テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

愛されるウサギたち♪

2015-09-30 21:46:36 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ふゥ!またもォ、はらはらァどきどきィ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!決戦は忙しい!)

 こんにちは、ネーさです。
 ……CLです。対セビージャ戦です。
 リーグで超絶不調のユヴェントスにとっては
 大事な大事な一戦です。
 とぉりゃーっ!!
 と、遥かトリノへ元気玉を飛ばした後は、
 読書をサボって、展覧会情報を、どうぞ~♪ 

  



         ―― 『ピーターラビットの世界』展 ――



 長野県北佐久郡の軽井沢 絵本の森美術館にて、
 会期は2015年7月1日~10月4日(会期中は無休)、
 開館25周年を記念する特別展です。

  

「あはァ! べんじゃみんくんもォいるでスゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:英国ぽいね!)

 2015年の3月~6月にかけては展覧会の前期、
 7月から今週末の10月4日にかけては後期にあたり、
 後期では《ピーターラビット》シリーズの
 『グロースターの仕たて屋』が特集されています。

 監修を担当されたのは、
 日本におけるビアトリクス・ポターさん研究の第一人者として知られる
 吉田新一さんです。

  

 また、『軽井沢 絵本の森美術館』と同じ
 《ムーゼの森》敷地内の
 『エルツおもちゃ格物刊・軽井沢』では、
 《ヨーロッパの知育玩具展 ~こころ育むおもちゃの魅力》が
 10月12日まで開催されていますよ(10/6は休館です)。

「いいィなァ~、かるいざわァ!」
「がっるぐるるるぅ!」(←訳:行ってみたいよぅ!)

 ええ、行ってみたいなぁと思いつつも、
 行ったことないんです、軽井沢。
 特に『軽井沢 絵本の森美術館』には
 珍しい絵本の原画作品が収蔵されていると聞いたので、
 一度はお出掛けしてみたいのですが。

 それに、大きなアウトレットがあるんですってね、軽井沢って♪

「だめェでス! おかいものはァ~」
「ぐるる!」(←訳:二の次!)

 私たちの地元・東京の八王子からだと
 半端に遠い……いえ、けっこう遠い軽井沢。
 今週末は長野方面へ遊びに行くぞ!
 という御方は、
 絵本の森美術館へも、ぜひ♪♪
 
 


   では、ここで9月ラストのオマケ画像を、よいしょっと。
   
   『味覚糖』さんの
   《キュキュ ライスミルクと芳醇メープル》!
   「きゃらめるゥにィ、にてるけどォ~」
   「がるるぐる?」(←訳:コクがある?)
   メープルシロップの甘さでほっこり♪なキューブ型キャンディ、
   喉がヒリつくときにおすすめです。

   明日からは衣替えも完了?の10月。
   天候穏やかな秋になりますように~!

   (ユーヴェの調子も上向きますように…!)


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いつもの海辺に。

2015-09-29 21:52:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむッ? かせいにィ、みずゥがァあるゥ、でスッてェ?」
「がるる!ぐるるぅるがる!」(←訳:虎です!やるじゃん火星!)

 こんにちは、ネーさです。
 NASAによる、火星に水が!のニュースには驚かされましたね。
 いや、まだまだ!
 水だけじゃ終わらない気がいたします……
 次に発見されるのは何だ?(ウサギ?いやまさか?)
 一段と期待を高めつつ、
 本日の読書タイムは、こちらの小説作品を、どうぞ~♪

  



               ―― 昨日の海は ――



 著者は近藤史恵(こんどう・ふみえ)さん、2015年8月に発行されました。
 御安心下さい、舞台は火星ではなく、
 ここ日本の、とある海岸町ですから。

「ふァ~、うみィ~…」
「ぐるるるぅ~…」(←訳:海岸町かぁ~…)

 今年の夏は、なんだかブツ切れたように
 不意に終わってしまって、
 物足りなく感じている方々も多いでしょう。

 海水浴、ビーチでの散歩、海の家のざわめき。

 しかし、高郷光介(たかさと・こうすけ)くんにとっては、
 海は見慣れた日常の風景です。

 家から徒歩5分で、そこはもう海。

「いいなァ、うみィ~!」
「がるるる!」(←訳:羨ましい!)

