テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ インサイド《グリム童話》? ~

2020-03-31 22:02:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あいことばはァ、すていィほーむゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!お家がいちばん!)

 こんにちは、ネーさです。
 そうね、ステイ・ホームを合言葉に、
 外で遊びたい気持ちをグッと抑えて、
 お家でゆっくり読書タイムと参りましょう。
 本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



   ―― サブキャラたちのグリム童話 ――



 著者は斉藤洋(さいとう・ひろし)さん、
 絵は広瀬弦(ひろせ・げん)さん、2020年3月に発行されました。
 『ブレーメンの音楽隊 白雪姫 靴屋の小人』と
 副題が付されています。

「さぶきゃらッてェ、つまりィ~?」
「ぐるるるがる!」(←訳:脇役さんだね!)

 古今東西、どのような形であれ、
 《ものがたり》には
 ”脇役”という存在が不可欠です。

 ていうか、脇役さんがいないと、
 お話が面白くならないのよね。

「よいィものがたりィにはァ~」
「がるぐるるるるがる!」(←訳:良い脇役さんがいる!)

 御本冒頭の『まえがき』で描かれるのは、
 筆者さんと、
 脇役さんの邂逅です。

 オーストリアのウィーン、
 シュテファン大聖堂前の広場のカフェで、
 『わたし』が仮装行列を見物していると、
 ピエロの格好をした男が
 近付いてきました。

 ―― あんた、『ブレーメンの音楽隊』って話を知ってるか? ――

「ふァいッ! しッてまァ~スゥ!」
「ぐるるがるぐるぅ!」(←訳:グリム童話でしょ!)

 ええ、問われた『わたし』も答えましたよ。
 知っているけど、それが何か?と。

 すると、ピエロの格好をした男は、
 愚痴り始めたんです。

   昔話なんてもんは、
   人が語りついでこそ、まともにつたわっていくもんだ。
   本なんかにしちまったら、
   ろくなことになりゃしねえ。

 どうやらピエロ氏、
 各地の伝承を聞き集めて編纂した
 グリム兄弟が気に入らないみたいな?

「もちろんッ、それにはァ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:理由があります!)

 実は、そうなんです。

 ピエロ氏は、ある物語の……
 ああもう、御本の表紙にも書かれているので
 すっぱり言っちゃいますけど、
 実は彼、
 アンドレア・トーアさんという、
 『ブレーメンの音楽隊』に出てくる
 或る脇役さん、なんです。

 そのトーアさんが、『わたし』に明かす
 『ブレーメンの音楽隊』秘話とは……?
 
「まさかッ??」
「ぐる~がる!」(←訳:いや~納得!)

 法螺話、のようでいて、
 ちょっと考えてみると大いに納得できてしまう
 サブキャラさんからの“打ち明け話”に、
 読み手の私たちは、ニヤリ♫

 続いての
 『白雪姫』では
 皇太子妃親衛隊隊長マックス・フォン・シルトさんが、
 あの有名な《継母暴走事件》の真相を
 粛々と解き明かし。

 『靴屋の小人』では、
 アンナ・シューマッハーさんが、
 小人たちの靴作りが巻き起こした
 ひとつの“変化”を
 しみじみと……。

「なァるほどォ~!」
「がるるっるるる!」(←訳:そうだったんだ!)

 ジャンルとしては、
 この御本は児童書に分類されていますが。

 脇役さんの目線からの、
 いえ、むしろ、
 こっちの方がいろいろと腑に落ちるなぁ~と思える
 アイロニックな《目撃談話》3編は、
 大人の活字マニアさんにおすすめですよ。
 
 特に『白雪姫』は
 ミステリ好きさん向けの快作です!
 ぜひぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
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~ 全力の、一冊 ~

2020-03-30 22:36:37 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しょッくゥ、なのでスゥ~…!」
「がるる!ぐるるっるがるる~…」(←訳:虎です!嘘であってほしい~…)

 こんにちは、ネーさです。
 志村けんさんの訃報に接し、呆然としています。
 思い返せばチビっ子の頃、
 “笑い”とはどういうものなのか、
 ザ・ドリフターズのコントで学んだような気がいたします。
 志村さんのご冥福を冥福をお祈り申し上げますとともに、
 さあ、腹筋にグッとチカラを込めながら、
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
      ―― 親鸞 全挿画集 ――



 著者は山口晃(やまぐち・あきら)さん、
 2019年2月に発行されました。
 2006年から2014年にかけて新聞に連載された
 五木寛之さんの小説『親鸞』の挿画として、
 山口さんが描きに描いた全1052点が収録されています。

「ぶあついィ!」
「ぐる!」(←訳:重い!)

