッ、でス!
 おさるさんはァ、かきがァだいすきィ!」
「♪!♪」

 ……えー、いわざるくんが嬉しそうにカキノタネを食べているので、
 終わりよければすべてよし、
 ということにいたしましょう。
 では私ネーさも御相伴にあずかり、
 いただきます!
 かりかり!

「かりりッ!」

  

 さあ、新しい年がやって来ました♪
 ヒツジくん、一年間ありがとうございました!
 サルくん、これからの一年、どうぞよろしくお願いします!

「♪!!~♪!!」

  

「あらためましてェ~」
「がるぐる!」(←訳:謹賀新年!)

 2016年も、テディちゃ&虎くん&ネーさは読書雑話に邁進いたします。
 こころ優しい活字マニアの皆さま、どうか、御贔屓に~♪
 

 
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2016!新春特別企画♪《テディオゲネス・クラブの冒険》その4!

2016-01-02 21:38:38 | 2016!新春特別企画♪
「こっ、これはいったい……??」

 大都市ロンドンでもとびきりの風変りでヘンテコリン、
 喧騒とお喋りを嫌い、
 沈黙を愛する《テディオゲネス・クラブ》。

 クラブ設立者のクマ仙人さんの呟きで、
 はい、2016新春特別企画最後の幕が切って落とされました!

「名探偵テディちゃムズ!
 いったいこれは、どういうことだねっ?」
 
  

 一座の視線を一身に集め、
 名探偵テディちゃムズ、
 高らかに、

「しょくんッ、しょうかいィしようゥ!

 こちらはァ、さるくんでス!」

  

 え? さる……? サル……猿、ですか……?

 テディちゃムズの盟友ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 友人の虎くんも、
 ちょこっと首を傾げます。
 《テディオゲネス・クラブ》の各種物品紛失事件は
 おサルさんが犯人……?

「いいやッ!
 ただのォ、おさるさんじゃァないィのだよゥ!」

 なぜか胸を張るテディちゃムズ。
 そう、このおサルさんの名前は――

「いわざるゥくんッ、なのだッ!」

  

「いわざる……?
 おお、それは、あの!」

 伝説の猿――いわざる。

 智慧あるゆえの沈黙を意味する、
 東洋の説話に登場するおサルさんです。
 兄のみざるくん、弟のきかざるくんとトリオを組み、
 諺&格言ベストランキングでは毎年BEST10入り!
 従兄弟のスーパーモンキー孫悟空くん同様、
 おサル界のアイドルとしても知られる人気おサルくんですね。

「ということは~…!」

「そうさッ!
 すべてはァ、るいともッ、なのだよゥ!」

 類は友を呼ぶ――ですか?

  

「かたやァ、だんまりィのォ、くまたちィ!
 かたやァ、だんまりィのォ、おさるさんッ!

 これはもうゥ、どうるいィじゃあないかッ!」

 ははぁ、なるほど、つまり。
 沈黙を愛するサルくんは、
 沈黙を第一ヶ条とする《テディオゲネス・クラブ》に惹かれ、
 勝手に住み込んでしまっていた、と、
 そういうワケなんですかしら?

「ふうむ。同好の士か!」

 師匠が弟子を眺めるように、
 目元を緩めるクマ仙人さん。
 なおも優しく、

「では、いわざるくん、
 君もこの《テディオゲネス・クラブ》に入会するかね?」

「!♪!♪!~♪」

 ああ、言葉にはならずとも、伝わる喜び。
 いわざるくんは喜色満面で頷いておりますよ。

「入会金なら気にしなくていい。
 マイクマフトくんが何とかするだろうて」

「ふぁいッ! しんぱいィはァ、ごむようゥでスゥ!」

 名探偵テディちゃムズ、
 にっかりと笑いました。

「おにぃちゃんはァ、ねんまつのォありまきねんでェ、
 おおもうけェしたのでスよッ!
 にゅうかいきんやァ、ねんかいきんくらいィ、
 ちょちょいのォ、ちょいィでしょうゥ!」