 と思うのは、私たち“海のそばに住んでいない者”だけ、
 かもしれませんよ。

 光介くんの、海に対する心情は複雑なようです。

 海とはいっても、
 ここは四国。

 有名なリゾート海岸じゃない。
 田舎だから、娯楽は少ない。
 商店街は小さくて、電車は1時間に1本かそこら。
 県内でいちばんの高校に通っていても、
 面白いこと、変わったことなんて、
 何ひとつ起こらない――

「ふむゥ、しずかなァ、うみべェでスかァ~…」
「ぐる?がるぅ?」(←訳:あれ? でもォ?)
「だれかァ、きたみたいィ!」

 何も変化など起こらないように見えた夏休み。

 光介くんの家を、急な変化が見舞います。

 母の姉――伯母さんと、
 その娘さん――光介くんにとっては従姉妹が
 やって来ました。

「とつぜんッ、なのでス!」
「がるぐるるぅ?」(←訳:帰省ですかぁ?)

 帰省じゃないのよ、と母に教えられて
 光介くんは啞然とします。

 帰省じゃない、って、
 それはつまり、一緒に住む、ということ……?

 お母さんにお姉さんがいることさえ知らなかった光介くんは、
 反発しながらも、ふたりを受け入れますが、
 外部からの新しい風は
 彼のこころに波紋を生み出します。

 昔、伯母がこの家を出て行った理由、とは――

「なんだかァ、くびすじがァ~…」
「ぐるるる?」(←訳:ひんやり?)

 過去の出来事が
 現在へも長い尾を引き、影響する。

 といえば、ミステリ好きさんには分かるかしら?
 ええ、アガサ・クリスティーさんのミステリには
 そんなタイプの作品がありますよね!
 光介くんが向き合うことになったのも、
 家の過去=歴史です。
 
 今まで見ないふりをしてきた過去の歪み、
 家のあちこちに積もった埃の下に隠されていたものを、
 光介くんは見つけ出してしまうのか、
 何があったのかを、知ることになるのか――

「うみはァ、もうゥ!」
「がるぐるがる!」(←訳:荒れ模様だよ!)

 ミステリであり、
 光介くんの青春物語でもある長編作品は
 もちろんミステリ好きさんに
 また、“夏のものがたり”を探している御方にもおすすめです♪
 本屋さんで探してみてくださいね~! 
 

 
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《笑》の本性。

2015-09-28 21:32:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス! 
 きょうはァ、すーぱーむーんッ、みちゃッたっ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!大きなお月さま!)

 こんにちは、ネーさです。
 アメリカで開催されていた2015ロードレース世界選手権、
 エリート男子部門で優勝したのは
 ペーター・サガン選手(スロバキア)!
 おめでとうございます、サガンさん!
 また、ジュニア女子の部門で梶原悠未さんが4位入賞!!
 日本人史上最高位の記録ですよ~!

「やたッ!!!」
「ぐるぅ!」(←訳:拍手ぅ!)

 では、祝福度満点のお月さまに背を押される気分で、
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



              ―― 大泉エッセイ ――



 著者は大泉洋(おおいずみ・よう)さん、
 単行本は2013年に、画像の文庫版は2015年4月に発行されました。
 『僕が綴った16年』と副題が付されています。

 前回記事では壮麗な地誌ノンフィクション……
 今回は、打って変わって、

「うきゃきゃきゃッ♪」
「がるるっ♪」

 なエッセイ作品の御紹介です。

 ええ、そうです、
 百戦錬磨の活字マニアさんといえど、
 この御本を手にしたなら、
 必ずや、どこかのページで
 ぷふふっ、くすくす、と笑顔になってしまうでしょう。
 いえ、笑顔ならまだいいんですけど。
 もしかしたら、腹筋が痛くなるほどに
 笑い転げる羽目になってしまうかも。

「おおいずみィおにいさんはァ、へんッ、でスゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ヘンテコすぎる!)

 1997年、大泉さん24歳。
 雑誌『アルバイトニュース an 北海道版』に
 初エッセイが掲載されました。
 月日は流れ、掲載誌は『じゃらん北海道発』、
 『SWITCH』と変わっても、
 全編通して変わらないのはその目線というか、スタンス、ですね。

 気取らない。
 偉ぶらない。
 自分に正直に。
 失敗談だって躊躇せず書く、
 いや、失敗談だからこそ、全力で書く!