 縦25.7㎝、横19㎝、
 厚さは4.3㎝!
 重量は……重すぎて分かりません!
 (キッチンスケールで計ろうとしたところ、
  エラーメッセージが表示されました)

 そして、内容もまた、
 ずっしり重い!

「ぜんぶのォ、ぺーじィがッ!」
「がるぐるがる!」(←訳:挿画挿画挿画!)

 全国の約40社の地方紙に連載されたことで
 大きな話題となった五木寛之さんの著作『親鸞』。

 けれど、『親鸞』が単行本となって世に出た折り、
 新聞連載を愛読していた多くの方々は、
 少なからず失望したといいます……

 だって、山口さんの挿画が無い~!

「そういうのォ、あるのでスゥ!」
「ぐるるがるぐるぅ~…」(←訳:大人の事情かなぁ~…)

 新聞や雑誌上で発表したときには
 作品に寄り添っていた挿絵が、
 書籍になったら、消えてきた……
 全体の雰囲気やデザインも
 なんとなく違っていた……

 よくあること、といえばそれまでですが、
 毎日、小説と挿絵の両方を楽しんでいた活字マニアさんにとっては
 ちょっとばかり酷な仕打ちです。

 あの挿絵、良かったよなあ……
 切り抜いておけばよかったなあ……
 と、気落ちしてしまいますよね。

「そこでッ!」
「がるるるぅるるるる!」(←訳:まとめちゃいました!)

 山口さんが描いた『親鸞』の挿画全作品を、
 一冊に。

 さらには、
 連載時にボツになった作品、
 山口さん御自身が気に入らなくて差し替えた作品を収録、
 各挿画に『絵解きコメント』を添え、
 画のサイズも大きく、
 印刷の精度もアップして、
 挿画集を超えた極上の画集になりました。

「がざいィ、いろいろォ~でス!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:画調もいろいろ!)

 鉛筆、ペン、筆、
 墨、水彩。

 ごく真面目な印象の肖像画風のものから、
 風景画、水墨画、大和絵、絵巻物、
 版画のような線描や、
 現代風なイラスト、
 四コマ漫画を意識したもの、
 ゆるキャラたち、
 作者・五木寛之さんまで登場したり、
 画材も画題も自由自在、
 いやホントにもう、
 山口さんの画力の素晴らしさよ!

「おみごとォなのでスよゥ!」
「がるるるぐる!」(←訳:惚れ惚れです!)

 鎌倉時代の前半から中期の日本を生き、
 浄土真宗の宗祖となった親鸞聖人。

 山口さんが遠望した壮大な世界――
 親鸞さんの生涯、
 親鸞さんを囲む天地の有り様を、
 アート好きさん、
 歴史好きな方々は、
 ぜひ、覗いてみてくださいね。
 
 
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― 静謐の、その奥に ―

2020-03-29 22:24:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 せいいッぱいィのォ、はくしゅゥ~!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!有難うなのです!)

 こんにちは、ネーさです。
 英国では現在、お医者さん、救急隊員さんや看護師さん、
 研究者さん、技師さんたち医療従事者さんたちに
 感謝と敬意の拍手を送ることが
 定例になっているようです。
 私たちも、日本の、世界の、全医療従事者さんに
 心からの拍手を送りながら、
 さあ、気力を奮い起こして読書タ~イム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



  ―― ヴィルヘルム・ハマスホイ 沈黙の絵画 ――



 監修は佐藤直樹(さとう・なおき)さん、
 2020年1月に発行されました。
 『Vilhelm Hammershøi The Paintings of Silence』
 と英語題名が付されています。

 2020年1月21日~3月26日は東京都美術館にて、
 4月7日~6月7日は山口県立美術館にて開催される
 『ハマスホイとデンマーク絵画』展にあわせ
 刊行された関連本、なのですが……。

「かなしィでスゥ~…」
「ぐるるがるる~…」(←訳:溜め息だよう~…)

 東京展は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、
 会期半ばで中止となってしまいました。
 なので、実物とお会いすることは出来ぬものの、
 代わりにこうして、
 書物の中でハマスホイさんの作品を
 鑑賞してみましょう♪

 あ、でもね、
 御本の題名に騙されちゃダメですよ。

「えッ? だまされるゥ??」
「がるるるぐる?」(←訳:どういうこと?)