  

「げっ? ちょちょちょっ」

 そうかぁそうなのかぁ、
 じゃあマイクマフトさんに一任しちゃえば
 お高い入会金も年会費も大丈夫なんだねえ、
 競馬で大穴当てたなら有効活用しないと
 バチがあたるよねえ、
 そうだそうだぁ、と
 談話室では手打ちが始まりました。

「あ、いわざるくん、この書類に署名を。拇印でもよいぞ」
「がるるぐるる!」(←訳:手続き完了だ!)
「にゅうかいおめでとう!」
「♪!~♪」

 ちょちょちょ、ちょっと待ったぁ、
 と叫ぶマイクマフト氏をクマ仙人は叱ります。

「これ!大声を出すでない!
 ここは天下の《テディオゲネス・クラブ》じゃ!」

 さて、これにて事件はみごと解決。
 新年のロンドン市街にビッグベンの鐘の音が響き、
 ピカデリー広場でお祭り騒ぎが頂点に達するのを横目に、
 名探偵テディちゃムズ、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 友人の虎くんは家路につきます。
 ベーカー街の我が家で、
 さあ、お祝いいたしましょう!

「みなさまァ、あけましてェおめでとうッ!!」


  ~ その5!(あるのか?)に続く! ~


  
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2016!新春特別企画♪《テディオゲネス・クラブの冒険》その3!

2016-01-01 21:20:27 | 2016!新春特別企画♪
 さあ、いよいよ解決篇でしょうか?
 2016新春特別企画の第三回、
 佳境に入ってきたようですよ♪

「うむッ! たぶんッ! おそらくゥ!」

 名探偵テディちゃムズ、
 目をピカリ、鼻の頭もピカリンと光らせて、
 ロンドンいち風変わりなクマたちが集う
 《テディオゲネス・クラブ》の重鎮である
 クマ仙人さんに告げました。

  

「なぞときのォ、かぎィはッ~…」
「うむ! 鍵は?」
「てんまどォ、だよゥ!」
「ほぉ? 天窓っ??」

 名探偵テディちゃムズ、一同に説明いたします。

「くまにだッてェ、にがてなことはァあるさッ!」

 高~い天窓に、
 気配も感じさせず、ほんの数分でよじ登り、
 窓を開けて、またすぐ姿を消す。

 そんなはなれわざを、
 やっうてのけるクマもおりますけれど、
 都会っ子な《テディオゲネス・クラブ》の会員クマたちには
 ちょっとムリ。

 となると。

「ものすごくゥ、みがるでェ~…!」

 言いながら、
 あちこちに果物やお菓子をばらまく名探偵テディちゃムズ。

「うごきがァ、すばやくてェ~…!」

「おお! それはつまり!」

 と、何かを悟ったかのように
 テディちゃムズの兄・マイクマフト氏が口にした途端、
 
  

「はきゃっ!」

 もんのすっごい勢いで、
 小さな影がマイクマフト氏をつっ転ばし、
 お菓子と果物を掠め取ってゆきました!

「がるっるる!」(←訳:はしっこい!)
 と虎くん。

「あっちへ行きおったぞ!」とクマ仙人さん。

 影を追って、駆け出すテディちゃムズたち。

 そうしましたら、あらあら、まあ大変です。
 影はラウンジに突進してゆきましたよ!

 座り心地の良い椅子と、
 新聞や雑誌、美味しいお茶と、
 なにより静寂を尊び沈黙を貫くクマたちが
 のんびり過ごしているラウンジで大騒動?!?

 テーブルがひっくり、
 お茶碗が割れる音!
 そして悲鳴も?
 
 と思いましたら、
 さすがに《テディオゲネス・クラブ》会員クマたちは
 筋金入りの沈黙愛好家です。

「……!」
「?!?」
「??!!」

 等々、「!」「?」は飛び交えど、
 断じて声を発しません。

「おおっ、あっぱれ!」
「それでこそテディオゲネス・クラブ員じゃ!」

 感心するマイクマフト氏とクマ仙人、
 って、それどころじゃありませんてば。
 
「よしっ、ならば!」

 えいやっ!と
 影がラウンジから走り出してきた瞬間に、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士が
 ラグビー日本代表ばりのタックルをかまします!