 北海道限定スター?であった時代、
 学生時代の思い出、
 全国区へ昇ってゆく日々も、

「へんてこォ、なのでス!」
「がるぐるる!」(←訳:筋金入りの!)

 TEAM NACS誕生秘話。
 『水曜どうでしょう』ロケのエピソード。
 今この仕事を止めたらどうしてもやりたい職業とは。

 どれも吹き出さずにはいられない中、
 私ネーさが笑いの発作を起こした1編は……

 『兄ちゃんの東京ディズニーランド』。

「むふふふふッ♪」
「ぐるるっ♪」

 高校2年の冬休み、
 お兄さんと一緒に東京ディズニーランドに行った大泉さん。
 数々のアトラクションを楽しみました♪
 どちらかというと、お兄さんの方が、より熱心に。

 そして、絶叫系アトラクションを制覇した兄弟ふたりは、
 この日いちばんの“山場”へと挑みます。
 それは……

 シンデレラ城ミステリーツアー!

「くぷぷぷぷゥ♪」(←お腹の皮が)
「がるるるぅ♪」(←よじれてるようです)

 そこで何が起こったのか?

 ええ、オチは書きますまい。
 ものすごい大事件が発生するわけではないのですけれど、
 ささやかと言えばささやかな内輪話なのですけれど、
 大泉さんの《本性》が見え隠れする楽しい作品です!

 単行本を既読した方々も、
 新たに『文庫版書き下ろし』の章が加えられていますので、
 ぜひ、一読を♪
 

 
 
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墨東、いまむかし。

2015-09-27 21:42:42 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 むぎゅゥ? みえないィ~でスゥ!」
「がるる!ぐるるる^!」(←訳:虎です!雲だらけ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、2015年の中秋の名月は……と、
 張り切って夜空を仰いでみましたものの、
 お月さまは、はて、何処に?
 舞台袖から出てきてくださるのを待ちながら、
 本日も、読書タイムを、どうぞ~♪

  



              ―― 墨東地霊散歩 ――



 著者は加門七海(かもん・ななみ)さん、2015年8月に発行されました。
 この御本は、
 怪談……つまり“怖い”お話の作家さんとして知られる著者・加門さんの、
 ノンフィクション作品になります。

 ええ、はい、ノンフィクションだからといって、
 怖くない、なんてことはなく、
 むしろ――

「こッ、こわいィ~でス!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:最初から最後まで!)

 フィクションではない、
 現実に存在する、怖いお話。

 その舞台は、墨東、
 すなわち、東京都のほぼ東端、といえばいいのでしょうか、
 墨田区と江東区を中心とする地域です。

 江戸期にぐ~っと開発&発達を遂げたこの一帯は、
 隅田川が流れ、
 人で賑わう名所も多く、
 風情のある土地柄ですが……

 怪談も多い!

「どッ、どうしてェでスかッ」
「がるるぐるっ」(←訳:なんでまたっ)

 何故かは知らねど、
 歩く先々に怪異譚の名残りが読み取れる、
 あちこちの街角。

 そこはまた、著者・加門さんの出身地でもあるのです。

「ふァ~、じもとォ、でスねッ」
「ぐるるるるがるる?」(←訳:生まれた町ですか?)

 現在、スカイツリーが建っているところ。

 その足下を、加門さんは
 《私の故郷》と呼んでいます。

 そこに、父方の本籍地があった、といいます。
 再開発で母の実家も消えてしまった、とも。

 さらにもうひとつ、消されてしまったのは

 《四谷怪談》の“現場”。

「よつやかいだんッ?」
「がるぐるるがるる?」(←訳:あの有名な怪談の?)

 四谷怪談って四谷で起こったお話でしょう?
 というのは、どうも誤解であるらしいのです。

 新宿四谷ではなく、
 本所四谷で悲劇は起きた――
 のちに、中之郷四ツ谷(なかのごうよつや)と地図に記され、
 いまは消失してしまった土地で。

「それはァ、たしかにィ、こわいィおはなしィ~…!」
「ぐるるがるる~…」(←訳:怖くて悲しい~…)

 怪談の生地から始まって、
 地霊散歩は、江戸の大路、大火と空襲の記憶、
 お稲荷様と河童の町、
 武家と町人、市井の人々が造っていった江戸へ、
 東京の今昔模様へと
 怖い話の根は伸びてゆきます。

 東京都の西の端っこに住む私ネーさにとっては、
 《下町》の概念についての文章に
 なるほど!と感心させられました。
 
   江戸っ子にとって、
   どこが下町で、どこが下町でないか。
   下町の中にもヒエラルキーがある。
   いちばんセレブな町はここだ!