 『沈黙の絵画』――
 と、題名にはあります。

 この、沈黙、とか、
 静謐、静寂、という言葉は、
 ハマスホイさんの作品を形容するに際して、
 英語圏でも日本でもしばしば用いられているものですが。

 本当に、そうなのかしら?

 私ネーさの眼には、むしろ、
 雄弁、饒舌、という言葉の方が
 しっくり来るように映るんです。

「いろあいィ、しぶいィのでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:題材も身近!)

 ヴィルヘルム・ハマスホイさん(1864~1916)。

 ハマスホイさんの作品は、
 御本の表紙になっている
 『手紙を読むイーダ』にも見られるように、
 白や灰色を基調とする
 “落ち着いた色合い”が特徴であると申せましょうか。

 しかし、“落ち着いた色合い”の奥に、
 ハマスホイさんは熱い感情と、
 抑えきれない情熱を潜ませています。

 ここは、どこなのか。
 画面の中の、
 横顔の彼女は、
 あるいは、後ろ姿の女性は、
 何をし、何を想っているのか。

 画布に描き取られた”一瞬”が過ぎたとき、
 彼女はどこへ向かうのか。

 前へ? 後ろへ?
 ゆっくり、部屋を出てゆくのか?
 それとも、こちらを振り返り、
 表情をあらわにするのか。
 その顔に浮かんでいるのは、
 幸せな微笑みか、
 重苦しい怒りか、
 ぼんやりした悲しみか……

「そうぞうりょくゥ!」
「がるるるぐるるぅる!」(←訳:ぐんぐん働いちゃう!)

 序章『ハマスホイ――コペンハーゲンのスキャンダル』
 1章『時代のはざまで パリとロンドンに現れたデンマークの異端児』
 2章『メランコリー 誰もいない部屋』
 3章『静かな部屋――沈黙する絵画』

 そして、ハマスホイさんにまつわるコラム、
 ハマス法さんの略年譜、
 コペンハーゲンの地図なども収録されたこの御本は、
 展覧会へ行きそびれてしまった方々はもちろん、
 ハマスホイさんをまだ知らない方々にも
 おすすめですよ。

 《北欧のフェルメール》とも呼ばれる、
 けれどもフェルメールさんとはまた異なる
 唯一無二の画家さんの世界へ、
 皆さま、ぜひ♪ 
 
 
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~ なつかしの、町へ、家へ ~

2020-03-28 22:31:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おそうじィ、したりィ~!」
「がるる!ぐるるるるる!」(←訳:虎です!片付けものも!)

 こんにちは、ネーさです。
 外出回避の週末は、
 入念にお掃除したり、
 NHKで放送された『羅生門』に釘付けになったり、
 いつもとは違う一日になりました。
 そこで、本日は私たちも、
 読書や展覧会のお話とは趣向を変え、
 こちらの映画作品を、さあ、どうぞ~♪

  



      ―― シェイクスピアの庭 ――



 監督はケネス・ブラナーさん、
 制作は2018年、日本では2020年3月に公開となりました。
 英語原題は『All is true』、
 出演は監督を兼任するケネス・ブラナーさん、
 ジュディ・デンチさん、イアン・マッケランさん他、
 東京・渋谷のBunkamuraル・シネマにて公開中です
 (3月28日と29日は臨時休館となっています)。

「これはァ~…まにあッ!」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:マニアの世界かも!)

  

 そうですね、
 監督・主演の英国人俳優ブラナーさんは、
 王立演劇学校を首席で卒業、
 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加、
 『ヘンリー五世』(1989)では
 アカデミー賞の監督賞と主演男優賞候補にノミネート、と
 シェイクスピアさんの作品とともに
 演劇人生を歩んできたような役者さんです。

「そうしてェ、ついにィ~!」
「がるるるぐるるぅっる!」(←訳:御本人に化けちゃった!)
 
  

 この映画で描かれるのは、
 ロンドンで大活躍中!……ではなく、
 グローブ座を離れて以後のシェイクスピアさんです。

 1613年6月、
 グローブ座は火災によって失われました。
 発表時には『All is true』の題名であった
 『ヘンリー八世』を上演している
 最中の出火だった、と言われています。

「かッ、かじィ?」
「ぐるぅ~…!」(←訳:焼失ぅ~…!)

 火事の後、
 シェイクスピアさんは断筆。
 慣れ親しんだロンドンを発って、
 向かったのは……なつかしき故郷。

  

 故郷への突然の“帰還”に
 戸惑い、驚いたのは、
 シェイクスピアさんの家族、の方だったかもしれません。

 なぜって、およそ20年もの間、
 殆ど会うこともなかったのに。
 どうして急に……?