  

「てごたえ、ありーっ!」

  

 起き直ったユキノジョン・H・ワトソン博士と
 名探偵テディちゃムズたちの目に映ったものは――
 
「およよっ!」


  ~ その4!に続く! ~



 
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2016!新春特別企画♪《テディオゲネス・クラブの冒険》その2!

2015-12-31 21:57:45 | 2016!新春特別企画♪
「さあっ、事件なのだ、テディちゃムズ!」

 はい、前回よりの続き、でございますよ。

 2016年まで、あとわずか。
 大晦日のロンドンで
 眉毛をヒクつかせているのは、
 
  

 名探偵テディちゃムズの兄、
 マイクマフト氏。

 世界に冠たるこの大都市でも、
 最もヘンテコ、風変り、と評判高いテディオゲネス・クラブの
 玄関口でモフモフな両足を踏ん張り、

「では諸君、
 テディオゲネス・クラブへ入りたまえ!
 話はそれからだ!
 おぉっと、ただし!」

 マイクマフト氏が、
 名探偵テディちゃムズと、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 そして虎くんを
 きりりっと見据えて言うことには、

「よいかねっ、テデォゲネス・クラブ内では――」

  

「私語禁止じゃ~っ!」
「ぐへッ?」

 あららっ?
 突如、マイクマフト氏を押しのけて登場したこの御方は?

「わしかっ?
 わしは、クマ仙人じゃ!」

  

 ええッ?クマ仙人?クマ仙人って誰ぇ~??
 と、どよめくテディちゃムズとユキノジョン・H・ワトソン博士と虎くんです。
 それにしても、クマぎっしりの画像ですねえ。

「おっほん!
 テディオゲネス・クラブの設立者にして名物支配人、
 クマ仙人とはわしのことじゃ!
 よいかっ、皆の衆!

 クラブ内では決して喋るな!口を利くな!

 それが、我がテディオゲネス・クラブの鉄の掟じゃわい!

 一度でも喋ったら、三ヶ月の出入り禁止!
 二度目で永久除名処分じゃ!

 談話室以外では、ひとっ言も喋ってはならん!」

 では談話室へ案内するぞ!
 ついてこい!
 とクマ仙人に引っ立てられるように、
 テディオゲネス・クラブの扉をくぐるテディちゃムズ一行は、
 建物内部の静けさに驚きました。

 ロンドンの中心部にあるとは思えない、
 針の落ちる音さえ聴こえてきそうな静寂ですよ?

  

「……ここ数日、平和で静かなこのクラブのあちこちで
 摩訶不思議なる出来事が相次いでおるのだよ、
 テディちゃムズくん!」

 談話室に着くや、
 クマ仙人は説明を始めました。
 話は私が、とマイクマフト氏の前が身を乗り出すのを
 肘で押しやり、

「厨房から、食べ物がちょいちょい消え失せる。
 椅子の背にかけておいた膝掛けが見当たらなくなる。
 シルクハットは、目を離した瞬間にどこかへ行ってしまう。
 飲みかけのミルクティーは、いつの間にやら空っぽになり、
 閉じていたはずの天窓が、
 ハッと気付けば開いている。

 だがな、
 いろいろな不思議が起こる一方で、
 金銭の紛失はないのだ!
 1ポンド、いや1ペンスたりと、
 お金は盗まれておらんのだよ!
 
 これはいったい、どういうことだっ?」

  

「ははァ!」

 名探偵テディちゃムズの眼が
 ぴかりん!と光りました。

「まどッ! それにィ、もうふッ!」

 おやおやおや?
 もしや、テディちゃムズ……?

「なぞがァ、どんどんッほどけてェきたよゥ!」

 よっしゃ、話していただきましょう♪
 摩訶不思議なる事件の真相を!