「びッくりィでス!」
「がるぐる!」(←訳:でも納得!)

 怖い話がたぐりよせる、
 江戸~帝都~東京の歴史巡行は
 資料に裏付けられた高度な《地誌》研究でもあります。
 歴史マニアさん、
 時代小説好きさんにおすすめですよ。
 ことに、怪談愛好家さんは必読!
 手に取ってみてくださいね~♪ 
  
 
 
 
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ハデはで!なニキさん展♪

2015-09-26 21:33:21 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 このォしゅうまつゥはァ~…」
「がるる!ぐるるがるぐる~!」(←訳:虎です!衣替え日和だね~!)

 こんにちは、ネーさです。
 んまぁっ? 秋冬もののお洋服の話?
 はいは~い!(←元気よく挙手!)
 私ネーさ、コートとブーツ欲しいです~♪
 それからね、バッグとニットとマフラーとぉ♪

「えッとァ、きりがァ、ないィのでェ~…」
「ぐるるがるるるるぐるるるー!」(←訳:本日の展覧会情報行きますー!)

  



          ―― ニキ・ド・サンファル 展 ――



 東京・港区六本木の国立新美術館企画展示室1Eにて、
 会期は2015年9月18日~12月14日(火曜休館、ただし11/3は開館して翌11/4は休館)、
 パリで60万人を動員した!という、
 ニキ・ド・サンファルさんの回顧展です。

「むきゅゥ! はではでッ!」
「がるるるぐるっ!」(←訳:ピンクが派手っ!)

  

  ↑表面がピンクなら
  チラシ(フライヤー)裏面もあざやかイエロー!と
  カラフルさで目立ちまくりのアーティストさんは、
  ニキ・ド・サンファルさん――
  本名カトリーヌ・マリー=アニエス・ファル・ド・サンファルさん
  (1930~2002)。

「さくひんもォ、はではでッ?」
「ぐるる~る!」(←訳:だよね~え!) 

  

 フランスに生まれ、
 少女時代をアメリカで過ごしたニキさんは
 オブジェ的絵画、舞台や映画の制作、
 彫刻、建築デザインなど
 幅広く活躍したアーティストさんです。
 
 ニキさんの手にかかると……

  

「なぜかァ、どくろもォ~」
「がるぅる!」(←訳:おしゃれ!)

 2014年にパリのグラン・パレで開催された大回顧展では
 約60万人の観客を集めて話題になったそうですが、
 今回の国立新美術館での展覧会は
 日本独自のニキ展として
 再構成された特別企画展です。
 日本初公開の作品もありますよ♪

「それにィ、はッぴきィばーすでィ!」
「ぐるるるる!」(←訳:お誕生日だ!)

 10月29日はニキさんのお誕生日!
 ということで
 様々なイベントが《ニキ・ウィーク》に催行されるそうです。
 詳細は展覧会HPで発表されますので、
 国立新美術館のHPを覗いてみてくださいね。
 以上、アート好きさんにおすすめの、
 秋の展覧会情報でした~♪


   
    はい、ここからはオマケ画像!なんですが……
   
   「むゥ? これはァ~…?」
   
   「がるるるぅ!」(←訳:グラスだぁ!)
   『キリン』さんの飲料(500mlペットボトル)4本を買うと貰える
   《キリンオリジナル ディズニーキャラクターグラス》、
   その《不思議の国のアリス デザイン》がこちら!
   他にミッキーくんやミニーちゃん、プーさん等のデザインもありました。
   「ありすちゃんッ、かわゆいィ~♪」
   「ぐっるるぐるぅる!」(←訳:こっちもおしゃれ!)