「ふしぎィ、なのでス!」
「がるぐるる……?」(←訳:その心情は……?)

 世界が病禍に揺れるいま、
 思い起こされる言葉は、
 
 《明けない夜はない》。

 シェイクスピアさんが
 『マクベス』の中に記したこの台詞を
 胸に刻みつつ、
 映画館へお出掛けすることは無理だとしでも、
 ブルーレイやDVDになったら、
 ネットでの配信が始まったら、
 ぜひ、御覧になってみてくださいな♪




    では、ここで美味しいオマケ画像も、じゃじゃん!
   
    『正栄デリシィ』さんの
    《Cacao70 クランベリーチョコ》は、
    ドライフルーツ好きな方々におすすめです!
    「くらんべりィ、ごろごろッ♫」
    「ぐるるるがるるる!」(←訳:食べ応えあります!)
    どうか皆さま、穏やかな休日を。


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~ 乱あれば美あり ~

2020-03-27 22:34:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 すとれッちィしてェ、しんこきゅうゥ~!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!目線はやや上に!)

 こんにちは、ネーさです。
 いろいろあって落ち込んじゃいそうなときには、
 はい、ラジオ体操第一~!
 背筋を伸ばして、
 肩甲骨を意識して、
 自分に合ったペースでストレッチしてみましょう。
 全身の筋肉が程よくほぐれたら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― 江戸の花鳥画譜 ――



 監修は狩野博幸(かの・ひろゆき)さん、
 2020年1月に発行されました。
 先日は、江戸期の鳥類図鑑ともいうべき
 細川博昭さん著『江戸の鳥類図譜』を御紹介しましたが、
 こちらの『花鳥画譜』は、
 お江戸の時代の《花鳥画》総合大事典!
 といったところでしょうか。

「はなやかでェ、きらびやかッ!」
「ぐーるるるーる!」(←訳:オールスターズ!)

 監修者・狩野さんによる御本冒頭の文章
 《花鳥画の存在を考えてみる》の、
 一行目は。

  ――絵には身分があった――

「むゥ?」
「がるぅ?」

 は? どういうことなの、それ?
 絵に身分?
 絵画に上下関係とかあるの??
 と、そんな具合に好奇心が熱く燃え上がったなら、
 ええ、もう、狩野さんの術中にハマったも同然ですよ。

 絵画の中にひそむ“身分“、
 すなわち、
 狩野さんが指摘する
 “格式上の差“とは何なのか、
 確かめずにはいられなくなってきます。

「はじまりィはァ~…」
「ぐるがるるる?」(←訳:少し地味かも?)

 本文に入って、
 まず最初に取り上げられているのは、
 江戸初期の狩野派絵画。

 お城や寺院の襖を飾る、
 紅梅に家鴨やオシドリ、
 四季の花々に鳥、
 牡丹に小鳥、といった画題の作品は、
 定型的と評されかねない作風ですけれども。

 やはりね、
 琳派の作品群、
 円山応挙さんを中心とする
 京都画壇の画師さんたちが登場すると、
 画面が一気に華やぐわ!

「こいぬゥ、まるまるッ!」
「がるぐるるる!」(←訳:虎もまるまる!)

 これは……虎なのかしら?
 ころころ太ったトラ模様のニャンコじゃない?
 と、ネコ好きアートマニアさんの微笑みを誘うのは、
 応挙さん作『遊虎図』。

 もはや説明不要の、
 伊藤若冲さん作《動植綵絵》シリーズ。

 そして、
 北斎さん作『鯉図』、
 喜多川歌麿さん作『画本虫ゑらみ』。

「あッ! これッ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:さくらぁ!)

 巻末近く、
 《百花繚乱の博物図譜》の章では、
 当時の人びとにとっても眼福だったのでしょう、
 江戸の野山を彩ったサクラの花譜も掲載されています。
 これがまた、愛らしくてうっとり~♪

「いまもォむかしィもォ、みィ~んなァ、だいすきィ!」
「がるぐる!」(←訳:春の桜花!)

 江戸の時代も、
 そりゃもう大変続きでした。
 大雪、台風、火事に地震、
 河川は氾濫するし、
 富士山は噴火するし、
 飢饉や疫病も来るし。

 そんな天変地異の狭間からも、
 生まれ、育った《美》の世界図を、
 アート好きさんも
 歴史好きな方々も、
 ぜひ、覗いてみてくださいね。
 おすすめですよ~♪
 
 
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~ お城の数だけ、個性あり? ~

2020-03-26 22:34:33 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しちょうりつゥ、じょうしょうゥちゅゥ!」
「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!評価も上昇~!)

