「こんにちわッ、テディちゃでス!
みあげるばかりのォ、いろはざかッ??」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!崖に九十九折!)
こんにちは、ネーさです。
2015ツール・ド・フランス第18ステージは、
えっ?ここを登るのぉ?と目を疑いたくなる坂&カーブの連続……
それをまたグイグイ登り切っちゃう剛脚な選手さんたちに拍手です!
明日(ていうか、ちょうど今頃?)も
似たような激坂にアタックしてるのかしら~と、ただ呆れつつ、
さあ、ここ日本では、読書タイムですよ~♪
―― 返事はいらない ――
著者は宮部みゆきさん、単行本は1991年に、
画像の文庫版(改版)は2010年に発行されました。
著者・宮部さんにとって第2作目の短編集となるこの御本は、
2015年のいま、読んでみると……
「ちょッぴりィ、れとろォ、でスよゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:そこがいいんだ!)
ええ、そうなんですよね♪
物語の端々に登場する小道具、その名称、使い方も、
小中学生の方々には、
もう何が何だかさっぱり分からない?
高校生さんだって、
憶えてないなぁ?知らないなぁ?
と困ってしまうモノがざくざく……。
でも、それがまた、リアリティを高めてもいます。
こういう時代が確かに在ったのだ、と。
「なつかしのォ~♪」
「がるる!」(←訳:20世紀!)
単行本が刊行された1991年前後、の日本にあったもの――
例えば、それは《伝言板》。
「えェ~とォ、でんごんばんッてェ~…」
「ぐるがる!」(←訳:駅の備品だ!)
JR、私鉄、地下鉄などの駅の改札近くには
伝言板というものがありました。
おそらく、現在はもう絶滅してしまったそれは、
文字通り、
待ち合わせ相手に伝言を書いて知らせることが目的の
“小型の黒板”だったのですが。
篠原伸治(しのはら・しんじ)くんは、
或る日、愕然とします。
「あッ! でんごんばんにィ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:彼宛の書き込みが!)
なぜ、どうして?
ありえない――
ええそう、伸治くん、
週に一度、
伝言板に伝言を書き入れていたのです。
けれどそれは気晴らしのため。
誰に宛てたのでもない、
他愛ないといえば本当に他愛ない、
息苦しい学生生活を支えてくれる、
ささやかな創作伝言だったはず、なのに。
「わけわかんないィでスゥ!」
「ぐるるがるるるっ?」(←訳:伝言の返信者はっ?)
返信者の意図は?
目的は?
そして、
伸治くんが見出した答えは――
という展開の『ドルシネアへようこそ』や
スリリングな表題作品『返事はいらない』、
下町の住宅街の風景が見えてきそうな『聞こえていますか』など
6編のミステリアスな作品が収録されているこの御本には、
ほんのちょっと昔の《東京》が
細部まで活き活きと描き込まれています。
「いぜんはァ、こうだッたのでスねッ!」
「なるほどねッ!」
巨匠・宮部さんの御本にハズレはありません♪
20世紀を知らない活字好きさんも、
懐かしく思い出す活字マニア諸氏さんも
本屋さんで手に取ってみてくださいね。
みあげるばかりのォ、いろはざかッ??」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!崖に九十九折!)
こんにちは、ネーさです。
2015ツール・ド・フランス第18ステージは、
えっ?ここを登るのぉ?と目を疑いたくなる坂&カーブの連続……
それをまたグイグイ登り切っちゃう剛脚な選手さんたちに拍手です!
明日(ていうか、ちょうど今頃?)も
似たような激坂にアタックしてるのかしら~と、ただ呆れつつ、
さあ、ここ日本では、読書タイムですよ~♪
―― 返事はいらない ――
著者は宮部みゆきさん、単行本は1991年に、
画像の文庫版(改版)は2010年に発行されました。
著者・宮部さんにとって第2作目の短編集となるこの御本は、
2015年のいま、読んでみると……
「ちょッぴりィ、れとろォ、でスよゥ!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:そこがいいんだ!)
ええ、そうなんですよね♪
物語の端々に登場する小道具、その名称、使い方も、
小中学生の方々には、
もう何が何だかさっぱり分からない?
高校生さんだって、
憶えてないなぁ?知らないなぁ?
と困ってしまうモノがざくざく……。
でも、それがまた、リアリティを高めてもいます。
こういう時代が確かに在ったのだ、と。
「なつかしのォ~♪」
「がるる!」(←訳:20世紀!)
単行本が刊行された1991年前後、の日本にあったもの――
例えば、それは《伝言板》。
「えェ~とォ、でんごんばんッてェ~…」
「ぐるがる!」(←訳:駅の備品だ!)
JR、私鉄、地下鉄などの駅の改札近くには
伝言板というものがありました。
おそらく、現在はもう絶滅してしまったそれは、
文字通り、
待ち合わせ相手に伝言を書いて知らせることが目的の
“小型の黒板”だったのですが。
篠原伸治(しのはら・しんじ)くんは、
或る日、愕然とします。
「あッ! でんごんばんにィ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:彼宛の書き込みが!)
なぜ、どうして?
ありえない――
ええそう、伸治くん、
週に一度、
伝言板に伝言を書き入れていたのです。
けれどそれは気晴らしのため。
誰に宛てたのでもない、
他愛ないといえば本当に他愛ない、
息苦しい学生生活を支えてくれる、
ささやかな創作伝言だったはず、なのに。
「わけわかんないィでスゥ!」
「ぐるるがるるるっ?」(←訳:伝言の返信者はっ?)
返信者の意図は?
目的は?
そして、
伸治くんが見出した答えは――
という展開の『ドルシネアへようこそ』や
スリリングな表題作品『返事はいらない』、
下町の住宅街の風景が見えてきそうな『聞こえていますか』など
6編のミステリアスな作品が収録されているこの御本には、
ほんのちょっと昔の《東京》が
細部まで活き活きと描き込まれています。
「いぜんはァ、こうだッたのでスねッ!」
「なるほどねッ!」
巨匠・宮部さんの御本にハズレはありません♪
20世紀を知らない活字好きさんも、
懐かしく思い出す活字マニア諸氏さんも
本屋さんで手に取ってみてくださいね。
自分も「返事はいらない」読みましたよ。
いい作品ですよね。
「ドルネシアへようこそ」は、思わぬ展開が秀逸でした。
その上ミステリーとして面白いだけじゃなく、
当時の社会問題や価値観までをもよく捉えていると思いましたよ!
どの短編も本当に良かったです。
ネーさもォ、かんしゃかんげきィ!」
神崎さま、コメントありがとうございます。
とにかくハズレがないのが
宮部さんの作品ですよね♪
近日中に、また別の作品を御紹介しようかと
いま読み込んでいる最中です。
暑い日が続くと、
読書にはエアコンが必須アイテム、という状態です。
くれぐれも健康に御留意ください。
(私は捕まっちゃいました、熱中症に……涙)
熱中症に捕まってしまったんですか。
自分の周りにも熱中症になった人がいますよ。
まだまだ暑い日が続くと思うので体調には気をつけてください。
神崎さま、コメントありがとうございます。
熱中症は、一度罹ってしまうと
体質的にクセになる、のだそうです。
早く涼しくならないかなぁ~…
読書の秋になれ~…
と願う今日このごろです。
「ぐるるるるがるぐるるる!」(←訳:神崎さまは良い夏休みを!)