   では皆さま、穏やかな休日を。


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王者を作るもの。

2015-09-25 21:47:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ろーどれーすのォ、おうさまッ、いよいよォけっていィ!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!決戦だ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 自転車競技のロード世界選手権2015は
 TT(タイムトライアル)種目を終え、ロードレース種目へ!
 大会の花・エリート男子部門は
 現地時間で9月27日に開催されます。
 新たに虹色ジャージをまとう王者は誰だ?と期待しつつ、
 本日の読書タイムは、
 スポーツ界でも話題の御本を、さあ、どうぞ~♪

  



          ―― ジョコビッチの生まれ変わる食事 ――



 著者はノバク・ジョコビッチさん、原著は2013年に、
 日本語版は2015年4月に発行されました。
 英語題名は『SERVE TO WIN』、
 『あなたの人世と激変させる14日間プログラム』と日本語副題が付されています。

 ノバク・ジョコビッチさん。

 あらためて説明する必要もないほどの――

「ふァいッ! てにすのォ、ちゃんぴおんッ、なのでスゥ!」
「ぐるるがるるるーる!」(←訳:偉大なカンピオーネ!)

 そうよね、テニス好きではない方々も
 ジョコビッチさんが素晴らしいテニスプレイヤーであること、
 現在世界ランキング1位であることは
 知っておられるでしょう。

 1987年生まれ、身長188㎝、体重80㎏、
 ノッポで細身の体型からは信じられないような持久力で
 5時間を超える長い試合も制してしまう彼の王座は、
 まず当分、揺るがないであろうとも。

「しぶといィ!」
「がるるるるる!」(←訳:へこたれない!)

 そんな絶対王者さんにも、
 “何かが足りない”時代がありました。

 試合中、急に具合が悪くなる……

 決勝や準決勝の、
 勝利まであと一歩のところで身体が動かなくなる、なんて。
 原因は、喘息?アレルギー?調整不足?

「しらべてみたらァ!」
「ぐっるる!」(←訳:ビックリ!)

 或る医師さんとの出会いを経て、
 ジョコビッチさんは不調の原因を知ります。

 彼の身体を狂わせていた物質とは……!

「こんなことッてェ、あるんでスねッ!」
「がるぐるる!」(←訳:意外でした!)

 何が変調の原因となっていたのか。

 えーと、迷ったのですが、
 敢えて、ここでは明かしません。
 ネット書店さんのレビュー等ではバッチリ書かれちゃってますけど、
 拙ブログでは伏せておきます。
 
 読み手の方々に、
 御本を手に取り、読んでみて初めて、
 ううむ!と唸っていただきたいので。

「とッてもォ、ありふれたァものなのにィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:こんな作用が!)

 この御本の読みどころは、
 不調の源を突き止めたジョコビッチさんが
 自身の生活を変えて獲得した結果と、
 そして、
 少年時代の回想を綴った部分にあります。

 セルビア(旧ユーゴスラヴィア)の都市ベオグラードの生まれ。
 とは、すなわち、
 空爆、防空壕での避難生活、
 食料の窮乏、戦後の混乱や蔑視を、
 ジョコビッチさんは肌身で知悉しているのです。

「やけあとからァ~…」
「がっるるぐるる!」(←訳:トップを目指す!)

 戦禍というハンデを背負いながらも、
 ウィンブルドンのセンターコートで
 優勝杯を摑む瞬間を夢見るノバク少年。

 また、序文、解説、翻訳等を通して
 ジョコビッチさんとセルビアに係わる様々な人々も
 御本のあちこちに登場します。
 それぞれの物語や想いも、
 《健康と食》のパート以上に
 噛みしめていただきたい一冊です。
 ぜひ!!
 

 
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修羅場に、ひと吠え!

2015-09-24 21:51:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふうゥ~、れんきゅうァあけはァ~」
「がるる!ぐっるるがるる!」(←訳:虎です!グッタリですね!)

 こんにちは、ネーさです……
 ああ、勝てない……ユヴェントスが勝てない……
 ショックでグッタリ、いえ、ガックリしながらも、
 苦しい時こそ応援するのが真のサポーターですもの、
 元気をふりしぼって、
 本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~っ♪

  



           ―― 助手席のチェット ――



 著者はスペンサー・クインさん、原著は2009年に、
 画像の日本語文庫版は2015年5月に発行されました。
 英語原題『DOG ON IT』、
 《名犬チェットと探偵バーニー》とシリーズ名が付されています。

「めェ~いィ~けェ~んッ??」(←疑ってます)
「ぐるるるがるる?」(←訳:というと警察犬?)