 こんにちは、ネーさです。
 染谷将太さん演じる信長さまが
 物語の中心に躍り出て以降の大河ドラマ『麒麟がくる』、
 数字も評価も好調なのが嬉しいですね。
 さあ、そこで!
 本日の読書タイムは、
 ↓こ~んな“異界”へお出掛けしてみましょう♪

  



      ―― ヘンテコ城めぐり ――



 著者は長谷川ヨシテルさん、2020年1月に発行されました。
 歴史ナビゲーター、歴史作家、《れきしクン》のニックネームで
 タレントとしても活躍する著者・長谷川さんが、
 『ポンコツ武将列伝』『ヘッポコ征夷大将軍』に続いて世に問う
 《歴史》ジャンルの新作は――

「おしろォ、でスゥ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:たくさんあるんだ!)

 驚くことに日本には、
 全国に4~6万の城址がある、のだそうです。
 長谷川さんはそんなお城&城址たちを、

   第一章『ヘンテコエピソードで城めぐり!』
   第二章『エンジョイ!お城は“テーマパーク”だ』
   第三章『現代にアジャスト、“マチナカ“のお城たち!』
   第四章『気分はお殿様?戦国へ“タイムスリップ”!』
   第五章『知られざる”お城のブラザーズ“』
   第六章『“アレ”もお城?“コレ”もお城?』
   第七章『“現存天守“のここがヘンテコ!』

 の7章に分けて踏破してゆきます。

「さくらのォめいしょッ?」
「がるるぐる?」(←訳:聖なる土地?)

 お城!
 というと、やっぱりね、
 安土城とか、姫路城、大阪城などの、
 ガッツリ石垣が組まれていて、
 天守が空を背景にそびえたっていて……みたいな風景が
 脳裏に浮かんできちゃうんですけれど。

 実際のお城は、
 割と地味で、
 割と実利優先で、
 割と……残ってません。

「もッたいィないィ~!」
「ぐっるるるがるっるるる!」(←訳:とっとけばよかったのに!)

 もう建物が残っていない城址から、
 再建・復元されたお城、
 お江戸の時代の姿を今に伝えるお城まで、
 長谷川さんは目配りを怠りません。

 水堀、土塁、柵がめぐらされ、
 見張りのための物見やぐらまで備えた
 吉野ケ里遺跡の巨大な環濠集落。

 見た目はお寺であっても、
 足利将軍家の居館であった『足利氏館』。

 遊園地『としまえん』は、
 練馬城という石神井城の支城の跡地にある。

 明治維新後に創建された”日本最後の城”、松尾城。

 戦国のお城の見本?のような、
 信州の古城・荒砥城(あらとじょう)。

「こせいィてきィ!」
「がっるるぐる~!」(←訳:けっこう広い~!)

 個性という点で
 ニヤリとさせられたのは、
 京都の園部城(そのべじょう)。

 このお城が、
 『スーパーマリオブラザーズ』誕生のヒントになった?

「おおおォ!」
「ぐるるるぅ?」(←訳:ホントにぃ?)

 星の形のお城といえば、
 北海道の五稜郭……じゃなくて。

 長野県の佐久市にも、
 ひっそりと五稜郭が!

「うむッ、たしかにィ!」
「がるるぐるるぅ!」(←訳:星の形してるぅ!)

 城めぐり基礎知識やコラムを読めば、
 どんどん深まってゆくお城学。
 ページを捲れば、
 きっとそこに貴方好みのお城が……?

「さがしてェみてねッ!」
「ぐるがる!」(←訳:マイお城!)

 大河ドラマのマニアさんに、
 歴史好きな活字マニアさんに、
 おすすめですよ。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

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~ コロコロころがる色と光! ~

2020-03-25 21:43:03 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わふゥ! がさがさァしまスゥ~!」
「がるる!ぐるーるがるるるぅ!」(←訳:虎です!クリーム塗らなきゃ!)

 こん・ネーさです。
 手を洗う回数が増えると、
 どうしても手指がカサつきます。
 そんなときは、ハンドクリームもしくは乳液!
 クリームや乳液のペタペタ感が苦手な御方は、
 しっとりタイプの化粧水がおすすめですよ。
 では、両手をゆっくりマッサージしながら、
 本日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



      ―― 木梨憲武 展 ――



 東京・上野の上野の森美術館にて、
 会期は2020年5月29日~6月21日(会期中無休)、
 『NORITAKE KINASHI TIMING』と英語題名が、
 『瞬間の光り』と日本語副題が付されています。

「あはァ! のりたけェおにいさんッ!」
「ぐるるるる~!」(←訳:ノリさんだ~!)

