「ネーさ、ハヤカワさんのポケミス、でスね」
そうです。ご紹介するのは、ジェイムズ・ヤッフェ著、
―― ママは何でも知っている ――
原著は1952年頃に執筆されたもので、
古風だなと思われるシーンや訳文も見受けられますが
安楽椅子探偵系ミステリの名作です。
「ははあ、めいさく……でもォ、
なんで、きょうはこれ、なのでスか?」
収録第三話目の《ママの春》をふと思い出したのです。
出だしの一行目から、
『それはうららかな春だった』
なのですからね。今の季節にぴったりかも、と。
さらには結びの文章も、
『はじめにもいったように、じつにうららかな春だった』
となっています。内容も、切れのいい短編8話が並んでいます。
ママのキャラ造形が秀逸です。登場人物みなの描写も泣かせます。
粋です。有名だけど古臭すぎる、と敬遠しちゃダメです。
読んで損はない!一冊でしょう。
昔のニューヨークがどんな町だったか知りたい、という人にも
きっとお役に立ってくれます。
「にゅーよーく……みすてりのにあうマチなんでスね」
そうです。ご紹介するのは、ジェイムズ・ヤッフェ著、
―― ママは何でも知っている ――
原著は1952年頃に執筆されたもので、
古風だなと思われるシーンや訳文も見受けられますが
安楽椅子探偵系ミステリの名作です。
「ははあ、めいさく……でもォ、
なんで、きょうはこれ、なのでスか?」
収録第三話目の《ママの春》をふと思い出したのです。
出だしの一行目から、
『それはうららかな春だった』
なのですからね。今の季節にぴったりかも、と。
さらには結びの文章も、
『はじめにもいったように、じつにうららかな春だった』
となっています。内容も、切れのいい短編8話が並んでいます。
ママのキャラ造形が秀逸です。登場人物みなの描写も泣かせます。
粋です。有名だけど古臭すぎる、と敬遠しちゃダメです。
読んで損はない!一冊でしょう。
昔のニューヨークがどんな町だったか知りたい、という人にも
きっとお役に立ってくれます。
「にゅーよーく……みすてりのにあうマチなんでスね」