「こんにちわッ、テディちゃでス!
あいことばはァ、すていィほーむゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!お家がいちばん!)
こんにちは、ネーさです。
そうね、ステイ・ホームを合言葉に、
外で遊びたい気持ちをグッと抑えて、
お家でゆっくり読書タイムと参りましょう。
本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
―― サブキャラたちのグリム童話 ――
著者は斉藤洋(さいとう・ひろし)さん、
絵は広瀬弦(ひろせ・げん)さん、2020年3月に発行されました。
『ブレーメンの音楽隊 白雪姫 靴屋の小人』と
副題が付されています。
「さぶきゃらッてェ、つまりィ~?」
「ぐるるるがる!」(←訳:脇役さんだね!)
古今東西、どのような形であれ、
《ものがたり》には
”脇役”という存在が不可欠です。
ていうか、脇役さんがいないと、
お話が面白くならないのよね。
「よいィものがたりィにはァ~」
「がるぐるるるるがる!」(←訳:良い脇役さんがいる!)
御本冒頭の『まえがき』で描かれるのは、
筆者さんと、
脇役さんの邂逅です。
オーストリアのウィーン、
シュテファン大聖堂前の広場のカフェで、
『わたし』が仮装行列を見物していると、
ピエロの格好をした男が
近付いてきました。
―― あんた、『ブレーメンの音楽隊』って話を知ってるか? ――
「ふァいッ! しッてまァ~スゥ!」
「ぐるるがるぐるぅ!」(←訳:グリム童話でしょ!)
ええ、問われた『わたし』も答えましたよ。
知っているけど、それが何か?と。
すると、ピエロの格好をした男は、
愚痴り始めたんです。
昔話なんてもんは、
人が語りついでこそ、まともにつたわっていくもんだ。
本なんかにしちまったら、
ろくなことになりゃしねえ。
どうやらピエロ氏、
各地の伝承を聞き集めて編纂した
グリム兄弟が気に入らないみたいな?
「もちろんッ、それにはァ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:理由があります!)
実は、そうなんです。
ピエロ氏は、ある物語の……
ああもう、御本の表紙にも書かれているので
すっぱり言っちゃいますけど、
実は彼、
アンドレア・トーアさんという、
『ブレーメンの音楽隊』に出てくる
或る脇役さん、なんです。
そのトーアさんが、『わたし』に明かす
『ブレーメンの音楽隊』秘話とは……?
「まさかッ??」
「ぐる~がる!」(←訳:いや~納得!)
法螺話、のようでいて、
ちょっと考えてみると大いに納得できてしまう
サブキャラさんからの“打ち明け話”に、
読み手の私たちは、ニヤリ♫
続いての
『白雪姫』では
皇太子妃親衛隊隊長マックス・フォン・シルトさんが、
あの有名な《継母暴走事件》の真相を
粛々と解き明かし。
『靴屋の小人』では、
アンナ・シューマッハーさんが、
小人たちの靴作りが巻き起こした
ひとつの“変化”を
しみじみと……。
「なァるほどォ~!」
「がるるっるるる!」(←訳:そうだったんだ!)
ジャンルとしては、
この御本は児童書に分類されていますが。
脇役さんの目線からの、
いえ、むしろ、
こっちの方がいろいろと腑に落ちるなぁ~と思える
アイロニックな《目撃談話》3編は、
大人の活字マニアさんにおすすめですよ。
特に『白雪姫』は
ミステリ好きさん向けの快作です!
ぜひぜひ、一読してみてくださいね~♪
あいことばはァ、すていィほーむゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!お家がいちばん!)
こんにちは、ネーさです。
そうね、ステイ・ホームを合言葉に、
外で遊びたい気持ちをグッと抑えて、
お家でゆっくり読書タイムと参りましょう。
本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪
―― サブキャラたちのグリム童話 ――
著者は斉藤洋(さいとう・ひろし)さん、
絵は広瀬弦(ひろせ・げん)さん、2020年3月に発行されました。
『ブレーメンの音楽隊 白雪姫 靴屋の小人』と
副題が付されています。
「さぶきゃらッてェ、つまりィ~?」
「ぐるるるがる!」(←訳:脇役さんだね!)
古今東西、どのような形であれ、
《ものがたり》には
”脇役”という存在が不可欠です。
ていうか、脇役さんがいないと、
お話が面白くならないのよね。
「よいィものがたりィにはァ~」
「がるぐるるるるがる!」(←訳:良い脇役さんがいる!)
御本冒頭の『まえがき』で描かれるのは、
筆者さんと、
脇役さんの邂逅です。
オーストリアのウィーン、
シュテファン大聖堂前の広場のカフェで、
『わたし』が仮装行列を見物していると、
ピエロの格好をした男が
近付いてきました。
―― あんた、『ブレーメンの音楽隊』って話を知ってるか? ――
「ふァいッ! しッてまァ~スゥ!」
「ぐるるがるぐるぅ!」(←訳:グリム童話でしょ!)
ええ、問われた『わたし』も答えましたよ。
知っているけど、それが何か?と。
すると、ピエロの格好をした男は、
愚痴り始めたんです。
昔話なんてもんは、
人が語りついでこそ、まともにつたわっていくもんだ。
本なんかにしちまったら、
ろくなことになりゃしねえ。
どうやらピエロ氏、
各地の伝承を聞き集めて編纂した
グリム兄弟が気に入らないみたいな?
「もちろんッ、それにはァ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:理由があります!)
実は、そうなんです。
ピエロ氏は、ある物語の……
ああもう、御本の表紙にも書かれているので
すっぱり言っちゃいますけど、
実は彼、
アンドレア・トーアさんという、
『ブレーメンの音楽隊』に出てくる
或る脇役さん、なんです。
そのトーアさんが、『わたし』に明かす
『ブレーメンの音楽隊』秘話とは……?
「まさかッ??」
「ぐる~がる!」(←訳:いや~納得!)
法螺話、のようでいて、
ちょっと考えてみると大いに納得できてしまう
サブキャラさんからの“打ち明け話”に、
読み手の私たちは、ニヤリ♫
続いての
『白雪姫』では
皇太子妃親衛隊隊長マックス・フォン・シルトさんが、
あの有名な《継母暴走事件》の真相を
粛々と解き明かし。
『靴屋の小人』では、
アンナ・シューマッハーさんが、
小人たちの靴作りが巻き起こした
ひとつの“変化”を
しみじみと……。
「なァるほどォ~!」
「がるるっるるる!」(←訳:そうだったんだ!)
ジャンルとしては、
この御本は児童書に分類されていますが。
脇役さんの目線からの、
いえ、むしろ、
こっちの方がいろいろと腑に落ちるなぁ~と思える
アイロニックな《目撃談話》3編は、
大人の活字マニアさんにおすすめですよ。
特に『白雪姫』は
ミステリ好きさん向けの快作です!
ぜひぜひ、一読してみてくださいね~♪