  

 2018年の7月の大阪会場から始まった
 木梨憲武さんの“全国美術館ツアー“は
 約100万人の入場者数を記録しました。

「えッ? ひゃくまんにんッ!」
「がるるぐぅる!」(←訳:大記録じゃん!)

 そして2020年、
 15か所目の会場として
 展覧会は東京に帰ってきます。
 
  

 出展されるのは、
 ロンドン個展(2018年)で披露された
 《REACH OUT》シリーズ、
 ニューヨーク個展をきっかけに制作した
 《OUCHI》シリーズを中心に、
 ドローイング、映像、オブジェなど、
 東京会場で初公開となる新作もあわせて、
 150点以上!

「かたちィもォ、いろあいィもォ~」
「ぐるるるがるるるる!」(←訳:憲武さんオリジナル!)

 開幕は5月の末、ということで、
 その頃には上野の各美術館の臨時休館も
 終わっていますように……と
 祈るばかりではありますが、
 アート好きな皆さま、
 ぜひ、初夏のお出掛け予定に
 加えてみてくださいな♫



    では、ここでオマケ画像も……じゃじゃん!
   
    『明治』さんのグミシリーズがリニューアル?
    《果汁グミ コラーゲン》も
    アセロ&ライチのお味に?
    「あまさァ、ひかえめッ♪」
    「がるるる!」(←訳:パクパク!)
    ライチ好きな御方は実食されたし~♫



    
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~ 組み立てよう!ブロックの夢 ~

2020-03-24 22:30:19 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃわァ~ッ! おもいィ~!」
「がるる!ぐるがるぅ!」(←訳:虎です!肩に来るぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ミステリ小説や児童書、ノンフィクション作品、
 アートブックに写真集、と
 ジャンルにこだわらず
 色々な書籍をご紹介している拙ブログですが……
 本日の読書タイムは、
 大人も子どももみ~んな笑顔になっちゃう
 レアな御本を、さあ、どうぞ~♪

  



   ―― レゴブロックの世界 60周年版 ――



 著者はダニエル・リプコーウィッツさん、
 原著は2018年に、日本語版は2019年12月に発行されました。
 英語原題は『THE LEGO BOOK NEW EDITION』、
 レゴブロックの特許が出願されたのは1958年1月28日……
 以来、世界中の子ども&大人たちとともに
 《創造》を続けてきた60年分の歴史が、
 この一冊にギュギュギュ~っと!

「つまッてまスゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:スゴい物量感!)

 レゴブロック。
 この単語から想像するものは、
 赤や黄色のブロックでしょう。

 内側にチューブがあって表面にはポッチ、
 目を凝らせば、
 ポッチにはっきり『LEGO』とロゴが刻まれているブロックは、
 誰もが知っているレゴブロックの、
 基礎にして基本のパーツ、ですね。

 では、この御本でも
 ブロックのデザインや設計データが主役なのだろうと、
 本文のページを捲った途端――

「なにこれッ??!!」
「がるるぐるるー!」(←訳:初めて見るよー!)

 ブロックについての記述は
 ほんの数ページで終わり、
 レゴブロックの製造プロセスも
 ちょっぴり触れられただけで終わり、
 あとはもう、
 60年間の歴史に名と姿を華々しく刻む
 幾百ものレゴ製品が
 ところ狭しと掲載されています。

 ブロックとは形状が異なっている
 お姫さま、騎士、自由の女神、オバケちゃんなどの
 ミニフィギュアたち。

 樹木や、国旗。
 馬やオウムなど動物たち。
 
 テーマに沿って制作された
 パワフルな重機(VOLVO社のホイールローダー)、
 警察や消防の車両と署の建物、
 レゴトレインと総称される汽車や高速列車、
 魔法の城や砦といったレゴキャッスル、
 大きな帆を張ったレゴパイレーツの海賊船。

 そして、
 とりわけ目立つのは。

「えいがァ、でスねッ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:相性がいいんだ!)

 マーベル映画のヒーローたち、
 指輪物語をテーマとする中つ国の冒険、
 スポンジ・ボブ、シンプソンズのフィギュアも
 魅力的ではありますが。

 なんといっても素晴らしいのは、
 《スター・ウォーズ》各エピソードで人気の
 キャラクターたちや、
 宇宙船たち……!