 優秀な警察犬、と聞いて多くの方々がイメージするのは、
 ジャーマンシェパード犬くんでしょうか。

 この御本の語り手・チェットくんも、
 シェパードのような大型犬、なのですけど、
 いわゆるミックス犬。

 いえ、バカにしちゃいけませんよ、雑種じゃん!なんて。
 頭抜けたジャンプ力、嗅覚。
 観察力も勇気も、
 ここぞという場面で命令に服従する機転も、
 すべて備え持っているチェットくんの履歴の、
 唯一の汚点は……えーと、

 警察犬訓練所を卒業寸前に落第。

「あはァ♪ それはッ♪」(←一気に親近感?)
「がるるるぐっるるぅ~」(←訳:タイヘンだったねぇ~)

 卒業試験のグタゴタには、
 猫が絡む不運なアクシデントがあった、とのことですが、
 チェットくん、気にしてません。

 現在は、私立探偵バーニー・リトルさんとともに
 《リトル探偵事務所》の看板犬ならぬ相棒犬として
 事件調査に日々乗り出し、いえ、走り出してます♪

「あれれッ? きょうのォじけんはァ~…」
「ぐるるがるる!」(←訳:様子が違うよ!)

 ええ、いつものような浮気調査じゃありません。

 今回の依頼は……

 誘拐事件?

「ええッ? そッ、それはァ!」
「がるるるぐるるるる!」(←訳:ホントにタイヘンだ!)

 チェットくんはバーニーさんを伴い、
 おっと失礼、
 バーニーさんと一緒に行動しながら、
 チェットくんは鼻を利かせます。
 推理。追跡。カーチェイス。
 唸って威嚇したり、体当たり攻撃も!

「わんこォならではァのォ~」
「ぐるっるる!」(←訳:探偵っぷり!)

 消火栓に似たものを目にすると
 マーキングしたくなっちゃう、という
 楽しい性格?のチェットくん。

 動物好きさんにもおすすめのミステリは
 本国アメリカでは第八作目が刊行されているほどの
 大人気シリーズとなっています。
 ワンコ嫌いじゃないわよ!な活字マニアさんは、
 ぜひ、一読を~♪
 
 
 
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~ 黄金時代の《顔》 ~

2015-09-23 21:33:03 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あうゥ~、きょうもォ、だいじゅうゥたいィ??」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!連休だもん!)

 こんにちは、ネーさです。
 高速道路に車両がみっちり……の渋滞も今日で一区切りでしょうか。
 好天で賑わった連休最後の本日は読書、じゃなくて、
 恒例の展覧会情報を、どうぞ~♪

  



             ―― 志村 喬 ――



 東京都中央区京橋の東京国立近代美術館フィルムセンター展示室にて、
 会期は2015年8月18日~12月23日
(月曜と9/25,9/29~10/1,10/13~10/15,10/20~10/22,11/10~10/12,11/10~11/12,11/17~11/20は休室)
 『Film Acter Takashi Shimura』と英語題名が付されています。

「おォ~! さむらいィのォ、おじちゃんッ!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:ゴジラの博士~!)
 
  

 映画俳優、志村喬(しむら・たかし)さん。
 本名は、島崎捷爾(しまざき・しょうじ)さん――

 今年2015年は、志村さんの生誕110年になるんですって。

「めもりあるいやーにィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:記念の展覧会!)

  

 この展覧会は、
 2010年にフィルムセンターへの寄贈が完了した
 志村さんの旧蔵コレクションを本格的に公開する初の機会であり、
 出演作品15作品の上映も行われます。

 展示されるのは――

「あッ! だいほんッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:あの名作の!)

  

 黒澤明さん監督作品『生きる』完成記念の灰皿や、
 俳優協会の会員証、
 スケッチ帖、
 そして、
 『七人の侍』の台本。

 ええ、『ゴジラ』の博士さん、
 『野良犬』や『酔いどれ天使』もいいけれど、
 私ネーさ、志村さんのベストワンを選ぶとしたら、やはりこの一作を選びたい!

 『七人の侍』(1954年)!

「かッちょよいィでス!」
「がるるるぅ!」(←訳:渋すぎるぅ!)

 ……と思うのですが、
 さて、皆さまが考える志村さんの最高傑作は?