   ~その3!へ続く!~

 
 
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2016!新春特別企画♪《テディオゲネス・クラブの冒険》その1!

2015-12-30 21:58:35 | 2016!新春特別企画♪
 いざや、良き年を迎えん!
 祝おう、新年を!
 2016年がやって来る――

 と、そんな歓声が街角のパブから聞こえてくる、
 ここは大晦日のロンドンです。
 はい、皆さま、お久しぶりでございます。
 大勢のクマたちがわいわい盛り上がっている
 トラファルガー広場には、

「ふうゥッ!
 まさかのォ、きんきゅうゥじけんッ?」
「こまったもんだ!」
「がるぐるる!」(←訳:でも急ごう!)
 
  

 おお!あれは!

 名探偵テディちゃムズ!
 シロクマのユキノジョン・H・ワトソン博士!
 彼らの友人の虎くんです!

 トラファルガー広場から西へ、
 住所のメモを片手に、
 とことことこ、と歩みを進める三人。
 
 いったいどこへ?
 何事なんでしょう?
 大晦日だというのに、事件ですか?

「あッ、ここだよゥ!」

 三人が立ち止ったのは、
 とある建物の前でした。
 
 その周辺は、
 もう少し西へ行けばバッキンガム宮殿!
 セント・ジェイムズ宮殿もある!
 王宮の衛兵交代パレードを見物する観光客さんと、
 観光客目当てのお土産物屋さんも出ていて、
 けっこうな人通り!
 のはずですが……

「テディちゃムズ!
 なんだかァ、おかしいぞ!」
「ぐーるるがるる!」(←訳:シーンとしてる!)

 ユキノジョン・H・ワトソン博士と虎くんは、
 高まる警戒感に毛を逆立てます。

 華やぐ街にぽつんとひとつ、
 異様なほど静まり返っているこの建物の、
 所有者は……?

「しんぱいィいらないよゥ、ふたりともォ!」

 案ずるふたりに、テディちゃムズは言いました。

「ぼくはァ、わかッちゃッたきがァするよッ!」

  

 えっ? 分かっちゃったんですか?

「こたえはァ、ひとつゥ!」

 ムクムクな茶色い指先を、
 ピシリ!と建物へ向ける名探偵テディちゃムズ!

「おにぃちゃんだァ~!」
 
  

「ほ~っほっほぅ!」

 あらあらあら、御登場ですよ。
 タイミングよろしく、
 いえ、今か今かと登場の機会を窺っていたのか、
 扉を開いて現れ出たのは、
 名探偵テディちゃムズの兄、
 マイクマフト氏です!

「待っていたぞよ、テディちゃムズ!
 ユキノジョンくんも虎くんも、
 ようこそ!

 我がテディオゲネス・クラブへ!」

 えっ?ここがあの?

 ロンドンでいちばん風変わりなクラブ、
 テディオゲネス・クラブ!?!

 人付き合い、
 いえ、クマ付き合いが嫌いなクマばかりが集う、
 《静謐》を金科玉条とする
 へんてこりんなクラブが、ここ?

「おう、そうだとも!
 喧騒を何よりも厭い、
 ロンドンの全クラブ中もっとも無害であり、
 愛すべき我がクラブで、
 しか~し、不可解な事件が続発しておるのだ!

 テディちゃムズ!
 まさに名探偵出馬の時であるぞよ!
 クラブに平和を取り戻し、
 穏やかな新年をもたらすべく、
 電光石火で謎を解くのだー!」
 
「はいはいィ、わかッたよゥ、おにぃちゃんッ」

「こらっ!
 ハイは一回でよいのだぞよっ!」

「はァ~いッ!」

 テディオゲネス・クラブで事件、ですって?
 名探偵テディちゃムズと仲間たちは、
 はたして、新年の鐘が鳴る前に
 謎を解くことが出来るんでしょうか……?



   ~ その2!に続く ~
 
 
 
 

 
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