 ミレニアム・ファルコンはもちろん、
 帝国軍のステルスシップ、
 スター・デストロイヤー、
 デス・スター、
 イウォークの村まで作れてしまうなんて、
 レゴブロック畏るべし!

「これくたーさんにはァ~」
「がるるるるる!」(←訳:堪らないよう!)

 眺めているだけでもう、
 エンタな別世界へ連れていってくれる
 レゴブロック大図鑑。

 SF好きな方々に、
 映画好きな方々に、
 特におすすめしたい大型本です。
 かつてレゴブロックで遊んだ御方も、
 現役レゴユーザーさんも、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

 
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~ ただ、会うために ~

2020-03-23 22:25:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんさくゥどらまァ、すたんばいィ~!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!楽しみだよう!)

 こんにちは、ネーさです。
 美術館や動物園へのお出掛けは、
 まだもうちょっとガマンだわ~の今日この頃、
 4月開始のTVドラマに期待が高まりますね♪
 倍返しだ!の続編や、
 星野源さん&綾野剛さんの刑事ドラマ、
 松重豊さんのネコお手伝いさん……
 どれがアタリでどれがハズレか?
 と少しだけ心配しながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  



   ―― 白銀の墟 玄の月 (一)(二)――



 著者は小野不由美(おの・ふゆみ)さん、
 2019年10月に発行されました。
 《十二国記》シリーズの新作がついに刊行成る!と、
 令和元年の読書界で最大の話題をさらった作品です。

「しぶとくゥ~まッていたのでス!」
「ぐるるるる~!」(←訳:報われたよ~!)

 著者・小野さんの代表作《十二国記》シリーズ――

 その世界では、
 慈悲を象徴する存在・麒麟(きりん)が王を選び、
 王として選ばれた者は
 病に倒れることなく、
 老いることもない“仙”となって、
 国政を営み、
 民を守る……

 こう説明してしまうと、
 まあ、なんてステキな理想郷なんでしょう♫
 ってウットリしちゃうんですけど……。

「どうしてェ、なのかァ~」
「がるるぐるるるるる~…!」(←訳:そうはならないんだ~…)

 麒麟がどれほどこころ優しく、
 選ばれた王がどれほど賢くとも、
 なぜか、世界に平和が満ちることはなく、
 民びとが穏やかに暮らせる世が実現することなど、
 遠い夢のよう。

 黄海を中心に
 十二の国が花の形のように配されたこの世界では、
 幾つかの国を除き、
 多くの国、王朝が、
 やっとの思いで誕生しては、
 繁栄を謳歌する間もなく、
 傾き、倒れてゆきます。

 戴(たい)という、
 北方の国も
 王朝が傾きつつあるのは明らかでした。

「いじょうゥきしょうゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:農業壊滅!)

 冬が長い北国の戴では、
 畑の実りが減少すれば、
 国家の危機に直結します。

 そんな危機が続いて、もう6年。

 国を救うべき王が、
 王を善へと導く麒麟が、
 消えてしまってから、
 もう6年もの月日が流れました。

「げんかいィでスよゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:飢餓が来る!)

 戴の国全体が沈もうとしているところへ。

 ようやく、
 麒麟が帰還しようとしています。

 他国の援けを得、
 異世界に囚われていた彼は
 国を救うため、
 王に再び見まえるため、
 秋も終わろうとしている戴の地へ、
 万感の思いを抱いて
 帰り着きますが、
 まず、なによりもせねばならぬのは。

「おうさまッ!」
「ぐるるるるる~!」(←訳:見つけないと~!)

 行方不明の王さまを探せ!

 ってね、言うのは簡単で、
 実行するのは簡単どころじゃありません。

 戴は、けっこう広いんです。
 広大な地の、何処に王はおられるのか。

 王を探すため、
 思案をめぐらせた麒麟が採った方法とは……?

「そうだいィなァ、ちょうせんッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:目指そう大逆転!)

 学校が予定外の長い御休みになってしまった学生さんたちに、
 全力でおすすめしたいのが
 《十二国記》シリーズ読破です。
 書店さんでは、
 物語の時系列や、
 主な登場人物についての解説パンフレットが
 配布されていたり、
 出版社さんのHPでも
 詳しく説明されていますから、
 参考にしてみてくださいね。

 麒麟は、王は、
 戴の国を救えるのか。
 その顛末を、
 幕開けとなる(一)から
 怒濤の(四)まで、
 皆さま、ぜひ!
 