 日本映画の黄金時代を担った名優・志村さん。
 いまも褪せぬその輝きを、
 映画好きさんは
 上映スケジュールを美術館HPで確認後、
 フィルム(←デジタルじゃありませんよ、フィルムでの上映です!)の映像を
 堪能してくださいね~♪


 


    では、ここでオマケ画像も、せーのっ!
   
   『ブルボン』さんの
   《ミニシルベーヌ》ハロウィンバージョン!
   「ほええッ? いくらァ、なんでもゥ!」
   「ぐるるっ!」(←訳:気が早っ!)
   スーパーやコンビニでは、もうハロウィン関連商品がどどん!と。
   連休明けには、もっと増えるかもしれない……?
   「こわいィようなァ~?」
   「がるるるぐるる!」(←訳:楽しみのような!)


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ふところ広く&元気よく!

2015-09-22 21:53:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 らぐびーもォ、わんだふるゥだけどォ~!」
「がるる!ぐるるるがるっるるる!」(←訳:虎です!自転車も頑張ってます!)

 こんにちは、ネーさです。
 現在、米国バージニア州リッチモンドでは
 自転車競技の世界選手権が開催されています!
 世界最速の女子ライダー&男子ライダーは誰だ?
 欧米勢に日本人選手は対抗できるのか?
 見守りながらの本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



             ―― ガバナンスの死角 ――



 著者は梶永正史(かじなが・まさし)さん、2015年7月に発行されました。
 副題のシリーズ名《警視庁捜査二課・郷間彩香》からも分かりますように、
 先日ご紹介しました『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』の
 続編にあたる作品です。

「ふァいッ! テディちゃ、おぼえてェまスッ!
 げんきィいィ~ッぱいィのォ!」
「ぐるがる!」(←訳:警察小説!)

 経済犯罪の摘発を主とする警視庁捜査二課の
 郷間綾香(ごうま・あやか)さん。

 著者・梶永さんの『このミステリーがすごい!』大賞受賞作となった
 『特命指揮官』は警部補・郷間さんのデビュー作でもありました。

 その『特命指揮官』では、
 渋谷の繁華街でTVカメラに実況されたりしながら
 立てこもり犯と対峙した郷間さん、
 今回は、じっくり、自分のデスクで本来の職務と
 向かい合うことになりました。

「それはァ、つまりィ~」
「がるーるぐるがるるぐる!」(←訳:レシートから犯罪を暴け!)

 ただいま捜査二課では、
 大手商社・亜秀商事の大型贈収賄事件の摘発に
 取り組んでいます。

 が、郷間さん率いる郷間班は、
 主流からハズされているんでしょうか、
 担当している事案は、結婚詐欺……

「ふァ?? さぎじけんッ?」
「ぐるるがるるぐるるるる?」(←訳:それも二課のお仕事なの?)

 ええ、詐欺事件も、二課の刑事さんが捜査しているんですよ。
 
 ただね、ちょっとだけ本音を言ってしまいますとね、
 郷間さんも思っているのです。

 巨額な金銭がからむ大型贈収賄事件……
 そっちの捜査もやってみたいなぁ、なんて。

「はでなァ、だいじけんッ!」
「がるる!」(←訳:大敵だ!)

 その想いを上司さんが汲み取ってくれたのか、
 郷間さんに新たな命令が下されました。

 贈収賄事件の捜査対象となっている会社の、
 クレジットカードの私的乱用疑惑。
 
 六本木のクラブで支払った飲食代金¥98,280(税込)は
 詐欺、いや、横領に該当するのでは?

「……きょがくゥ?」
「……ぐるるる?」(←訳:……9万円が?)

 9万円は巨額とはいえないかもしれないけれど、
 私用と社用のカードを間違えただけのことかもしれないけれど、
 事件は事件です。

 勇躍、支払明細や書類の調査に取り組む郷間さん、
 と、チームの面々。

 すると、
 ふっふっふっ♪ 読者の期待通り、
 おっと、いえいえ、きわめて予想外のことに、
 小さな疑惑は深い闇へと
 郷間さんたち捜査陣を引き込んでゆく――

「うんうんッ、そうこなくちゃッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:明かそう難問!)

 シリーズ第一作『特命指揮官』を、
 出来ればまず読んでから
 こちらの作品を手に取るのがベスト、なのですが、
 元気の良さはもとより、
 スピード感、
 部下さんたちとの漫才のような会話は、
 前作以上のエンタ度です。

「わきやくさんたちィ、よいィあじィ、だしてまス!」
「ぐるがぅる!」(←訳:強力キャラ!)

 シリアスもユーモアもどんと抱え持つ、
 郷間さん(と著者・梶永さん)の度量の広さ♪

 シリーズ次作はいつ?と
 今からもう楽しみでなりません。
 ミステリ好きさんはぜひ一読してみてくださいね~!
 


 
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~ クール!な100冊 ~

2015-09-21 21:58:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 とりあえずゥ、かッたどォ~!」
「がるる!ぐるるるるる!」(←訳:虎です!1勝しました!)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントスがやっとリーグで1勝してくれて、
 ああ~良かったぁ~♪♪とホッとしております。
 では、読書タイムも元気良く!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



        ―― 女子ミステリー マストリード100 ――



 著者は大矢博子(おおや・ひろこ)さん、2015年8月に発行されました。
 『読みだしたら止まらない!』と副題が付されています。

 連休に、遠出の予定はないけれど、
 書店さんで本を漁るぞ!
 どれにしようかな~?迷うわね~?と、
 お悩みの活字マニアさんには、
 はい、こちらのブックガイド、イチ推しでございます!

「でもォ、これはァ~…」
「ぐるるるがるぅ?」(←訳:女子専用でしょ?)

 いいえ、著者・大矢さんは御本冒頭の『はじめに』で
 
   女子ミステリーといっても
   もちろん対象は女性限定ではありません。

 と記しておられます。

 それに、読書好きさんなら、
 目次を見れば分かるはず!

 紹介されている作品の著者さんは、
 泉鏡花さん、獅子文六さん、横溝正史さん、
 西村京太郎さん、佐藤さとるさん、
 カズオ・イシグロさん、ジャック・フィニーさん等々、
 男性作家さんも大勢いらっしゃいます。

「むむゥッ? なにやらッ??」
「がるるるるるぐるがるる!」(←訳:聞き憶えある名前ばかり!)

 はい、そうなんです!
 著者・大矢さんのセレクション、
 私ネーさの好みの路線とカブってます!
 拙ブログで取り上げたことのある作品が
 あっちにもこっちにも……!
 
 例を挙げると、
 前述のジャック・フィニィさん著『ゲイルズバーグの春を愛す』。

 先日は『薔薇の輪』を御紹介しましたが、
 クリスチアナ・ブランドさんの代表作『ジェゼベルの死』。

 クレイグ・ライスさん著『大はずれ殺人事件』。

 シャーロット・マクラウドさん著《セーラ・ケリング》シリーズ。

「なるほどォ、かぶッてまスゥ!」
「ぐるがるるるるるぐる!」(←訳:でも知らないのもある!)

 いやーもう、
 真にプロフェッショナルな“読み手”である大矢さんの博識ぶりには、
 本当に脱帽いたしますよ。

 ラッセル・ブラットンさん著『ウィンブルドン』。

 テリー・ホワイトさん著『真夜中の相棒』。

 大島真寿美さん著『ピエタ』。

 マイケラ・コールさん著『誰でもない彼の秘密』。

 どの御本も面白そうです♪
 これは探してみねば!

「ほんやさんでッ?」
「がるるぐるる!」(←訳:図書館でもね!)

 年末に刊行されるミステリーのランキング本や
 ミステリーファン向けのブックガイドには
 収録されていないような作品をここで!
 との意図から選ばれた100の作品は、
 おおむね2015年現在入手可能ではありますが、
 シリーズものの中には入手しにくい巻もあるそうです。
 書店さんに置いていないものは、
 図書館でリクエストするのがいいかもしれませんね。

 そしてまた、
 第一部『マストリード100』に続く
 第二部の『さらに楽しい読書のすすめ』も素晴らしい!

「ひょうろんッ、なのでス!」
「ぐるがるるる!」(←訳:女性探偵史の!)

 エンタ作品大好きな方々に読んでいただきたい
 明快かつ正統なミステリ評論が
 巻末をピシリとキメるクールなブックガイド、
 ミステリ好きさんはまさに
 《マストリード》な一冊です。
 ぜひ!
 
  
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