 
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~ まだ見ぬ未来へ ~

2020-03-22 22:46:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 さくらァ、どんどんッさいちゃうゥのでスゥ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!早過ぎ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 京都でもソメイヨシノが開花!とのことで、
 今週は本州各地でサクラが見頃になるかも?
 微妙に色合いが異なるお花ちゃんたちを
 うっとり見上げ&見比べながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪

  



 ―― ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ――



 著者は ブレイディみかこ さん、
 2019年6月に発行されました。
 『The Real British Secondary School Days』
 と副題が付されています。

 Yahooニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞受賞、
 毎日出版文化賞特別賞受賞など、
 2019年度に出版されたノンフィクション作品としては
 最大級の話題作!
 2020年に入っても引き続き
 ベストセラーリストにランクイン中!
 ……って、すごいわねえ!

「そこはァ、ちゅうゥがッこうゥ!」
「ぐるるるるるる!」(←訳:イングランドの!)

 著者・ブレイディみかこさんの住まいは、
 英国の南端にある都市ブライトン。
 アイリッシュの配偶者さん、
 そして息子さんとの、
 3人暮らしをしています。

 みかこさんが保育士をしていた頃のエピソードは、
 『花の命はノー・フューチャー』、
 『子どもたちの階級闘争――
 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』他の著作で
 描かれていますが、
 この御本では、
 息子さんが中学校に進学して以降の出来事が
 記されています。

「にほんとォ、ちがうゥのでスかッ?」
「がるるぐるるるっる?」(←訳:英国の教育制度って?)

 英国の学校、と聞いて
 多くの人がイメージするのは、
 小説や映画でお馴染みのイートン校やハロー校といった
 パブリック・スクールでしょうか。

 13~18歳の子供たちを対象とする中等学校で、
 歴史も伝統もある名門校の学生さんたちは、
 オックスフォードやケンブリッジ大学に進学し、
 国の中枢を担うエリート街道を走っている訳ですが。

 11歳になった息子さんが選んだのは、
 エリート臭など皆無の
 《元底辺中学校》
 だったのでした。

「こうりつゥがッこうゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:家から近いんだ!)

 日本の中学校にあたるセカンダリー・スクール。
 家から遠くないのは、
 通学する息子さん本人にとっては
 楽でいいんですけれども
 ……それが理由なのでしょうか。

 息子さんが通っていた小学校は、
 公立ではあっても
 荒れたところはなく、
 優秀と評価されていた学校でした。

 そんな平和な学校から、
 《底辺》、いえ、
 《元底辺中学校》へ。

 お母さんのみかこさんはともかく、
 お父さんは心配しているようですが……?

「うむむゥ! きょうもォ、じけんがッ?」
「がるるるぐるるる!」(←訳:いろいろあるねえ!)

 顔立ちは美形さんなのに
 口から飛び出すのは差別用語?な同級生。

 家が貧しくて、
 袖が擦り切れた制服を着ている少年。

 クリスマス・コンサートで
 暗~いラップを歌い切るパンクな子もいれば。

 公立学校の生徒&親たちの
 ヒーローになっちゃうスポーツ少年もいて。

 彼らを注意深く見守る先生たちと、
 少年たちに共感を抱くみかこさんもいて。

 読み手は、自然と応援してしまいます。
 ガンバれ、ボーイズ!
 行け行け、ガールズ!

「とらぶるゥなんてェ~」
「ぐっるるるるぅる~!」(←訳:蹴っ飛ばしちゃえ~!)

 ああ、こういうところが日本と違うんだ、
 うん、日本と変わらないところもあるのよね、
 そうか、こういう悩みは世界共通かぁ~…と、
 納得したり、
 悲しくなったり。

 そして、ノンフィクション作品であるだけに、
 想像せずにはいられません。

 彼らは、いま、どうしているだろうかと。

 英国の学校も休校になって、
 やはり、不安に思い、
 将来を悲観したり、
 親子喧嘩をしてるのじゃなかろうかと。

「どうかァ、ごぶじィでッ!」
「がるるぐるるるる!」るる(←訳:無事でありますように!)

 少年たちの思いと、
 みかこさんの優しい目線。
 学校に集う人びとの、過去と未来。

 ノンフィクション作品好きな方々に、
 否、すべての活字マニアさんにおすすめの、
 《いま》の記録を、
 彼らの無事を祈りつつ、
 どうか皆さまも、ぜひ♪
 

 
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